わが家のカーライフ

クルマ好き夫婦の普段の会話|1周回って今夫が欲しいポルシェや次のステージの話

カイエンで夜の高速道路を走っていると

先日、カイエンで家族全員で夫の実家に行き、晩ご飯をご馳走になり、その帰り道。高速道路をしばらく走っていると、後部座席の子どもたちが寝静まってくれたので、久しぶりに夫婦でゆっくり会話をすることができた。

昔から、交通量の少ない夜の高速道路を走っていると、普段は話さないことまで色々話したり聞いたりしたくなってくるのはなぜだろう。(私だけかなw)

3人目を出産してもうすぐ2ヶ月。バタバタしているうちにあっという間に時が過ぎていった感覚だ。以前は、平日の夜でも夫婦の会話の時間が少しはあったけれど、今は、夕方以降は子どもたちをお風呂に入れ、ご飯を食べさせて、「明日も学校やで!はやくはやく!」と言いながら赤ちゃんも一緒に寝かしつけて、私も一緒に寝てしまう生活になった。

休日は、子どもたちにも「少しくらい夜遅くなってもOK」と言っているので、急いで寝かせなくても良い分少しだけゆったり時間が過ぎていくが、そんな時に夫婦で話をはじめると、必ず、娘たちが割り込んでくる。

「えっとねー、昨日ねー、学校でねー、えっとねー」「もう!お父さんとお母さんお話しないで!」

とかなんとか言ってくるので、「いや何の嫉妬やねん(-_-)」と思いながらも、夫婦の会話は中断を余儀なくされる。だから、この前の夜の高速道路は、久々に夫婦でゆっくり話せる貴重な時間となった。

ポルシェに燃えていたあの頃

そして、色々と話しているうちに、夫がこんなことを言いだした。

数年前、仕事が忙しくて、今よりも自由な時間が作れなかったころは、「早くポルシェに乗ってツーリングに行きたい!早く週末になってほしい!」と常に思ってたし、忙しい中でも何とか時間を見つけてドライブにも行ってた。でも、自由な時間が増えた今は、前ほどのツーリング欲が無くなってきたように感じるわ。
今は、ツーリングに行こうと思えば比較的いつでも行ける余裕ができて、まぁ、実際ツーリングには行ってるんやけど、なんか、前ほどの渇望が無いというか…
もっと自由に時間が使えるように、仕組みにして、僕がいなくてもまわる会社にする」って決めてそこを目指してやってきて、今は自由にツーリングに行ける状況になったのに、いつでも行けると思うと逆に前ほど強烈な欲求がでなくなった。なんか、皮肉なもんやなぁと思うわ。

と。なるほど…。

甘いものやお菓子は食べない!」と決めた途端食べたくて仕方なくなるのに、「もうダイエットはやーめた、いつでも食べていいや」と思うと、前ほどの欲求はなくなるけれどもなんだかんだお菓子ばっかり食べてしまう私のパターンと一緒か。

…いや、違うか(爆)

私が「確かになぁ…いつでもできる状況になると、前ほどの欲求は無くなるかもしれんな」と言うと夫は続けて、

あと最近、前ほど自分の中で燃えるものが無いんや。この状態は良くないなと思ってる。それは、自分自身にとっても、会社にとっても。
起業したばかりの頃は、「しっかり売上があがるようにしよう」と思って頑張って、ある程度売上があがって忙しくなり始めると、「今度は僕がいなくてもまわるように仕組みにしよう」と思って頑張ってきた。
ポルシェに関しても、小学校の頃に雑誌で見て以来、ずっと欲しくて欲しくて「いつか必ず買うんや」と決めて頑張ってきて、5年前にファーストポルシェのボクスターを買った。そこからは、GT3や、空冷や、最新の911や、色んなモデルのポルシェに乗るようになった。そして最近は1周回って「結局は、911ターボSカブリオレとカイエンの2台で十分なんかなぁ」と思ったりもしてきたんや。
だから前ほど、「このクルマが欲しくてたまらない」というのも無くてなぁ。
なんか、燃えるものが無い今の状況が居心地悪くて、はやく次のステージに行かなあかんと思ってるんや。

と。普段から夫はいつも飄々としていて、あんまりこういう話はしないのだが、そんなことをを考えていたのか…。

そして私が「かといって、無理に目標を作るのもなんか違う気もするしなぁ。体の底から湧き上がるもの、心が震えるくらいのものじゃないと、結局は燃えへんもんなぁ。でも見てると確かに昔から、問題や課題がある方が燃えるタイプな気がするわ」と言うと、

そう、そうなんや。僕は昔から問題を見つけて解決するのがすごい好きなんやと思う。だからプログラミングなんかでも、「バグを見つけて解決する」のが昔からすごい好きやったな。
そして、その問題が複雑に絡み合っていればいるほど燃えるんや。これを紐解いて絶対に解決してやろうと、いろんな角度からアプローチして、「ここが原因やったんかー!」って分かった瞬間は、ものすごく楽しいんや。

と夫は言っていた。

一方の私は、問題が複雑であればあるほど頭がショートしてしまい、「もう嫌だー」とやけくそになって、問題に体当たりしまくって怪我をして血を流してぼろぼろになって、やっとの思いで乗り越えてふと横を見たら、普通に脇道があったことに気づいて愕然とする、みたいなタイプなので(激しいw)、問題を解決するのが楽しい性格というのは、なんとも羨ましいなぁと思う。

夫をそばで見てきて10年以上が経つが、あ…っていうかこの前結婚記念日だったや、今書きながら思い出してしまった。(もう2週間過ぎてる)…まぁそれは置いておいて、夫は自分の知らない世界や、世の中に革新をもたらすような新しいものに触れて刺激を受け、アイデアを生み出して形にしていくタイプで、そういった環境に常に身を置くことが好きなのだと思う。

そして私が「多分、今は、刺激というか…新しいインプットが必要な時期なんやろなぁ。こうなったら、何ヶ月かかけて、一人で海外に行ってみたら?そしていろんな国を見てまわって、自分の枠を超えた色んな価値観に触れることができたら、なんか見つかるかもしれんやん?」と言うと、

いやいや、こんなコロナの時期に行ったら、「おまえ何してんねん」ってなるやんwそれは難しいわ(-_-)

と。確かに…。

今までは、クルマそのものやクルマを運転することが大好きで、それが仕事や人生の大きなモチベーションだった夫だが、今、新たなステージを模索してるようで。

私は妻として「そんな夫を甲斐甲斐しくサポートする」タイプではないし、次の目標は夫自身が自分で見つけるものだと思うから私は側で見守ることしかできないけれど…私は私の道で、目標を見据えて、自分がたどり着きたい世界をいつもイメージして、好奇心をもって日々成長して、一つずつ達成して、夫に1ミリでも刺激を与えられるパートナーであり続けられると良いなと思った。

今は子どもが小さいけれど、またこうして、中距離ドライブに行けるといいな。

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Tags: 成功哲学