今回、ポルシェトラックエクスペリエンス(PTE)のPresicionに参加して感じたことを以下にまとめてみた。
毎日のようにポルシェに乗っているとはいえ、「私はまだまだポルシェのことを知らなかった」と痛感した。現代のポルシェは、運転がしやすくなり、私のような者でもそれなりに楽しく走ることができる。
だから、運転する度に「いい車だなぁ〜」と感じることが出来ていたけれど、ポルシェというのは、私が想像もつかないほど底しれぬ性能を持ったクルマだということを、身を持って感じた。
それは、ハンドリング、加速力、足回り、安定感…様々な部分においてだ。自分が思っていたのの何十倍も、まだまだ、もっともっといけるクルマなのだと知った。
それを引き出せるかどうかは、完全にドライバーの腕に委ねられている。
これだけ素晴らしい性能を備えたポルシェを運転できる機会があるのであれば、自分の運転の腕を磨いて、ポルシェのパフォーマンスを可能な限り発揮できるようになりたい。それをしないと言うのなら「私はあえて高性能なポルシェに乗る必要は無い。他のクルマでいいじゃないか」とさえ思うようになった。
ドライビングポジション、ステアリングの位置、持ち方、荷重移動、コーナーを曲がるときははステアリングを押す…といったことを教わり、それらを意識するだけで、自分の運転が劇的に改善されたことに驚いた。夫がよく
「テニスとか、ゴルフとか…スポーツには必ず基本のフォームがあるやろ。運転も同じや。基本のフォームをまずはしっかり体に染み込ませること。基本からしっかりやらんと、運転はうまくならんで。」
と言っているが、そのことが納得できた。
もちろん、普段の運転はモータースポーツではないし、単に移動目的でクルマに乗る場合、そこまで考える必要は無いかもしれない。でも、せっかくポルシェに乗るならば…スポーツカーの最高峰と言われているクルマで走るならば…、基本をしっかり身につけたほうが、もっともっと楽しめるんだろうなぁ〜と思った。
白浜から自宅への帰り道、学んだことを意識しながら走ってみた。ステアリングもリラックスして持ち、カーブを曲がる時はシートに背中を固定して、ステアリングを押す。すると、自分の運転とは思えないほど運転がなめらかで、自分の体にも余分な力が入らず終始とても楽だった。
夫がよく「走行距離の割に、タイヤ溝が全然減っていない」とディーラーの整備の方に驚かれると、以前記事にも書いたが、今回PTEを受けて、なるほどなと思った。
速く走ろうと思うと、クルマに無理のないなめらかな運転が求められる。インストラクターの方もしょっちゅう「アクセルはもっとなめらかに、じんわりと」とおっしゃっていたが、こういった走りをすると、タイヤ、アクセル、ブレーキに負担をかけにくい運転になるため、結局はクルマに優しく、愛車が長持ちすることに繋がるんだろう。
なんでもそうだけど、無理は良くない。自然な形が、結局はうまくいくということなのだ。
今回は、いつもとは逆で、夫が娘たちの面倒を終始見てくれたことで、私がプログラムに参加することが出来た。わが家の場合、子どもたちがまだ小さいので、どこに行くにも「子どもたち問題」がついてまわる。
そのことを日々実感する母親の私にとって、「子どもたちと離れて、終日自分一人でプログラムに参加する機会を持てた」のは、とても貴重で、有難い時間だった。(とはいえ、トイレ大丈夫かな…おしっこもらしたりしてないかなとか色々気になってたけどw)
また、「夫のファーストポルシェである大事なボクスターGTSで今回参加させてくれた」ことにも、感謝だ。まだまだ運転が下手くそな妻なので、もしかしたらクラッチを壊してしまうかもしれないし、どこかをぶつけてしまうかもしれないリスクがあったにも関わらず、「ボクスターで行っといで!」と言ってくれたこと、本当に有難う。
趣味を楽しむことができるのは、家族の協力あってこそだということを実感できた1日でもあった。
ポルシェオーナーの方で、ポルシェが好きな方は、可能であれば、ポルシェトラックエクスペリエンス(PTE)を是非受けてみられるといいと思う。
もちろん、ドライビングスクールで運転を学ぶことをしなくても、ポルシェを楽しむことはできる。また「楽しく走りたいだけだし、そこまでしなくてもいい」という方に、無理矢理受けて欲しいわけでもない。また費用も137,500円(今回の白浜の場合)と高額だ。
ただ、プログラム自体がとても面白く、受けた直後から自分の運転が変わり、さらにポルシェドライブが楽しくなり、この金額以上の価値があることを実感し、申込み開始後すぐに完売する理由が理解できた。
ブランド物の財布やカバンを買うと、きっとそのくらいはしてしまうと思うので…、それを「今回はPTEに」ということで、一度受講してみるのもいいんじゃないかなぁ。…って、年中ユニクロ着てる私が偉そうに言うのもどうかと思うが(爆)
来年は、g-Forceにチャレンジしてみたい!
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