わが家にはクルマが何台か(w)あるが、自宅の駐車場には2台しか置けないので、近所や、夫の会社の近くの駐車場を借りて停めている。なので、「今週末は空冷911(964C2)に乗りたいから、自宅と会社のクルマを入れ替えしないといけない」とか、「最近ボクスターに乗ってないから、○○で出社して、ボクスターで帰ってくるわ」と言ったことを夫はよく言っている。
そして先日も、
「会社に置いてたボクスターと、964をかえてきた。964にはしばらく乗らへんから、バッテリー切ってきた。」
と言って、夫はボクスターで帰宅した。私が「なんで空冷にしばらく乗らへんの?」と聞くと、
だって、真夏の炎天下の気温35度の渋滞の中で、964を走らせたくないからなぁ。まぁ、渋滞が無い道やったらいいけど、日本の道やとそうはいかん。
と。…確かに、空冷は古いクルマだし炎天下で走らせないほうが良さそうなイメージがある。ただ、その理由が私にはよく分からなかったので「なんで夏に空冷に乗ったらあかんの?(なんと素人な質問)」と聞くと、
だって”空冷“やもん。炎天下の渋滞中やと、風がエンジンを冷やせなくて、エンジンに熱がこもりやすいからな。
と。なるほど…「ポルシェと言えども、昔の空冷はやっぱりそういうので壊れることがあるんやな」と私が言うと、
いや、964は壊れへん方やと思うし、オイルクーラーが前にあるから、油温がどんどん上がっていくなんてことはそうはないと思うけど…でもエンジンに負荷はかかるわな。あえてクルマに負荷がかかるようなことはしたくないから、夏は乗らへんのや。
と。なるほどなー、空冷って風でエンジンを冷やすということやもんな、と言われて再認識した。「あと空冷は夏はエアコンも効かなさそうなイメージがあるわ」と言うと、
エアコンは一応効くやろけど…気温が31,2度くらいまでやったら何とか大丈夫やったけど、さすがに35度とかなったらクーラーも容量不足なんちゃうかな。
と。「じゃあ、色々考えた上でも、可能であればやっぱり夏は空冷に乗らないほうが良さそうなんやな」というと、
僕が964買ったWRPの須賀さんも、「現代の日本の猛暑なんて、発売当時は想定されていないから、真夏はできれば乗らないほうがいい。まぁ、壊れることは無いとは思うけど。」と言ってはったわ。
と。なるほど…。
なるほどなー色々あるんだなぁ。とここでふと「…って、バッテリーってどこで切るん?切るところあったっけ?」と聞くと、
僕の964には、買った時点で964RSのバッテリースイッチがついてたんや。だからそれをまわせばバッテリーは簡単に切れる。
と夫。ちなみにそのバッテリースイッチが、これだ。
*画像出典:Battery main switch for Porsche 964 and 993
なるほどー。現代の水冷911であれば、まず考えなくても良さそうなことを、空冷911の場合は考えないといけないのだなぁ。もし私が、まかり間違って自分で空冷を買うようなことがあったとしても、知識不足のせいですぐにクルマを壊してしまいそうな気がする…(-_-)
クルマを所有するには、最低限の正しい知識が必要なんだなぁと改めて思う今日この頃である。