ツーリング記

ボクスターで行く新春の淡路島ショートツーリング

ボクスターを駆る

年末にバッテリーあがりを経験したボクスターに久しぶりに乗りたい気持ちになり、新年早々、ショートツーリングに出かけることにした。

行き先は関西からの日帰りで、この季節でも雪の心配がなく、かつ、オープンカーを走らせて気持ちの良い場所となると、自ずと淡路島くらいしか思い当たらない。

正直、走り好きの私には淡路島の道は物足りないのだが、今回はゆっくりと景色を見ながら楽しもうということで、淡路島に決定。

ボクスターを停めてる駐車場までは964で移動し、久々に愛車のボクスターに乗り込んだ。車内にはボクスター独特の香りが広がる。エンジンを始動し、シフトを1速に入れてスタートする。

市内の交通量の多い区間を抜けるやいなや、ルーフを開け高速の入り口へとボクスターを走らせる。

スポーツプラスにして、合流でアクセルを踏み抜くと、突き抜けるような快音が頭の上から降り注ぐ。『やっぱ、これやなぁ』と独り言をつぶやきながら、至高の加速を味わう。

ミシュランのパイロットスポーツ4Sはもう溝がほとんど無く、スリップサインが見えてきている。しかし、意外と乗り心地自体は落ちないのがこのタイヤの凄いところ。

今まで経験したタイヤは減ると明確に乗り心地が低下していたが、これはとても乗り心地の低下が少ないと思う。

淡路島へ

快適にクルージングしながら、阪神高速を西へ。

ボクスターの回頭性の良さを確かめるように垂水JCTのカーブを駆け抜け、神戸淡路鳴門自動車道へと進む。

淡路SAで休憩した後、あえて4速、5速で高速道路を走らせる。北淡ICまではあっという間に到着。

ここからは淡路サンセットラインを南下する。淡路サンセットラインというのは、名前は良いが交通量は多く、ペースも遅く、そして追い越しも出来ないのでかなり退屈な道だ。しかし、助手席の人は美しい海岸線の風景を楽しめるし、道沿いにはオシャレなカフェやレストランもいくつかあるので、ドライブデートなどには最適な道だ。

オープンにして、光と風を浴びながら走る海岸線は最高だ。淡路島の気温は10℃近くあり、やはり本州とは少し暖かさが違う。季節外れのポカポカ陽気で、最高のドライブ日和だ。

途中、多賀の浜海水浴場の北隣の駐車場で写真撮影。ここはガードレール無しで海をバックにクルマの写真が撮れる日本では数少ないスポットの一つだ。

少し休憩した後、サンセットラインを引き続き南下。その後、K470からK66を経由して、島の内陸の方にボクスターを走らせる。淡路島の内陸は道が複雑で、狭隘路も多くあるので注意が必要だ。今回の道は比較的走りやすい方で、特にK66はそれなりに楽しめる道であった。

その後、うずしおラインへと進む。うずしおラインは昔、有料道路だったこともあり、道自体はとても走り甲斐があるのだが、なんせ今は交通量が多い。必ずと言っていいほど、激遅の軽トラの後ろを走ることになるので、気を長くして走ろう。

鳴門スカイライン

その後、淡路島の南端付近を少し走り込んで、ボクスターを少し開放させてやる。2速メインで、ワインディングを駆け抜けた後は、淡路島南ICから高速に乗り四国に渡る。目的は何度も訪れている鳴門スカイラインである。

鳴門スカイラインはこの辺り、いや、世界でもそこそこ有名な道のようで、私が通ってるクルマ好きの英会話の先生も知っていたのには驚いた。

またパソコンのレースシミュレーターソフトのrFactorでは、この鳴門スカイランのコースを走れたりするほどだ。私もたまに自宅で練習させてもらっている。

素晴らしい景色と、ちょうどよい高低差、そしてタイトコーナーから中速コーナーまで揃い、交通量もそれほど多くない。スポーツプラスモードにしたボクスターで、不要不急のブリッピングをしながら、駆け上がるのは最高としか言いようがない気持ちよさである。

何度も言う。私にとって、981ボクスターは”最幸”のポルシェである。

中古市場が高騰しているとはいえ、こんなに気持がいいクルマが、1000万円前後で手に入るのはバーゲンプライスとしか思えない。それよりも高価なクルマはいくらでもあるが、楽しさ、気持ちよさのコストパフォーマンスは最高である。

タイヤの溝が少ないので、いつものような感覚では走れず、少しグリップに不安を感じつつも、四方見展望台で休憩。

素晴らしい景色を堪能した後は、帰路へ。

今度は神戸淡路鳴門自動車道に乗って、神戸方面へと一気に向かう。最近は991.1のGTSでの高速移動が多かったので、ボクスターに乗ると、やはりこれは軽快で軽やかなポルシェだなと思う。

ガッシリと路面を掴んで離さない、991カレラ4GTSや、992に比べると、もっと軽やかに走る感じが強い。ただし、これは911との比較論での話であり、ボクスター単体で見ると、そんじょそこらのクルマよりは遥かにしっかりとした接地感と安定感があるので、そこは誤解なきよう。

特に718のトランスバースストラットを付けてから、高速の直進安定性はかなり上がったように思う。サーキットのような超高速域でも全く不安は無いことを付け加えておく。

神戸が段々と近づき、淡路SAの観覧車が見える頃には、いつものことながら、ボクスターから降りるのが寂しくなる。まだまだ、このままドライブしたい欲求にかられながら、自宅を目指した。

今回のルートマップ

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