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ノート e-POWER ニスモ Sが納車!ポルシェオーナーの感想はいかに!?

日産ノートe-POWER ニスモ S、総評

最後に、総評を夫に書いてもらったのが以下。

このクルマを買って、最初に感じたことは、このe-POWERというシステムを理解していない人がとても多いということだ。

充電が必要と思われてたり、エンジンを補助する他のハイブリッド車と同じに思われていたりする。私の周りはクルマ好きが多いが、そんな中でも100%モーター駆動のクルマであることを理解していたのは極々少数だったことに驚いた。

このクルマの特徴はなんと言ってもモーター駆動による圧倒的なトルクとその超絶レスポンスだ。特にNISMO Sはその特徴がハッキリ出ているグレードだと思う。

他社の良く売れているハイブリッドなどは、アクセル開度と車速との乖離が激しく、走りを求める人の中には違和感を口に出す人も多い。しかし、このe-POWERは決してそんな事が無い。本当に運転が楽しく、このモーターのトルク感は痛快だ。

少なくとも私にとっては全然満足できるレスポンス、加速感だし、何人かの筋金入りのポルシェ乗りの友人達にも運転してもらったが、口を揃えて、『これは凄い!』『ビックリした!』『欲しい!』と言ってくるのだ。(私と同時期にたまたま同車種を検討されていて、実際に既に注文したポルシェ乗りの方もいる)

一方、足回りについては、粗削りな所も多少ありつつも価格なりには良く出来ている。そして、その粗削りな乗り味やハンドリングをテクニックでねじ伏せて走るのが痛快で楽しい。けれども、天下のNISMOバッジを付けるのであれば、AMGやMのようにもっとコストをかけて、上質さ、洗練さを付け加えても良いのではないかとも一方では思う。

なお、気になる燃費については約1000kmほど高速から街乗り、通勤、山道とエコモードを中心に時折Sモードを使い、全く燃費を意識せず遠慮なく走って約16.2km/Lほどである。ポルシェの燃費に慣れてる身としては大満足で夢のような燃費だが、このクルマをエコカーとして見たら悪い方なのだろう。(ちなみにパナメーラターボで約9km/Lの通勤コースを、このクルマで超丁寧に走ると22.6km/Lを記録した。)

しかし、これだけの楽しさ、レスポンス、加速感を味合わせてくれての16km/Lは相当に価値があると思う。燃費重視のハイブリッド車で息を潜めたように運転するのが良いのか、それとも、同じ運転するなら多少の燃費コストを払ってでも「楽しさ」というプラスアルファも味わいたいのか?

少なくともノート e-POWER NISMO Sは後者を求める人に乗ってもらいたい。そんなクルマだ。

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