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先日夫が、2015年11月の納車以降、2回目のボクスターの幌の洗車をした。夫は、日頃からクルマは自分で手洗いする主義だが(『愛車を磨く男は自分も磨く』らしいw)、幌については取扱説明書にも「コンバーチブル・トップは車両を洗車するたびに毎回洗う必要はありません。」と書いてあるし、納車の際にもそういう説明を受けたそう。
なので、「見た目にもそんなに汚れていないように見えた」ので洗わずにいたところ、前回のお手入れから1年以上が経過してしまったそうだ。
オープンカーの幌の洗車方法について、ネット上には様々な情報があがっている。「自動洗浄機で洗っても大丈夫だ」とか、逆に「自動洗浄機なんて言語道断!手洗いのみだ!」とか…
ただ、国産車輸入車に限らず、ほとんどのメーカーのオープンカーは「幌が破損したり、損傷する恐れがあるので、自動洗車機や高圧洗車機を使用しないように」とされているらしい。
ちなみに、以前ブログに掲載した「ポルシェオーナーズファイル#3 ボクスターブラックエディション レビュー」のオーナーの方は、
「幌が汚れた場合はどのようにして洗うのか」「幌の洗車は面倒なのか」「古くなって交換する場合いくらかかるのか」という懸念があったが、お店の方に確認すると「神経質にならず、普通に洗車してOK」という返答をもらった
と記載されていた。…って言われても、やっぱり幌を洗うって勇気がいるよなぁ。
「迷った時は、ポルシェが出している取扱説明書を見るに限る!」ということで、 ボクスターシリーズ(2015年モデル改訂版)の取扱説明書を確認してみたところ、こんな風に書かれていた。
コンバーチブルトップの寿命と外観は、正しいお手入れと取り扱いによって長く保つことができます。お手入れと取扱いを誤るとコンバーチブル・トップを傷つけたり、雨漏りの原因になります。
とはいえ、車両を洗車する度に、毎回幌を洗う必要はなく、通常は「清潔な水でコンバーチブル・トップを洗うのみ」で十分だそうだ。具体的な幌の取扱や洗浄については、こんな風に書かれていた。
・染みや擦り切れを防ぐため、コンバーチブル・トップは乾いた清潔な状態のときにのみ開くこと
・コンバーチブルトップは必ず天候が良いときにのみ開くこと(湿気による染みや擦り傷がついて取れなくなるおそれがあるため)
・日光を長時間浴びると、布地やラバーが傷んだり色褪せが起こったりするため、できる限り車両は日陰に駐車すること
・雪や氷を、縁の鋭いもので取り除かないこと
・コンバーチブル・トップ・カバー本体や、縫い目や織り目から漏れが乗じた場合は、コンバーチブル・トップ専用ケア用品で処理すること
・鳥の排せつ物は直ちに除去すること(排せつ物に含まれる酸がコンバーチブルトップのゴムを膨張させ、水漏れを起こす原因になる)
・コンバーチブル・トップ・カバーに汚れがついた場合は、柔らかいゴム・スポンジを使用して、慎重に擦り落とすこと
そうなのかぁー知らないことがたくさんあった。夫はいつだったか「雨の後は絶対に幌を開けない」と言っていて、「なんでかなぁ〜」と思っていたのだが、傷がつかないようにするためだったのか。
次に、幌の洗車の注意事項について。
・高圧洗浄機またはスチーム・クリーナーを使用すると、コンバーチブル・トップを損傷する恐れがある
・自動洗浄機によっては、コンバーチブル・トップを損傷する恐れがある
・コンバーチブル・トップ部はホット・ワックス処理をしないこと
高圧洗浄機もやっぱり使ったらいけないんだなぁ。すぐ傷つきそうやもんな。次に、実際の洗浄の手順について。
①毛の柔らかいブラシを使用して、織目に沿ってブラッシングし、コンバーチブル・トップのほこりを取り除く
②汚れが頑固な場合にのみ、カー・シャンプー&コンバーチブル・トップ・クリーナーを混ぜたぬるま湯で洗浄し、スポンジか柔らかいブラシで軽く擦る(*ポルシェ・カー・シャンプーの使用を推奨)
…といった感じだそうだ。基本は年一回のお手入れでいいのだな。
上記を踏まえた上で、夫が先日ボクスターの幌を洗ってみたところ…想像以上に綺麗になったそうだ。夫は、
見た目には、幌は全然汚れてないように見えたけど、やっぱりかなり汚れてくすんでたんやな。洗ってみたら、幌の赤色がめちゃくちゃ綺麗になったわ。
と言っていた。実際の洗浄については、こんな風にしてみたとのこと。
撥水コーティングをしなくても、普段から幌をブラッシングし、繊維がちゃんと立っていれば水はそれなりに弾くらしい。
ちなみに幌の撥水コーティングについては昔やっていたらしいが、手間の割にはすぐに効果がなくなるから、やらなくなったそうだ。
・2020/4/22 追記
最近、夫は下記のAUTOGLYM カブリオレ・ファブリックフード・クリーニング・キットを使ったところ、とても施工がしやすく撥水力も強力だったので最近はこれを使っている。この製品はクリーナーと防水プロテクターのセットになっていて、防水プロテクターの施工前に幌を乾かす必要がないので施工がしやすいそうで、今まで使った中で一番良いとのこと。
なるほどなー。幌の手入れは、神経質になる必要は無いし、頻繁にはしなくていいけれど、ちゃんと手入れすれば綺麗な状態が保てるということか。
オープンカーをお持ちの皆さんは、普段どんな風に幌のお手入れをされているのかなぁ。