ポルシェ ボクスターGTS(MT)を乗りこなすその日まで Vol.6

○ヶ月ぶりにボクスターGTSに乗る

先日のとある日曜日、義母に子どもたちを見てもらうことができたので、午前中に芦有ドライブウェイに行ったが、その日の午後に約1時間ほど、ボクスターで再び芦有ドライブウェイへ行くことになった。

「それにしても、ボクスターに乗るのは随分久しぶりだなぁ」と思い、ブログを見返してみたところ、なんと、半年ぶりだった。

…マジでッ(゚д゚)!!

最初は夫の運転で行くことにしたが、久しぶりにボクスターに乗ってみると、乗り心地がとてもなめらかなことに驚いた。午前中にGT3に乗ったからそう感じたのだと思うけれど、スポーツカーと思えないほどなめらかに感じた。また、GT3に比べると、一般道走行中の音もとても静かだ。

逆に、パナメーラに乗った後ボクスターに乗ると、乗り心地がとてもかたく、音も大きく感じるので、直前に(または普段から)乗っているクルマが何かによって、その後に乗るクルマの評価は大きく異なるものになるのだなぁと(こういうところが試乗レビューの難しさなのかなぁ)と改めて感じた。

ボクスターGTS@芦有

その後、芦有ドライブウェイの料金所を超えたあたりで、夫と運転を交代することになった。

いよいよ、この瞬間がやってきた。

実はその日の午前中、GT3を少しだけ運転させてもらったのだが、見事に撃沈してしまったのだ。さすがにエンスト連発等ではないけれど、発進やシフトチェンジは一応はできても、GT3の凄みに完全に飲み込まれてしまい、乗用車を運転するかのごとくトロトロ運転しか出来なかった(-_-)

その上、ボクスターの運転は半年ぶり、できるかなぁ…。「いやでも、毎日のようにBMW320iのマニュアルを運転しているからきっと大丈夫!」と自分に言い聞かせ、運転席に乗り込む。

クラッチはあいも変わらず激重だ。シートやステアリング位置を調整し、屋根をあけ、ボクスターをオープンに。シフトレバーをコクコクっと入れて少し練習してみたが、なんとなく、今回は運転できそうな気がするなぁと思いつつ、そろそろと発進させてみたところ…

…おぉ!無事に発進できた!(って発進できたくらいで毎回喜ぶのもどうかと思うがw)

発進の際、以前までは「どこでクラッチが繋がるのか」「半クラの感覚」が全く掴めなかったが、今回は、それがすぐに分かった。それもこれも、やはり日頃の練習の成果だろうか。

その後、2速、3速とギアをあげてみたが、今回は以前までとは違い、頭で考え過ぎず、感覚で運転できるようになっていた。

…これなら、ちゃんと運転できそうだ!

スポーツプラスモードにし、オートブリッピングONにして、芦有ドライブウェイの峠道を駆け上がる。コーナーの手前でシフトダウンするたびに、「ブォーンブォーン!!」というボクスターの咆哮がこだまする。

やばい、気持ちよすぎる!

いつもは、芦有の峠道をあがり、一旦東六甲展望台で必ず休憩するのだが、今回は通り過ぎて、さらにボクスターを走らせてみることに。その先の長い直線が続くトンネルに入ったところで、エンジンの回転音を聞きながら、4速、5速とシフトアップしてみた。

トンネル内に、ボクスターGTSのエンジン音が響き渡る。オープンにしていることで、いつにも増してボクスターを体全体で感じることができる。

おぉー!!最高ーー(゚∀゚)!!

私は感動と興奮のあまり、

なんなん!ボクスターってこんなにええクルマやったん!!はよ言ってよ!

と叫ぶと夫が、

いやいや、4年前からめっちゃええクルマやってずーっと言ってたやん!ほんでだいぶ運転できるようになったな。だいぶボクスターが心を開いてくれている感じがするわ。

と。

そう、そうなのだ。まだ完全に心を開いてもらっていないけれど、「まぁ、ようやくスタートラインには立てたんちゃう?」と、ボクスターに少しは認めてもらえたような気がした。

それにしても、オープンでボクスターを走らせるのはこんなにも気持ちが良いのか…。

夫の心の師匠であるwataさんが、全国にロングツーリングに行き、一度に何千キロと走ってきてもなお「気持ちよすぎる、まだ走りたりない。」というのが、以前は全く理解出来なかった。

「狂っとる」としか思わなかった。でも、その気持ちが、今回初めて分かった気がした。

どこまでも、どこまでも、走りたくなる。

そんなことを考えながら、風と緑とボクスターのエンジン音を体全体で感じながら運転している途中、感動しすぎて、涙が溢れそうになるという不思議な感覚に襲われ、

やばい、泣きそう、涙出る…!

と言うと、

そやろ!泣きたくなるやろ!!もうほんまにボクスターは最高なクルマなんや!Minaちゃんもようやく分かったかー!!

と夫も大はしゃぎしていた。

っていうかはたから見たら、完全に変態夫婦の会話でしかないな…(-_-)

でも、本当にそのくらい、感動した。ちなみに、その時の運転の動画がこちらです(半クラとかあんまり出来ていなくて下手くそですが)

ボクスターで帰路に

2往復くらいして、東六甲展望台に立ち寄って帰ることにしたのだが、なんと、その日の午前中にお会いした、BMWオーナーのTwitterのフォロワーさんの姿があった。

「お互い、考えることは一緒ですねー笑」

と笑いながら少し談笑した後、その出会いに感謝しつつ、帰路についた。(誰かに見られていると思った途端緊張して、発進の時エンストしてしまったw)

AT限定免許を解除して、マニュアル車に乗れるようになり、ボクスターがわが家にやってきて、もうすぐ4年。その間、子どもたちを両親に見てもらい、幾度となく練習に行ったが、全くもって運転できず、「もう無理。私にはボクスターを運転できる日は来ない」と思っていた時期が長かった。

げんに、前回書いたボクスターの記事のタイトルは「ボクスターを乗りこなせる日は来るのか?」という疑問形になっている(笑)

ただその後「これでは駄目だ!」と腰を上げ、自分でBMW320i(マニュアル)を購入し、毎日練習するようになって約2ヶ月。ようやく、ボクスターGTSを運転できる(まだ乗りこなせてはいない)ようになった。

素直に、嬉しい。

何歳になっても「出来ないことが出来るようになる」「自分が成長する感覚を味わえる」のは、とても嬉しいことだ。まさか、35歳を過ぎて、毎年新たなことにチャレンジする人生になるとは思ってもみなかったけれど、チャレンジに年齢は関係ないと思うので、これからも色んなことに挑戦していけるといいなと思う。

ちなみに、近々youtubeデビューする予定ですので、こちらも楽しみにして頂けたらと思います。

Share
Published by