空冷ポルシェのイメージが変わった!MTの964試乗体験記。

ポルシェ祭り@芦有ドライブウェイ

先日、空冷ポルシェ964(MT)を運転する機会を頂いた。とても楽しくて、空冷ポルシェに対するイメージが変わったので、そのことを今日は書いてみたいと思う。

数日前、午前中に芦有ドライブウェイに行った夫が、帰宅してこんなことを言った。

今日はわざわざ九州から、992GT3ツーリングのオーナーさんが来られていたり、TAKUROさんが964で来てはるから、午後から芦有に、ってきたら?子どもたちは見ておくで。

と。

ただ例によって出不精の私は、「いや、いいわ。今日化粧してへんし」「日焼けしたらまたシミ増えるから行かへん」などとぶつぶつ言っていたのだが、

いや、もうええから行ってきぃって!なかなかこんな貴重な機会は無いで!

と背中を押され、芦有へ向かうことにした。

この日は、911GT3ツーリング(992)と、964に乗らせて頂いたのだが、992GT3ツーリングの感想は、また追って記事にできたらと思う。

空冷ポルシェ964(MT)試乗

芦有ドライブウェイにて、TAKUROさんの964を試乗させて頂いたところ、たくさんの驚きがあった。

まず最初に感じた驚きは、「なんと若々しく、元気な911なんだ!」ということだった。

発進して1速で、ぐいぐいと進む力強さがあった。トルクフルというのだろうか。1速なのに、まるで後ろから押されているように伸びやかにぐんぐん進む。

約30年前に作られたとは、到底思えない。現代のクルマのような、現役感、若々しさがあることにびっくりした。

ガッシリ感や接地感は、わが家の911よりも大きく感じられたが、だからといって重苦しさは一切ない。むしろパワーがあり、力強く頼もく、好印象だった。

次に驚いたのが、運転のしやすさだ。

私は、MTの空冷ポルシェに乗らせてもらうのは初めてだったので、「コツがいるんだろうな」「エンストしまくるのかな」と不安だったが、思いの外普通に運転ができた。

とはいえ、この日は普通のぺたんこ靴を履いてきてしまって(というかドライビングシューズ買わないと…)、クラッチ操作の度に靴が脱げそうだったので「ちょっと靴脱いで運転していいですか!」とTAKUROさんにお願いして、裸足で運転させてもらったり、

発進時、クラッチをあげて車がふっと進んだ時にアクセルを踏んで進むのがポルシェ流というのを意識していたのも関わらず、思いっきりアクセルを煽ってしまったり…ということはあったが(笑)

また、シフトレバーが、現代のポルシェよりも少し前のほうにあるので、「シフト操作をしようと右手を伸ばしたところにシフトレバーがない」という場面が何度もあったが、これについては、運転しているうちにきっと慣れていくのだと思う。

3つ目の驚きは「速い」ことだ。普通に速い。2速、3速、4速、どこでふんでも加速が力強く、速い。

高速道路で走ったら、さぞ速くて気持ちがいいんだろうなぁ。

空冷ポルシェは、見た目の可愛らしさから「ゆっくり、とことこ走る車」と思われることも多いように思う。夫も以前「964で高速道路を走っていたら、後ろから煽られた」と何度か言っていた。

でも、964の力を舐めてもらっちゃぁ困る。

その可愛らしいイメージとは裏腹に、踏めば凄まじく速い。れっきとした超高性能車、ポルシェなのだ。

4つ目の驚きは、とにかくよく曲がること。

もちろん、荷重を意識せず、何も考えずに曲がれば膨らんだりしてしまうが、意識して走ると、ぐいぐいと曲がってくれる。もちろん、現代の992のほうが、誤差なく思うままにぐいぐい曲がってくれるのだが…964のほうがダイレクト感があると思った。

5つ目の驚きは、「気持ちがいい」こと。

なぜ、運転していてこんなに気持ちがいいのか分からないが、とにかく気持ちが良かった。窓を全開にさせてもらい、風を感じながら、「いやーめっちゃ楽しい!めっちゃ気持ちいいですね!」と終始大興奮しながら走った。

964には、現代のポルシェとはまた違った気持ちよさがある。大げさな演出などなくても、全てのバランスがとれていて、すごく自然で、気持ちがいい。

TAKUROさんの964はまだ新車同様の状態なので、エンジン音はそんなに大きくなかったけれど、エンジン音が聞こえなくても気持ちが良かった。

書きながら思ったのだが、これらの驚きは、現代のポルシェに乗った時にも通じるものだ。30年前に作られたポルシェにも、現代のポルシェにも、変わらぬポルシェイズムが貫かれている。

ポルシェってすごいなぁと改めて思った。

メンテナンス次第

帰宅して夫に、「めっちゃ良かったわ!」と伝えると、こんな風に言っていた。

そやろ、ようやく964の魅力がわかったかw
わが家の964には、今まで全く乗ろうともせぇへんかったけど、これからはもっと乗ったらええと思うで。
ただ、ここまで気持ちよく走れたのは、TAKUROさんの964はオーバーホールして新車同様の状態だったから、というのも大きいと思う。
メンテナンスされていない個体やと、やっぱりサスがへたっていたり、部品の経年劣化もあるからなぁ。
ほんまに、極上車の、素晴らしい964に乗らせてもらえたと思うで。

と。なるほど…

それにしても、今回は駐車時を含めて一度ももエンストしなくてよかった(笑)

TAKUROさんから「駐車の時にたいていみんなエンストするのですが、エンストしなかった人はMinaさんがはじめてですよ」と言われ「いや〜だてに毎日スイスポ(MT)に乗ってないですからね」と変にドヤってしまったw

これからは、わが家の964にも、また乗ってみよう!

今回の964の詳しい試乗レビューについては、以前夫が書いてくれているので、よろしければこちらをご覧ください。

TAKUROさん、今回は貴重なお車に乗らせていただき有り難うございました!

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