BMW

AT車しか乗ってこなかった私が気づいたマニュアル車の面白さ。

MT運転が楽しい

MT車の運転が楽しくなってきた。最初の頃は「練習のために毎日乗らないといけない」と、半ば自分に強制していた感じだったけれど、気づけば最近は、特に用事もないのに無意味に乗ることが増えた。

以前は「私にMTの運転なんて無理だ」と言っていた私が、今、なぜこんなにMT車の運転を楽しく感じられているのか。それは、

「上達していく実感を味わえるから」

だと思う。

MTの運転がもっとうまくなれば、本当の意味でMT車の楽しさを味わえるのだと思うけれど、今の私はまだそこまでは到達していない。

でも、「全然MT車を運転できなかった自分が、少しずつ運転できるようになっていく」過程がとても楽しい。

初めは、クラッチをおそるおそる操作していたので、発進がとろとろ過ぎて、おじいちゃんが運転するレクサスLSにぶち抜かれてしまったこともあったけれど、最近は「どこでクラッチが繋がるかが分かるようになった」ことで、スムーズに発進が出来るようになった。

また以前は、シフトアップ時の変速ショックが結構あって、「下手だなー乗り心地が悪いなぁー」と思いながら運転していたけれど、意識して丁寧にクラッチを繋げることで、最近は変速ショック無く運転できるようになってきた。

さらに、夫でさえ「ここは難しい」と言っている自宅近くの坂道。最初はここを右折するときによくエンストしていたけれど、最近はどのくらいクラッチをあげて待っておけばいいか、アクセルもどの程度ふかせればスムーズに行くかが、感覚で分かってきた。

昨日より、今日、今日より明日と、出来なかったことが出来るようになり一歩ずつ前進していく過程が、言うなれば自分の成長を実感できるようで嬉しいのだ。

MT道はドラクエと似ている

と考えつつ、なんだかこれってドラクエをしているときの感覚に似ているなぁとふと思った。(ドラクエで例えるん好きやなw)

ドラクエⅢで言うと、最初はスライムにすら倒されて、教会からやり直してばかり。最大HPと最大MPもちょっとしかないので、少し戦ってはすぐに宿屋に泊まる日々。

そんな状況の中、とにかくアリアハンでレベル上げしているうちに、橋を渡った隣村まで行けるようになって。

気づけば”いっかくウサギ”も楽に倒せるようになったから「これならボスも倒せるんじゃないか!?」と思い、ドキドキしながら洞窟のボス(ポルシェ)に戦いを挑んでみたけれど、MPがなくなって薬草も底を尽きて全滅して、また教会からやり直し。

もっとレベル上げして、今度は万全の状態でボス(ポルシェ)に挑もう!」と頑張っているみたいな…

強くなれば違う大陸にも行けるし、いろんな仲間と出会える。装備できる武器も強くなって、どんどん世界が広がっていく。

そう、MT運転上達の道は、まさにドラクエと同じだ。

唯一ドラクエと違うのは、いくらMT練習を頑張って経験値を貯めたところで、お金は一切たまらない…っていうかむしろ出ていくばかりという点だろうか(爆)

かたやAT車は、最初から空飛ぶ絨毯を手に入れ、簡単に山も海も超えて世界を広げていける感覚とでも言うのかな。

…ってドラクエをされた経験のない方は、なんのことを言っているか全く分からない内容になってしまった…すみません(-_-)

MTにもATにも良さがある

夫がよく「僕にとって運転とは、スポーツそのものなんや」と言うけれど、MT車は特に、そういう感覚と近いのだろうなぁ。

で、先日夫に、「ちょっと気が早いけど、もし次に私がクルマを買いかえるとしても、MT車以外買わへんと思うわ」

というと、夫が

なんなん!どないしたん!(;゚Д゚))

と目を丸くして驚いていた。いや、そう言ってる本人が一番驚いてるからなw

かといって、「AT車が嫌だ」とかそういうことではなく、AT車にも、MT車にもどちらにも良さがあると思う。

高速道路を運転したり、渋滞に巻き込まれながら長距離を走ることの多い日本の道であれば、AT車の方が楽だし疲れにくい。

特にクルーズコントロール機能がついたクルマであれば、自動運転のように楽だ。だから、運転に自信が無くても、安心して楽しく走れて、いろんな土地に足を運ぶことができる。

もし、世の中にMT車しかなかったら、私は早々に車の運転を諦めて、今頃は完全なるペーパードライバーになっていただろう。

かたやMT車は、渋滞に巻き込まれると発信・停止が面倒だったり、燃費もAT車より悪くなるかもしれないけれど、自分で車を操る感覚は、そらもうものすごく楽しい。

また、同じ車でも、運転する人によって全く別のクルマのように感じられることも、MT車の面白さの一つだと思う。

AT車にも、MT車にも、どちらにも、それぞれの良さがある。

いやはや、クルマって本当に深いなぁ。もっともっとクルマのことを知って、感じて、深めていきたいなぁと改めて思う今日この頃である。

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