わが家のカーライフ

ポルシェ乗りの夫がめざすお金の稼ぎ方 |「本当の意味での経済的自立」とは?

ポルシェ乗りの夫の性格

先日、夫と久しぶりに色々な話ができたことを受けて、「ポルシェ乗りの仕事の哲学 | ポルシェを買ったが忙しくて乗る時間がなかった私は、どうしたか」という記事を書いたところ、大きな反響があった。

実は、この夫婦の会話の中で夫は「将来どんな風に稼いでいこうと思っているか」について話してくれたのだが、それが結構面白い内容だったので、今日はそのことを書いてみたい。

夫は以前から「リスクを分散させる」「最悪な状況を想定し、万が一なことがあっても大丈夫なように手を打っておく」という考えで物事を考えるタイプだ。

出会った頃から変わらない。

一方の私は、物事をかなり楽観的に考えてしまう性格だ。そのため、嬉しい出来事に舞い上がる度、いつも夫に釘を刺されていた。

例えば、昔「○○社が、うちのサービスの代理店になって売りたいって言ってくれてる!売上が上がるかも!」という話をした時には、

まだその会社が売ってくれるかどうかなんて分からへんで。自社で売るならまだしも、他社に売ってもらうことを見込んだ売上予測は、あまり希望的観測で考えないほうがいいと思う。
その会社が全く売ってくれないという前提で、売れればラッキーくらいに考えておいたほうがええんちゃうかな。

と言われた。実際に蓋をあけてみると、そのことによって売上はさほど上がらなかった。

また「大きな仕事がとれた!忙しくなるわー!」と言って私が喜んでいた時にも夫は、

大きな仕事が取れたのは良いことやけど、新たに人を雇うかどうかといったことは慎重に考えた方がいいと思うで。
なぜなら、その仕事が、来年もまた取れるとは限らへんから。
僕は、大きなまとまった売上については「有難い」と思うし、数字上としては売上なんやけど、気持ちの上では売上として考えないようにしてる。
少額でもいいから毎月必ず固定で入り続けるものを売上として考えて、それを地道に増やすようにしてるわ。

などと言っていた。

当時の私は「せっかく嬉しいことがあったから報告してるのに、一緒に喜んでくれないどころか、釘をさしてくるって何なん…(-_-)」とぶつぶつ文句を言っていたが、今思えば夫は常に「最悪な状況に陥ったとしても大丈夫だと思える状態を作っておく」ことを考えて動いていたんだろう。

ポルシェ乗りの夫、将来の稼ぎ方

前置きが長くなってしまったが、夫は先日「将来の稼ぎ方」についてこんなことを話してくれた。

今は、会社のメンバーに仕事を任せられて、僕がいなくても回る仕組みができた。そして、数年前から資産運用の勉強もし始めて、自分なりに色々なやり方で投資をして、資産も増やしてきた。
でも、今のこの状態は、僕にとっては「経済的に完全に自立している状態」とは言えへんのや。
自分の会社の給料が収入のメインやから、もし会社に何かあれば、今の状態を保つことはできひん。
だから、中田敦彦がyoutubeで「マネーマシーンを作る」という表現をしていたけど、「自分が何もしなくても、収入が入ってくる状態を作れる」ようになりたい。
そして、小さな額でもいいのでマネーマシーンをたくさん持っておいて、たとえ一つがうまくいかなくても、残りがあれば痛くも痒くもない状態を作りたい。
会社の給与に頼らず、自分が動かずお金が入ってくるようにして、「お金の心配をしなくても良い状態」になって初めて、僕の中では経済的に自立したといえるのかなぁと最近思うようになった。

と。

なるほどなぁ…。

日本では「働かざる者食うべからず」という言葉があるように、汗水を流さずして収入を得るのは、良くないことだと捉えられる節があるように思う。

また、実際に労働の対価として収入を得ることは、お客様に喜ばれたり、仲間と目標を実現したり、やりがいや達成感を得られる素晴らしい働き方、生き方だと思うし、私は好きだ。

でも一方で、マネーマシーンを作り、何もしなくても収入を得られるようにするのも良いなと思う。

ものの考え方や捉え方は十人十色、世の中には色々な稼ぎ方があるわけなので、一つのやり方にとらわれる必要は無いのだと夫の話を聞きながら思った。

ただ夫は、以前から物欲があまりなく、まとまった金額を使うと言えばクルマやクルマの部品くらいなので、

そんなにお金が欲しいというわけではないのに、もっともっと稼ぐとか、さらなる経済的自立を考えるのはなんでなん?」と聞いてみたところ、夫はこんな風に言った。

そやなぁ…。でもな、実際は、稼いでも稼いでも、結構足りひんもんやで(笑)
前は「年収○○円になる」という目標を立てて、そのくらい稼げたら十分だと思ってた。でも実際にその年収になってみると、全然足りひんのや。
家族を養ったり、子どもたちの教育費、将来の資産形成、保険…そういうことを整えた上で、自分がほしいポルシェを買って維持して…となると、全然お金が足りひんことに気づいた。
だから、もっと稼がないかんと思うようになった。

続けて、

そして最近は「もっと年収を増やす」という意識を持っている以上は、お金から自由になっていないんやなぁと思うようになった。
ポルシェを通じて出会った人たちの中には、そういう域を超えて、お金から自由になっている人もたくさんいはるんや。そういう方々の話を聞いて、刺激や影響を受けた部分は大きいと思う。
欲しいと思った時に、気兼ねなくそれが買えて、いっとき現金が減っても、また増えていく流れがちゃんとあって…そんな風にお金から開放された自由な世界って、どんな感じなんやろうと純粋に興味があるし、そんな世界があると知ったからには、僕もそこに行ってみたいと思ってるんや。

と。

夫はとにかく「自由」が好きな人だ。

時間的な自由、意思決定の自由、人間関係における自由、経済的な自由…様々な面において、自由であること、縛られないことを目指し、生きているように思う。

自分がやりたい時に、やりたいことをする。好きなことをしても、誰にも文句を言われない状況を作る。

自由には多いなる責任が伴うと言うが、「責任を果たすことは、自由を得るための単なる過程に過ぎない」かのごとく、淡々とその責任を果たし、次のステージを求めて、歩き続ける。

現在の快適な状況を、さらに快適に、自分にとってパーフェクトな状態にしていくために、まるでドラクエをしているかのように、楽しみながらチャレンジを続ける。

なんとも不思議な人だなぁ〜と側で見ながら思う(笑)

思い返せば、「この人と結婚しよう」と思った理由はお互いに「結婚しても、生き方を変える必要がない、自分が自由でいられるから」というものだった。

案外似たもの夫婦なのかもしれない。

そして夫が自由を追い求めてくれたら、私も気兼ねなく自由にできるわけなので、自由を追求する少し変わった夫婦の形を大事にしながら、これからも互いに成長していけるといいなと思う。

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Tags: 成功哲学