カーディーラーの営業マンに感じた違和感の正体。

ディーラー営業マンに感じた違和感の理由

先日「ディーラーの営業マンは、売る気があるのか無いのか分からないと感じることが多い」という内容の記事を書いたところ、「同じような経験をしたことがある」「ディーラーの体制的にも仕方がないかもしれない」など、思っていた以上の反響をいただいた。

また、SNSでは「ディーラーに足を運んだにも関わらず、全く相手にされなかった」という書き込みがあったりして、多かれ少なかれ、皆さん色々な経験をされているのだなぁと思った。

そして夫婦でこの件について話す中で、夫がこんな風に言った。

そもそも、メーカー側とディーラー側にギャップがあるのかもしれんよなぁ。メーカーは、もっと気軽にディーラーに足を運んで欲しいと思っているやろうから、CMや広告でそうやって打ち出すけど、ディーラーとしては、忙しいのに冷やかしで来られるのは困るし、本当に買う意思のあるお客にのみ来てほしいやろうから、そういう部分が接客にも影響してるのかもしれん。
全てのディーラーがそうではないと思うけど、数年前と比べると、ディーラーの営業の人たちに余裕が無くなったように感じることがある。ディーラーの人もたくさんクルマを売らないかんから大変なんやろな。

と。

なるほどなぁ…。

どの会社でも、売る最前線に立つ部署とサービスを開発する部署との間には摩擦があったりするし、メーカーやディーラー間でもお客に見えていないことが色々あるのだろうなぁと思う。

ただ夫と話している中で、「先日の記事ではディーラー営業マンの営業力という視点で書いたけれど、これは営業力云々よりも『仕事観』の違いによるものなのかもしれないなぁ…」と思った。

どちらが正しいとか、良い悪いの話ではなく、どんなことを大事にして仕事に向かっているかは、人によって違う。

例えば私の場合は、かなり負けず嫌いな性格なので、

「やるからには1番になりたい」「自分が納得するやり方でやりたい」「自分がやっている仕事に価値を感じたい」

といった気持ちが強い。そのくせ飲み込みが遅く不器用なので、毎回結構苦労するが…(笑)

そんな私なので、ここ最近ディーラーに足を運んで営業の方と接する中で、なんともいえない違和感を感じたのは、「クルマ好きかどうか」ということ以上に、「私が思う仕事に対する向き合い方と、その営業マンの仕事ぶりに乖離があった」ということだったんだろうなぁ。

ただ、お店の体制・仕組み・お客の要望の変化・客層などあらゆる要因によって「情熱を持って売りたくても、ノルマや時間に追われてそうも言っていられない」という現場の状況も影響していると思うので、なかなか根深いことなのだろうなぁとも思う。

新人営業時代に教わったこと

新卒で入社して営業に出だした頃、私はお客さんの数も少なく、先輩のような成果が全く出せず、常にもんもんとしていた。ただ成果が作れないので営業会議の度に上司に詰められ、会議中に思わずこんな言い訳をしてしまったことがある。

先輩は、都市部を担当していて企業規模も大きい良いお客が多いから成果が出せるけど、私は田舎の地域担当で家族経営の企業しかいないから成果が作れない。

と。

今思えば、「会議で全員の前でなんてことを言ってるんだ…」という感じなのだが、言い訳だらけの私に対して、当時の上司はこんなことを言った。

そんな言い訳するやつに、都市部を担当させるわけがないやろ。成果を作るやつは、どんな状況でもやる。逆に成果を作らへんやつは、どんな状況でも言い訳してやらへん。
今のおまえが都市部担当になったところで「ライバルが多くて無理だった」「決定権者に会えなかった」とかなんとか言って、絶対成果を作れないと思う。
まずは言い訳せずに、今ある環境で全力でやってみろ。

と。

そう上司に言われて図星過ぎて言い返せず、みんなの前ということもあり恥ずかしくて悔しくて情けなくて涙が出そうになったが、その時に

環境のせいにしてもきりがない。できない理由ではなく、できる方法を考えよう。今自分ができることに全力で取り組んでみよう

という風に意識が変わり、少しずつ成果が作れるようになっていった気がする。

100%環境が揃うことなんて絶対にない。市場、組織の体制、お客の状況、自分のスキル…様々な面で「あぁ、もっとこうだったらなぁ」と思うことはたくさんあるけれど、たらればを言ったところで何も状況は変わらない。

だったら、自分が変わるしか無いし、そのほうが得たい成果に早くたどり着くことができる。そんなことを、新入社員の時に仕事を通して教わり、この考え方が、今の自分の土台にもなっている。

周囲のポルシェオーナーの共通点は?

ここでふと、私の周りにおられるポルシェオーナー方々のことを思ってみたのだが、お話していると「環境がどう、周りがどう」ということより、「自分はこうしたい」「今度こうしようと思っているので、そのためにはこうしていく」という自分主体の話が多いなぁと感じる。

だから、話していて楽しくて勉強になるし、こういう考え方だからどのような状況であっても稼げる人になれるんだろうなぁと思う。

夫もよく、

仕事でもプライベートでも「本当はこうしたいけどできない」っていうのは、そもそも、本気でそうしたいと思ってへんのやと思う。熱量が足りないんやと思うわ。ほんまにそうしたかったら、周りがどうだろうが、何を言われようが、絶対成し遂げるために行動するもんなぁ。

と言っているが、そういう話を聞く度に、私も「自分主体で生きる」ことを心がけたいと思わされる。

と言いながらも、私はすぐ周りに影響されたり、流されたりしてしまうしなぁ…(笑)また、ディーラー営業マンのことを偉そうに言ってしまっているが、「言うがやすし行うは難し」で、自分だってその立場になればうまくできなくなるものだと思う。

だからこそ、今回の経験からもしっかり学んで、自分を振り返って襟を正して、周りの人たちからたくさん教わりながら、コツコツ頑張っていこう!(真面目かっ…w)

Share
Published by