ポルシェにまつわる豆知識

最新のポルシェが最良のポルシェ – 最高なのは、水冷ポルシェか、空冷ポルシェか?

ポルシェ名言

ポルシェ車に関する有名な言葉に「最新のポルシェが最良のポルシェ」というものがある。なかなかハードルの高い言葉だが、実際は「確かにそうだなぁ」と感じる。

現行型のポルシェを運転している時は「この性能をさらに超えるなんて絶対に無理だ」と思えるほど素晴らしく感じるのに、試乗フェア等で新型を試乗すると「やっぱり全然違う!従来型を超えてきた!」と思ってしまう。これって本当にすごい。

一方で、「最新のポルシェが”最良”のポルシェかもしれないけれど、”最高”なのは、やはり○○時代のポルシェだ」という言葉も聞く。以前お話をさせて頂いた、水冷ポルシェも空冷ポルシェも所有するオーナーの方が、「空冷のこの代で、ポルシェは完結してるんだよ」という風におっしゃっていて、その言葉を聞いた時、深いなぁーと思った。

最高のポルシェは…

最新のポルシェが最良のポルシェでありつつ、最高なポルシェは○○の時代

ということで、「水冷ポルシェか、空冷ポルシェか、どちらが良いか」というテーマついては、ポルシェオーナーの間でも密かによく議論になっているように思う。

つい先日、ポルシェオーナーの方と私たち家族とでご飯に行ったのだが、その時もオーナーと夫が、

「空冷って本当に良いですよね。楽しい。これ1台あれば後は何も要らないと思えるくらい。」
「いやでも最新の水冷に乗ると、わーやっぱりこれはすげぇ!ってめちゃくちゃ感動するんですよねー。」

と、なんだかもう小学生の子どものように楽しそうにお話されていた。

だから「どちらが良い悪い、どちらが上か下か」ではなく、どこまでいっても「自分が所有するポルシェが、最高のポルシェだ」という感覚はみんな同じなんだろうなぁと。

そして、そんな風にお互いの愛車を認め合えるっていいなぁと、微笑ましく感じた。

違うのに、同じポルシェ

現在夫は、お陰様で「水冷ポルシェと、空冷ポルシェ、両方に乗ることができる環境」にいる。そして、夫はそれらの愛車達に乗る度、「まるで、そのクルマが今日納車されたか」のように、感激した様子で仕事から帰宅する。

・いや〜ボクスターはほんまに気持ちがいいわ。屋根を開けて帰ってきたけど最高や!
・GT3はすごい!地面をビタッと捉えて、まるで地面を削るように曲がる。恐ろしいほどにすごいクルマや。
・空冷はやっぱ楽しいわー自分の腕次第でどうとでもなる。気持ちよくコーナー曲がれた時なんか思わずニヤニヤしてまうわ。
・ほんまにパナメーラってすごいなぁー。こんなに大きいクルマやのに、まるでGT3のように感じる瞬間が多々ある。ほんまにすごい

などなど…。まぁポルシェはとても良いお値段するのだから、一度乗って感激が終わるのではなく、それくらいながーく感激し続けてもらわんとなw

その上で、夫は、空冷ポルシェと水冷ポルシェについてよくこんなことを言う。

空冷と水冷って、一見すると全然違うポルシェのように感じると思うんや。空冷は、アクセルの微妙な開閉とかブレーキの踏み方ひとつで、いかようにでも走ってくれる。運転技量がそのままクルマの運動性能に比例するから楽しい。
一方最新のポルシェは、性能が向上して、クルマが介入する場面も多く、空冷よりも安定しているし、パワフルやし、速い。そのクルマとしての圧倒的な完成度や高性能に毎回感動する
だから、空冷の964ばかり乗ってると、GT3とか要らんのんちゃうか?とか、GT3ばかり乗ってると、ボクスターや空冷は要らんのんちゃうか?、またパナメーラに乗ると、これ一台でええんちゃうか?と思うんや。それが乗り替える度に延々頭の中で繰り返される。マジで。
でもな、最新の911に乗っても、30年前に作られた964に乗っても、シートに座りハンドルを握った瞬間の「ああ…ポルシェだ」という感覚は一緒なんや。すごい不思議なんやけどな。

と。なるほど確かになぁーそう言われるとなんだかわかる気がする。今度夫に「空冷ポルシェと水冷ポルシェ、両方乗ってみて感じること」について、レポートしてもらおうかな。

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