いつまでも、あると思うな親とポルシェ | 子育てとカーライフや今後の決意

子育てとカーライフ

結婚して夫婦2人だった頃と、子どもが生まれてからは、想像以上に様々な面で大きな変化があった。

日々の時間の使い方、生活スタイル、優先順位、興味のあることなど…次女が生まれるまではあれだけ仕事人間で自分中心で生きてきた私が、今、子ども中心の生活を送ることになるなど、当時は全く想像していなかった。

そして、長男が7ヶ月を向かえる今、子育てとカーライフ、そしてこれからについて思うことを、素直に書いてみることにした。

クルマのイベントに子連れで参加

次女が生まれてしばらく経った頃からわが家は、ポルシェのドライビングスクール、走行会、レースといった様々なクルマのイベントに子連れで参加するようになった。

最初の頃は全く勝手が分からなかったが、次第に「あれを持ってきたら良かった」「これは要らなかった」という知恵がついていった。

以前はベビーカーを持参していたが、富士スピードウェイなどはエレベーターが無いので、抱っこひもの方が移動がしやすかったり、トートバックよりもリュックの方が両手があくので動きやすかったり。

また、待ち時間やレース開催中は子どもたちが退屈することも多いので、塗り絵や折り紙といった簡単に遊べるものを持参したほうが良いとか、子どもたちはお腹がすくと不機嫌になるので、お菓子はいくつか持っていった方がいいなど…。

そして、サーキットに何度も足を運んでいるうちに、トイレの場所、自動販売機の場所、導線が分かるようになり、先日の走行会は結構快適に過ごすことができたなぁと思う。

また、参加者のみなさんが子ども連れにとても温かいことも嬉しい。

以前、ベビーカーを持って階段を降りようとしていたときに「持つよ!」と言って手伝ってくださったり、子どもたちに気さくに話しかけてくださったり、「帰りに食べな」と言ってお菓子まで頂いたり…。

子連れでイベントに参加すると、少なからず「うるさくして申し訳無いなぁ…。周りに気を遣わせているよなぁ」などと思ってしまうけれど、どのイベントも皆さんが温かくて優しくて、毎回「子どもたちを連れて来てよかったなぁ…」という気持ちになる。

そして、子どもたちも「楽しかった!お菓子もいっぱいもらった!また行きたい」と言うので、子どもたちが「ついて行く」と言ってくれている限りは、子連れで行けるといいなぁと思う。

子どもを優先してきた結果

ただ、子どもに囲まれて過ごす生活が日常化すると、子どもとの思い出は増える一方で、「自分がどうしたいか」が後回しになってしまうという側面があると思う。

例えば私の場合、家でブログを書いていても子どもたちに「ママ〜これ見て〜」「ママ〜あれが無い〜」「ママ〜」「ママ〜」と矢継ぎ早に言われ、中断を余儀なくされる。

どこかに出かける際には「着替えは?おむつは?タオルは?抱っこひもは?」と子どもたちの準備がメインになるし、出かけても「疲れたー」「もう帰りたいー」と言われると、途中でジュースを飲ませたり、自分が見たかったものは諦めて帰宅することも多々ある。

ごくたまに一人で買い物に行ったとしても「あ、これ長女がほしいって言ってたから買って帰ろう」とか「これは次女が好きなおかずだから、今日の晩ごはんにしよう」と、結局子どもたちのことばかり考えてしまっている。

そしてこうした生活を何年も続けているうちに、小さいなことであっても「自分がやりたいこと」を諦めるのがうまくなり、そういったことを考えることすらしなくなり、以前のように貪欲にチャレンジすることが無くなっていったように思う。

そして先日、夫にこんなことを指摘された。

せっかく家にボクスター、911といったスポーツカーがあるのに、最近全く乗らへんやん。前は「乗ったら?」って言ったら乗ってたけど、最近は「乗ったら?」って言っても、「いや、乗らへん」って言って乗らんくなったよな。なんでなん?

と。

産後のホルモンバランスの変化、睡眠不足、カイエンがあまりに快適すぎて乗るならカイエンに乗りたいなど(笑)、色々な原因があるはずだけど、おそらく根本は「自分を後回しにしてきたことで、様々なことに対する貪欲さや欲求がなくなっていた」のだと思う。

これじゃあ、いかん。

そして仮にも私は、ポルシェのブログを書いており、家にスポーツカーがある有難い環境なのに全く乗らないなんて、ポルシェブロガーを名乗る立場としてはあるまじきことだw

以前、ガンガン仕事をしていた時は、仕事を通して毎日様々な出会いがあり、刺激があり、それによってアイデアが湧いて、行動して…という良い循環が起こっていた。でも最近はずっと家にいて、新たな出会いなどほぼ無い。

だからこそ、自ら刺激を作り出すことが大事なんだと思う。何歳になってもチャレンジして、好奇心を持ち続けた素敵な人になりたいのであれば、今この瞬間から行動を変えていかないといけないもんな。

息子も7ヶ月になり、気持ちにも時間にも以前より余裕も出てきたからこそ、今が、動く時。少しずつでも、変わるときなのだと思う。

これからのカーライフ

冒頭のクルマのイベントに参加してきた話に戻るのだが、参加すると毎回、お子さんが大きくなってご夫婦2人で参加されている方々とお会いする。

お二人でピット内を歩かれていたり、レースを観戦したり、笑いながらご飯を食べたり、そういう光景を見るたび、「あぁ、素敵だなぁ、将来子どもたちの手が離れたら、こんなふうになれるといいなぁ。」と思う。

結婚したての頃は、私はクルマに一切興味が無かったし、夫婦で共通の趣味を持つことになるなんて思ってもみなかった。

でも今は、クルマを通じて、そしてこのポルシェブログを通じて世界を広げてもらって、本当に感謝している。

だからこそ、これからもチャレンジングに自ら機会を作り出して(マイペースさも忘れずに)、人生をもっと豊かにしていけるといいなと思う。

 

Share
Published by