ポルシェ911(964C2)、メンテナンス後に初走りしてきた。

久々の、空冷ポルシェ911

もうすぐ10月になるというのに、相変わらず暑い。朝晩は涼しくなってきたとはいえ、昼間の気温は30度に届く勢いだ。ただ、言っても真夏の猛暑からは開放されたわけなので、先日メンテナンスを終えたばかりの空冷ポルシェ911(964)に私も乗ってみることにした。

この日は朝から快晴だったので、せっかくなので次女と共に芦有ドライブウェイへ。この964に関しては、夫が「メンテナンスしてからめちゃくちゃ良くなった」と大満足していたので、どんな風に変わっているか私も楽しみだった。

早速エンジンをかけ、走りだしたところ、とてもスムーズで軽快感のある走りになっていることに驚いた。以前もスムーズさが無いわけではなかったけれど、雑味が消え、とても良い状態に仕上がっていた。思わず夫に感想をメールしてみたところ、

シフトをマニュアルにして、2速、3速固定で走ってみー

という返信が。「そういえば、今までマニュアルモードで走ったことなかったなぁ」と思い、芦有の料金所を過ぎたあたりでクルマを止め、ギアを「M」にいれて走ってみることにした。

964、マニュアルモードで

シフトレバーを2速のままにして加速してみたが、30年前のクルマとは思えないほど、エネルギッシュでとても伸びやかな加速感だ。エンジン音は、ボクスターのような「弾ける快音」とはまた違って、全く演出の無い、クルマそのもののエンジン音が心地よく響く感じだ。

またコーナーを曲がる時に、以前夫に言われた荷重移動を意識し、「アクセルを抜いて、フロントの方に荷重をかけて、それで曲がる…」とやってみたが…

う〜ん、出来たような出来ていないような…(-_-)

カーブの度に試してみたが、メリハリなくリズミカルでも無い走りで「う〜ん…違うなぁ〜う〜んう〜ん…」と思っているうちに、展望台に到着してしまった。

平日の午前中ということで、展望台にはさすがに誰もいないかと思っていたが、展望台からの長めを楽しんでいる人達のクルマが既に5台ほどあった。

せっかくなので、展望台で次女を少し遊ばせようと思ったが、日差しがきつく、かなり暑かった。展望台とはいえ、やはり昼間はまだまだ暑いのだな。

あまりに太陽がじりじり照りつけるので、10分ほどで帰宅することに。そして、964に乗り込んだところ、向こうから911(997)がやってきた。やっぱり911って、横から見るシルエットもものすごく美しいなぁ。

その後、まっすぐ自宅に帰ったので、時間にして約30分程のドライブだったが、久しぶりに964で芦有を走ることが出来て良かった。

ティプトロ、楽し。

夫は、この964に関して、

マニュアルじゃなくて、ティプトロでも十分楽しめる。マニュアルはもちろん楽しいと思うけど、ティプトロでもめちゃくちゃ楽しい。

と言っていたが、今回マニュアルモードで運転してみて、夫がそんな風に言う理由が分かる気がした。そこで帰宅した夫に、「今日は空冷で芦有をマニュアルモードで走ってみたら楽しかったわー。

パドルシフトとは違って、このマニュアルモードは不思議と楽しいなぁー」と言うと夫は、

せやろ、4速しかないし、2速、3速の速度のカバー範囲が広いから、固定したままでも伸びやかに走れるんや。だから気持ちええんやと思うわ。

と。なるほどなー。

空冷ポルシェはとても楽しく奥が深いが、とはいえ私は、運転に自信があるわけではないし、夫ほど運転技術の向上に力をいれたいわけではなので「もうちょっとクルマが介入してくれてもいいかなぁ」と思う部分もある。

964は、運転がドライバーの腕に完全に委ねられているので、面白い反面ごまかせないというか…

そういう意味では、私には水冷ポルシェの方が合っているんだろうなぁと思いを巡らす今日このごろである。