レビュー・試乗記

ベントレー 新型コンチネンタルGTの購入検討 – まずは試乗に行ってみた

いざ、ベントレーへ

先日、ベントレーのコンチネンタルGTの試乗に行ってきた。来年、パナメーラの乗り換えを考えているので、「次の車は何がいいかなぁ」と話していたところ、夫が「コンチネンタルGTに興味がある」ということで、夫婦で試乗に行くことになったのだ。

実は少し前に、ベントレー ベンテイガを少しだけ運転させて頂く機会があった。ベンテイガは、カイエンをさらにしっとりなめらかにしたような乗り味でとても驚いたので「果たしてコンチネンタルGTはどんな感じなのか」私自身とても興味があった。

当日の朝。前日から結構雨が降っていたが、ディーラーに到着する頃には雨はあがった。良かった…!

ベントレーの店内は、ポルシェとは全く違う雰囲気。まるで、高級時計店に来たような、綺麗で清潔な店内だった。

営業の方も、クルマの営業マンというイメージとは違い、まるで「高級ホテルのコンシェルジュ」のような佇まいだ。さすがはベントレー…!

試乗車の準備をして頂いている間、少し営業の方とお話をした。

コンチネンタルGTには、W12(12気筒)とV8のモデルがあるが、V8はのデリバリーは来年らしい。ちなみに、W12のモデルは、よく見るとサイドの下の方に「12」という文字が浮かびあがる仕様になっている。

V8には、V8のロゴが。

また、W12とV8とでは、マフラーの形状が異る。W12はオーバル型マフラーで、V8のマフラーは4本出しになっている。

なんとなく、W12が四本出しマフラーのイメージがある」というと、オーバル型のマフラーはベントレーの伝統なので、W12にこのマフラーが装着されているとのこと。

ベントレーはフォルクスワーゲングループになったので、グループの中で様々な部品を共有しているそうだ。安全装備等も先代モデルに比べるとかなり充実していると。

プラットフォームは、パナメーラと同じ、大型後輪駆動車用の「MSB」を採用しているそう。後ろから見た感じ、なんとなくパナメーラを彷彿とさせる気がする。

トランクは、クーペなので少し狭めだが(358L、パナメーラは500L)メルセデス・ベンツSクーペのトランクに自分のゴルフバックが入れられないと言っていたお客さんが、コンチネンタルGTには入った」ので、コンチネンタルGTを買われたというケースもあるそうだ。

コンチネンタルGT、試乗

というわけで、いよいよお待ちかねの試乗の時間。試乗車は「コンチネンタルGT W12」だ。

ちなみに、大枠の仕様は以下。

・6.0リッターツインターボチャージド W12 TSI、
・最大出力635PS
・最大トルク900Nm
・8速デュアルクラッチトランスミッション
・3チャンバーエアサスペンション、CDC、
・0-100km/h 3.7秒
・最高速度 333km/h、
・全長:4,880mm、全幅 1,965mm、全高 1,405mm、総重量2,260kg
・ホイールはオプションの22インチ

先代はドアがとても重かったそうなので、その先代のイメージでドアを開けると「今回のモデルはとても軽くなり物足りない」という人もいるそうだが、先代を知らない私にとっては、しっかり重みのある良いドアだと感じられた。

ドアを開けると、足元には100周年にちなんだ今年限定のデザインが。

この日は夫の運転で向かうことになり、私は助手席でその走りを体感することにした。

走り出すと、さすがはベントレー、ベンテイガの時の感覚と同じく、とてもなめらかな乗り心地だ。段差を超える時にも「がたん」という衝撃はほぼなく、なめらかにすーっと走っていく。

ただ「ベントレーのラグジュアリークーペというと、かなりやわらかいふんわりした感じなのかなぁ」と想像をしていたので、それに比べると、しっかりと固さのある足回りだったと感じた。

ベントレーで最もスポーティなモデルだからかな。

シートや内装の質感はさすがだ。高級感が漂う上に、とにかく美しい。伝統のある、奥深い、大人な洗練された内装。ずっと眺めていたくなるほど美しく、実際しばしば、見入ってしまった(笑)

この素晴らしい空間の中で運転ができるということも、コンチネンタルGTの大きな魅力なのだろう。

助手席の乗り心地は大変なめらかで心地が良いが、シートは思ったよりもタイトだった。メルセデス・ベンツSクーペのような、広くてふかふかしたシートを想像していたが、車内はSクーペよりもタイトな設計になっているそう。

ラグジュアリーとはいえ、スポーティさを感じさせるシートなので、普段スポーツモデルに乗ることが多い私にとっては違和感がなく、むしろ心地よかった。

しばらく乗らせてもらったが、「コンチネンタルGTは、パナメーラととても良く似ている」というのが印象だった。もちろん、パナメーラの方がスポーツカーであることに違いないが、

パナメーラから乗り換えるなら、全く比べられないほど対極にあるラグジュアリーなモデルがいい。似ている感じだと、「あぁやっぱりパナメーラが良かったなぁ…」と、パナメーラが恋しくなってしまいそうだから。

と私が言ったことで、「じゃあ、コンチネンタルGTはどうだろう」という話になったのだが…想像以上にスポーティだったので、これだと乗る度にパナメーラと比べてしまいそうだと思った。(パナメーラと共有しているものが多いから、似てくるのは当然だろうけども)

コンチネンタルGTは、もちろんめちゃくちゃ素晴らしいクルマなので、私がもしラグジュアリースポーツカーのパナメーラを知らなかったならば、一瞬で恋に落ちていただろう。

ただパナメーラを知ってしまった今は、「パナメーラと結構似ているし、パナメーラの方がもっとキビキビ走るし楽しいし、後部座席もパナメーラの方が広いし、やっぱりパナメーラの方がいいなぁ」という結論になってしまった…。

ほんとにパナメーラびいきで申し訳ありません…(-_-)

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