先日、大阪で開かれた新型マカン内覧会「The new Macan Sneak Preview」に行ってきた。(スニークプレビュー=内覧会という意味らしい)マカンに乗っている知人のお誘いで、私たち夫婦も参加させて頂けることになったが、あいにく当日が長女の幼稚園の授業参観とバッティングしてしまい…
夫に「私は幼稚園の参観に行くから、一人で行ってきていいで」と言うと、
いや、せっかくやしMinaちゃんが行ってき。僕が幼稚園の参観に行くわ。
と言ってくれたので(普通は逆やろけど)、夫のお言葉に甘えて、一人で新型マカンの内覧会に行くことにした。
当日のお天気は、あいにくの雨。やっぱりな…(-_-)何があるにせよ、どこに行くにせよ、「私が普段は行かない場所に行く」という日の天気は、必ず雨だ。夫にも、
ほんっまに、Minaちゃんがどっか行くゆーたら絶対雨やなw ここまで来るとほんますごいわ。
と呆れられた。「内覧会の準備をされているポルシェ関係者の方にも、私のせいで大変申し訳ないなぁ(-_-)」と、若干の罪悪感を抱えながら、新型マカン内覧会が開かれる会場へと向かう。
事前に、会場付近の駐車場の案内を頂いたのだが「用意された駐車場がいっぱいで、万が一、パナメーラが入らない駐車場に停めることになっては大変だ」と思い(そんなことないやろけど…)、この日は念の為ゴルフで向かった。大雨ではあったが、高速道路も下道も目立った混雑はなく、時間どおり、会場近くの駐車場に到着した。
そこから徒歩2〜3分の距離に、新型マカン内覧会の会場があるということで、道沿いに歩いていくと、すぐ右手に、大きな塀に囲まれた何やらすごそうな建物が見えてきた。
「おぉーこれが会場かぁー!」と思い、入り口まで行き確認してみると、
ふ、藤田邸跡公園…(*_*)!?
…
…絶対ちゃうやん。
気を取り直し、さらに歩いていくと、次第に会場らしきものが見えてきた。遠目にマカンが停まっているのが見える。
ここだ…!
「まさか、ここに停まっているマカンが新型マカンというサプライズか!?」と思い、まじまじと見てみたけれど、違った。(当たり前だ)
雨の中、かっぱを来て道案内をしてくださっているスタッフさんから「会場はこの先です」と丁寧に案内して頂き、歩いていくと、緑に囲まれたとてもオシャレな会場の入口が見えてきた。そこには、「The new Macan Sneak Preview」の文字が。
ドキドキしながら受付を済ませたのだが、私が少々はやく着きすぎてしまい、まだ会場の準備が出来ていないということだったので、奥にある建物で少し待たせて頂くことになった。
席には、オシャレなチョコレートの箱が置かれていた。パリに拠点を置く「パティスリー・サダハルアオキ・パリ」という有名なお店のチョコレートだ。(…と後から調べて知った)
中を開けてみると、オシャレなチョコレートが4つ。「食べるのがもったいないくらい可愛い」と眺めつつ…大のチョコレート好きの私は、迷わず口に頬張り、完食した(爆)
しばらくすると「準備が出来ました」というアナウンスがあり、ようやく新型マカン内覧会の会場へ。中に入ると、マイアミブルーのウェルカムドリンクが全員分用意されていた。(もちろんノンアルコール)
会場の席は自由だったが、前列は既に何組かのご夫婦が着席されていたので「後ろのテーブルに座ったほうがいいのかなぁ…」と思いつつも、
「いや、こんなところで遠慮してたらあかん!何のためにわざわざ夫が参観を変わってくれたんや!」と思い直し、意を決して、一番真ん前の席を陣取った。
ちなみに、用意されていた椅子は、新型マカン内覧会仕様になっていた。なんかオシャレで可愛い。
しばらくすると、MCの方のアナウンスのもと、いよいよ内覧会がスタート。新型マカンお目見えのタイミングが近づき、少しドキドキしながらその時を待っていると、
ベールがとれて、ようやく新型マカンの全貌が明らかに!
おぉ〜…(*゚∀゚)
と反応しつつも、「ん?これ、従来型とどこが変わった?」と、一見従来型とあまり変わらないように見えた。その後すぐに、自動車ジャーナリストの島下泰久さんと、ポルシェ ジャパンのアレックスさんのトークセッションが始まった。
関係ないけど、島下さんって写真撮るのうまいなぁ。(真ん中のマカンの写真は、島下さんが試乗会で撮影されたものだそう)
そして、アレックスさん。
去年、ポルシェ・ジャパン本社を訪問させて頂いた時に、お会いした方だ。
ポルシェ ジャパン本社を訪問してきた!−社内の様子や社員さんのお話をご紹介
島下さんとアレックスさんの解説によると、今回の新型マカンは「SUVではあっても、このクーペラインのデザインが、しっかりとポルシェを、スポーツカーを、感じさせる」と。
島下さんは「一見、現行型と変わっていないように思えるけれど、よく見ると、横から見たラインも変わっているし、リアデザインも大きく変わっているんです」とおっしゃっていた。
そうやってちゃんと見てみると、確かに、リアのテールランプが繋がっていて、従来型とは全くデザインが変わり、よりスポーティな印象になった。
ちなみに、下記が従来型のリアデザイン。
971パナメーラ、新型カイエン、新型マカン、新型911(992)と、「最近のポルシェの新型車種は、全てリアのテールランプが繋がったデザインになっている」が、よく見ると、それぞれにテールランプのデザインが異なっており、車種ごとにちゃんと個性があるとのこと。
確かに、パナメーラのリアとはまた違うもんなぁ。
「テールランプを繋げるデザインは、ポルシェの昔のデザインのアイデンティティだけれども、それを新しい解釈にして持ってくるところが、ポルシェの素晴らしさだ」と、島下さんがおっしゃっていた。
また今回の新型マカンでは、フロントのLEDヘッドライトが標準装備になり、それに伴って、今まであったフォグランプはなくなった。ACCのレーダーも標準装備、サラウンドビューやバックモニターも標準装備だそうだ。
また、インテリアも一新され、タッチパネルは10.9インチの大型パネルになり、センターコンソール部分のデザインも大きく変わった。
パワーステアリンングも、細かくチューニングされ、スポーツクロノパッケージをつけると、「スポーツ」「スポーツプラス」「インディビジュアル」など、モードを簡単に変えられるダイヤルがステアリングに装着される。センターコンソールに手をやらなくても、ハンドルでモードを変えられるのは便利だ。
もちろん、20秒間だけフルポテンシャルの状態を味わえる「スポーツ・レスポンス・ボタン」もつく。
後部座席に座ってみたけれど、私の身長であれば全く問題なくゆっくり座れる。前より少し広くなったような気がしたが、大人の男性だったらちょっとキツイのかな〜。
ちなみに、新型マカンのエンジンは「直列4気筒、1984cc、252馬力」、マカンSのエンジンは「V型6気筒、2995cc、354馬力」。また、今回の新型マカンは、エンジニアによって細かい部分までかなり改良されているらしく、従来型ではスチールだったバネ下の素材がアルミに変わることで、約1.5kgの軽量化が出来ていたり、スプリング、バンパー、タイヤにもテコ入れがされているそうだ。
PDKに関しても、低い速度のシフトアップがかなり速くなったらしい。
自動車ジャーナリストの島下さんは、昨年11月にスペインで開催された新型マカン試乗会で、一足先にマカン、マカンSに試乗されたのだが、
最初にSに乗ったが、従来型よりも軽やかになったと感じた。また、低速域の厚みが増している。直列4気筒のマカンにも乗ったが、レスポンスもなめらかになった。快適性も増し、穏やかに走れる一方で、ワインディングへ来たら、スイッチ一つで、スポーティに走れる、素晴らしい。
と絶賛されていた。
また「マカンをより楽しめるシーンやライフスタイルは?」という質問に対しては、
SUVは、大きな荷物を載せて、雪山にスキーに行ったり、夏は海に行くなど、みんなで出かける時に使う用途が多いクルマ。普通は、そういうクルマは運転が楽しくないから、ドライバーがかわいそうなんだけど、マカンは違う。トランク容量500lのSUVでありながら、スポーティな走りでポルシェの性能をしっかり感じられる。しかも、街中普段の買い物も楽しい。
と答えられていた。万能車やな。
気になるお値段について。「中身が大きく進化した割には、従来型と比べて10数万円しか上がっていない」そう。さらに、今回のマカンは、独自に仕上げた2種類の特別バージョンから購入可能とのことで、カタログによると、ノーマルマカンは「ファーストエディション」と「シュポルトエディション」から、マカンSは「シュポルトエディション」と「テクノロジーエディション」から選ぶことになる。
それぞれ、マカン(First Edition)は、【車両本体価格:6,990,000円+オプション:1,902,000で8,892,000円】。マカンS(Sport Edition)は、【車両本体価格:8,590,000+オプション:2,231,000で10,821,000円】とのこと。
マカンSとなると、結構するのだなぁ〜。それでも、カイエンやパナメーラに比べると安いし、使い勝手も良いし、そりゃマカン売れるわけだな〜と改めて思った。
最後に、アレックスさんにマカンのあれこれについて色々お聞きし、記念撮影して頂いて、大満足な新型マカン内覧会となった。有難うございました!