自動車の燃費や排ガスの規制が厳しくなってきているというニュースを、よく見かけるようになった。とはいえ、「欧州ではその動きが広がっているようだけど、日本に影響が出てくるのは随分先の話なのかなぁ」と思っていた。
だが、そんな悠長なことを言っている場合ではなく、私たちにも既にその影響が出始めているようだ。
そして先日、ブログにこのような質問を頂いた。
「911(992型)が納車され、まだ慣らし運転中で3000回転以下でしか走っていないが、少しサウンドが物足りない(スポエキオン時も)。マフラー焼けが足りないのか、回転数の問題なのか、992の遮音性の問題なのか、自分の音に対する感覚が麻痺しているのか…ただ、以前のマカンのサウンドの方が大きく感じるが、Minaさんご夫婦の992はどうか?」
とのこと。
夫に聞いてみたところ、
992のエンジン音について、僕の感覚では納車時からかなり大きかったと思うなぁ。特にエンジン始動音はめっちゃ大きい。僕の992はスポーツエグゾーストのオプションはつけてないけど、それでもそれなりに大きい音がする。
少しアクセルを踏んだ時のエンジン音も、そりゃ981ボクスターGTSやGT3のような轟音ではないけど、結構大きいええ音がするしなぁ。
もしかしたら、質問主さんの992には、GPF(ガソリン微粒子フィルター)が付いてるのかもしれんな。わからんけど…。
と言っており、その旨を返信した。
するとそのオーナーさんは早速ディーラーに確認をされ、再びメールを下さった。そこには「僕の992には、既にGPFがついているとのことでした!」と書かれていた。
そうなのか…!
また、これはあくまでTwitterで呟かれた情報になるので、未確認情報ではあるが、「2022年モデルからの718ボクスターは、スポーツエグゾーストのオプション設定が消えている」との情報を得た。
スポーツエグゾーストの設定がこんな直近で消えてしまうなんて、思いもしなかった。それくらい、自動車の騒音、排ガス、環境規制がとても厳しくなってきているということなのだなぁ。
前までは、「私もいつかポルシェを買う。買えるタイミングで、その時に欲しいと思ったポルシェを買えばいい」と思っていたけれど、そんな悠長なことは言ってられなくなるのだろうなぁ。いつかと言わず、買える時に買っておかないと、エンジン音や五感を通して走りを楽しめるスポーツカーは、思いの外はやく消えてしまうのかもしれない。
夫が最近「一般モデルでは最後のNAエンジンとなる991前期の911がすごくいい」と言って中古車サイトを毎日のように見ているが、NAの伸びやかな加速やエンジンサウンドを楽しみたいなら、ここ1〜2年のうちに手にいれておかないと、もう手に入らなくなる時代がもうすぐそこまできているのかもしれない。
なんだか色々と考えさせられる今日このごろである。