わが家のカーライフ

新型フェアレディZを契約してきた!

先日、仕事から帰宅した夫が、家につくなりこう言った。

フェアレディZ、買ってきたわ

え、えぇーーッ!?

今日は仕事行ってきたんちゃうん?」と聞いたところ、

仕事でお客さんのところに訪問したんやけど、ちょっと早く終わったから「そういや、フェアレディZって買えるんやろうか」と思って、電話して、日産ディーラーに寄ってみたんや。ほんで、買ってきた。

と(笑)詳しくは夫が記事にしてくれたので、よろしければ以下、ご覧下さい。

フェアレディZへの思い入れ

スポーツカーに乗ろうと思う』、これはZ32型フェアレディZのキャッチコピーだ。

このキャッチコピーの広告を見たのは、確か中学生くらい。強烈な印象と憧れと抱いたのを覚えている。今でもこの広告を見るとゾクゾクする。

程なくして、通っていた塾の先生がこのフェアレディZを購入。たまに塾に乗ってきてくれ、生徒達は群がるようにZの周りを取り囲み、羨望の眼差しで見ていた。

その次期型のZ33が発売された時には社会人になっていて、実際に購入しようと日産のディーラーに行き、カタログとVHSテープのプロモーションビデオを頂いたことを覚えている。

結局、その後、アウディのTTを購入することになったので、Zを買うことは無かったのだが。

そして、今回の新型フェアレディZの発売に際し、前々から興味をとても持っていた。しかし、どうしてもフロントマスクが四角過ぎてのっぺりした印象で、立体的に見えない点が少し気になり、躊躇していたのだ。

そして、7月に入り、Youtubeでも試乗レビューが多く出回るようになった。動く映像でいろんな角度から見る新型Zはとても格好良く、色によってはとても立体的に見え、危惧していたデザインについても問題なさそうだ。価格も今どきの400ps級のスポーツカーにしては値ごろ感がある。

日産ディーラーへ行くと・・・

そんな中、2022年7末でフェアレディZの注文を一旦、中止するというニュースが飛び込んできた。そこで私は、ある日の仕事帰りに日産ディーラーに電話して、新型フェアレディZの話が聞きたいとのことで立ち寄ったのだ。

わが家の近所には日産ディーラーは系列の違う店が2店舗ある。

以前乗っていたNISMO ノート e-POWERの整備でお世話になっていたディーラー(ディーラーOとする)があったのだが、今回は前から気になっていた、大きく綺麗な店構えのディーラーHに行ってみることにした。

電話で話した営業マンは、「その時間は不在なので別の者に担当させます」とのことだったが、行ってみると、なかなか担当が現れない。

しばらく待っていると、中年の男性が現れたかと思うと聞き取れないほどの声で名乗り、無言でカタログを机の上に差し出してきた。

こちらも、呆気にとられ、数秒間、アクリル板越しに見つめ合う時間が続く。

しびれを切らし、こちらから「新型Zの購入を検討しているので、クルマの事や手続きなど教えて欲しい」というと、やっとグレードやオプションの話を営業マンは話を始めた。

しばらく聞いていると、別の若手営業マンが、その中年営業マンの名刺を持って席に来る。その中年営業マンは名刺も持たずに商談の席についていたのだ。

彼はその名刺をもらうやいなや、そのまま私に名刺を渡すのである。

またまた呆気にとられたものの、話を続ける。

そして、「具体的な購入の手続きを教えて欲しい」というと、「新型Zは特殊車両扱いなので、申込時に最初に全額をお支払い頂く必要があります。もしくは、ローンを組んで頂いても構いません」と。

またまた、ここでも呆気にとられ、今どき超高級輸入車メーカーでも全額を注文時に払えというのは無いぞ、と思いながらも、既にこの店、この担当からは買いたくないなぁ、と思い始めたので、一旦、持ち帰ることにして話をここで切り上げた。

そのまま、以前から整備でお世話になっていた別のディーラーOへと電話をすると、応対も良い。まず電話の言葉遣いからしてとても丁寧だ。

「このあとすぐに向かいます」と伝えると、「お待ちしてます」との返事。

その日、移動に使っていた992カレラカブリオレに乗り込むやいなや、スポーツモードでアクセルを踏みこみ、ディーラーHから逃げるように退散。そのまま、ディーラーOに向かった。

ディーラーOは少し古めの外装の店舗だが、とても温かみのある応対をしてくれる。担当してくれた営業マンは会話の流れも上手く、こちらの情報やカーライフも上手く聞き出しながら、フェアレディZについての話をしてくれる。

注文手続きについて聞くと、申し訳無さそうに「お見積りにある諸費用分くらいだけ先に頂けたら・・・」と。

もう、先程のディーラーとは何もかもが違う。

その場で、「では買いますのでお願いします!」と即断即決。私はクルマを購入する際は、値段やクルマ自体の魅力ももちろん大事だが、お店や担当者の魅力というのも大事にしている。

同じものを売っているのに、顧客を取り逃がす店と、顧客を獲得できる店がある。

私などは買う気満々で、もはや財布を開けてお店に行っているようなタイプなのに、それでも売ることができないお店というのはどういうことなんだろう。

なお、翌日、ディーラーHからSMSで「ご検討の状況はいかがですか?」とメールが来たので、「今回は申し訳ないですが、見送らせていただきます」という旨を返信すると、それ以降、全く返事が無い。

やはりそういうお店、人だったということだったのだ。買わない判断をして正解だった。

私が選んだ新型フェアレディZの仕様

グレード:バージョンT
トランスミッション:AT
外装色:バーガンディー
内装色:ブラック

まず、トランスミッションはATを選んだ。

理由としては、MTのクルマは他にも所有しているし、フェアレディZでガンガン攻めるような走りをするつもりもない。また、昔と違い、最新の9速ATなのでパフォーマンス的には圧倒的にATの方が優れているからだ。

あと、Youtubeの試乗動画を見ていると、シフトノブに伝わる振動の話がとても気になったので、それもATを選んだ理由の一つだ。

次にグレードだが、リアスポイラー無しのグレードの『Fairlady Z』斜めロゴが格好良かったのと、スポイラー自体のデザイン上の後付け感を感じてしまったので、スポイラー無しのグレードで検討。

そして、フェイクではあるがエンジンサウンドを楽しめるアクティブ・サウンド・コントロール、およびアクティブ・ノイズ・コントロールが欲しかったので、BOSE付きのグレードということで、中間グレードとなるバージョンT(TはツーリングのTらしい)を選択した。

色については、最初、イカヅチイエローを検討したが、やや蛍光色の強い膨張色なのでどうもフロントリップの折り返し部分の造形が立体的に見えず、個人的にはのっぺりした印象を受けてしまう。また2トーンカラーにすると、リアのハッチからテールにかけての一体感が途切れてしまうように感じたので、単色系で検討することにした。

そうなると、初代のZ(S30)をオマージュしたと思われるバーガンディーがとても大人な雰囲気で格好良く見えてきた。

またこの色なら18インチホイールがクラシカルな雰囲気を出してよく似合いそうだし、肩ひじ張らず普段使いできるZとして乗れそうな気がしたのだ。

フロントスポイラーの造形が立体的に見えやすい

斜めの『Fairlady Z』ロゴがお気に入り

Cピラーからテールまでの一体感が好き

納期は?

最近では先着ではなく抽選になったディーラーもあるとのことだが、今のところ私のディーラーではそのような話はなく、先着順のままのようだ。担当者に聞くと、さすがに1年や2年ということは無いのでは?と言われていたが、完全に現時点では未定のようだ。

特に急ぎで欲しいわけではないので、焦らずにじっくりと待つことにしようと思う。ついに、子供の頃からの憧れのZに乗れると思うと、楽しみな今日このごろである。

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