ポルシェ・ケイマン

ポルシェ 718ケイマンS試乗 ー スポーツプラスモードで芦有ドライブウェイを走行してきた!

パナメーラのリコール

先日ポルシェ ジャパンから971パナメーラのリコールに関する書面が届いた。開封してみると「電動パワーステアリング制御装置において、プログラムが不適切なため、運転中に操舵補助力が失われることがあります。そのため、操舵力が増大するおそれがあります。」と書かれていた。

とはいえ、今までにそんな不具合を感じたことは無いので、わが家のパナメーラは大丈夫だろうと思っていたところ、ポルシェセンターのHさんから早速連絡があり「お手数ですが、一度点検させてください」と言われたので、後日、パナメーラを預けて見てもらうことにした。

まさかのケイマンS

点検の日、朝いちでHさんにパナメーラを取りに来てもらった。玄関先でHさんが「今日、クルマ使われます?良ければ、僕が乗ってきたクルマ置いていきますけど」と言ってくださったが、その日は用事が結構あってクルマは使わない予定だったので「いえ、大丈夫です。今日はクルマ使わないんで…」と言いながら門戸をあけてびっくり!

ケ、ケイマンがおるッ(゚д゚)!!!(しかもスポーツカーらしく黄色のボディカラー!)

思わず「乗ります乗ります!めっちゃ乗ります(゚д゚)!!」というと、Hさんが「じゃあ、鍵渡しておきますね笑」と言って下さったので、遠慮なく鍵を受け取った。

今回の代車は「ケイマンS」で、主なオプションは「スポーツクロノパッケージ」「スポーツエグゾースト」程度だったかな?そして、その後パナメーラとはしばしお別れとなり…

午前中はどうしても外せない用事があったので、急いでその用事を済ませ、午後からケイマンに乗ることにした。あまりに興奮したので、仕事中の夫に「代車がケイマンや!やばい!」とメールすると早速返信が。

ええやん!芦有でもいってき!

でも「初めて乗るクルマで、一人で芦有ドライブウェイに行く」なんぞ、私にとってはとても緊張することではある。とはいえ、こんな機会はめったにないので、勇気を出して一人で芦有へ行ってみることにした。

芦有ドライブウェイへ!

早速ケイマンに乗り込み、イグニッションキーをまわす。

ブォォン!!

おぉ…そうだったそうだった、「前に718ケイマンに乗らせてもらったときも、こんな音だったなぁ…」と当時の感覚を思い出しながらクルマを走らせる。

ハンドルは重く、音はやはり空冷にとてもよく似ていると思った。718ケイマンのエンジン音は、見た目のイメージとは裏腹にというか…とても太くて低いエンジン音なのだな。

乗り心地はかたく、接地感がとても強く、路面の様子がとてもよく分かる。ただ、以前乗ったノーマルの718ケイマンに比べると、タイヤのサイズの違いからか揺れ残りはそこまで気にならなかった。

パナメーラとは全く違う乗り味だけど、根底にはしっかり通じる部分があり「さすがはポルシェだなぁ」と改めて思いながら芦有ドライブウェイに向かう。

すると途中で、とても大きな超安全運転のトラックが目の前にあらわれた。

速度計を見ると、なんと「19km/h」(-_-)。「せっかくのケイマンSで19km/hって…」と思いつつ、しばらく我慢してトロトロ運転を続け、トラックがいなくなるやいなや、今度はスポーツプラスモードで走行してみた。

するとケイマンは、まるで鎧を脱ぎ捨てたかのように、途端に走りが軽快になり、エンジン音も高音に変わり、ハンドリングのきれがさらによくなった。スポーツプラスで芦有ドライブウェイのカーブを曲がってみると、全くロールがなく、以前夫も言っていたが「カーブに沿ってコンパスで円を描くように」ぐぃーっと曲がってくれる。

なんと気持ちのいいハンドリング…。

パナメーラのハンドリングもキレはあるけれど、それよりさらにずれがなく、正確で、クルマとチームになった感覚で走れる。しかも、RRの空冷911のように「荷重移動をあやまると曲がらない」なんてことはまったくなく、運転に自信の無い私でもすいすい綺麗に曲がってくれるのだ。

一方、直線でアクセルを強く踏み込んでみると、あっという間に速度は「☓☓km/h」になり(ご想像におまかせします)、「おー…調子に乗ったらいかんいかん」と、アクセルを緩める場面が何度かあった。

今まで、970パナメーラエディション、971パナメーラターボ、981ボクスターGTS(MT)、空冷911(964C2)で芦有ドライブウェイを走ったけれど、この中のどのポルシェよりも、一番ケイマンが走りやすく、楽しく感じた。

ケイマンは、女性で運転にそこまで自信がない私のような人でも、まるで運転がうまくなったかのように楽しく走れるし、煽られることも割り込まれることもあまり無く安全だし、「初心者こそ、こういった良い車に乗るべきだ」と改めて思った。(って贅沢な発言であることは承知しております(-_-))

あとケイマンは、ミッドシップで、車体の剛性感も高いから、癖がなく、安心して運転できたのかな。

2シーターの魅力

パドルシフト操作も試してみたが、ノーマルモードでもレスポンスは非常に速かった。このあたりは、パナメーラとは全然違う。この日は雪も少し残っていて、上に行くに連れて雪が多くなっていったので、そこまでぐいぐい走ることは出来なかったけれど、大満足な芦有走行となった。

雪があって、しかも平日の昼間ということで、展望台や、わが家がよく写真を撮るスポットには誰もおらず、まさに写真撮り放題。何枚撮ったか分からないくらい撮ったw

調子に乗って写真撮影をしていたところ、あっという間に娘の幼稚園のお迎えの時間になってしまったので、ここらで引き返すことに。

今回ケイマンSを試乗して「2シーターっていいなぁ」と改めて思った。車内がコンパクトで、相棒感をとても強く感じられる。自分だけの空間で、クルマと対話しながら運転しているような感覚になる。

なるほど、これが2シーターの魅力というものか…

その日帰宅した夫に感じたことを言ってみると、

そうやけど、2シーターの魅力やったらボクスターでも今までにさんざん味わってるやろ!?

と夫。「いや…ボクスターの時はMT操作に必死やから、まだ相棒感を味わう以前の問題や」と言うと、

「そやな、まだボクスターに心開いてもらってないもんなw」

と。

そうです、その通りでございます…ちょっと近々久々にボクスターの練習にも行こう。

今回、夫も試乗できていたら「先日試乗したノーマルケイマンとの違い」や「さらに細かい部分のレビュー」ができたと思うけれど、今回の試乗は私だけだったので、なんとも感覚的なところしか書けなかった。もっと深いレビューができるようになりたいなぁ。

というわけで、肝心のパナメーラのリコールの件に関しては、特に異常はなかったそうで。Hさん、今回も素敵なお心遣い、有難うございました!次の代車はなんだろな〜笑

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