ツーリング記

【ボクスターGTSで行くグランドツーリング Vol.4】栗駒焼石ほっとラインからの岩手山へ

先日掲載した、【ボクスターGTSで行くグランドツーリング Vol.3】 磐梯山から新庄市への続編を夫が書いてくれた。よろしければぜひご覧ください。

雨のボクスター

新庄市で目覚めた朝は、あいにくの鉛色の空だ。雨もしとしと降り続き、路面はウエットだ。この日は遅めの朝食を食べ、8:30頃にホテルを出発。

進路を東に取り、誰もいないR47を走る。フロントガラスには雨が叩きつけられ、せっかくの幌も閉めたままだ。途中、宮城県を縦貫するR457へと入り、今度は北上していく。途中、何度か道を間違えながらも、A級の快走カントリーロードをひた走る。

途中、西磐井広域農道へ入ると、これぞ『広域農道』と呼ぶにふさわしい名道だった。日本には岡山県の広域農道群を筆頭に、全国に素晴らしい広域農道がたくさんある。昭文社さんには全国の広域農道のみを集めたツーリングマップル 日本全国広域農道版というのを作ってほしいくらいだ(笑)

名道・栗駒焼石ほっとライン

そして、ここからさらに名道が続く。栗駒焼石ほっとラインへとボクスターを進めると、もうクルマメーカーのCMにでも使われそうな絶景ロードが広がる。関西人からすれば、羨ましすぎるスケールの大きさと、素晴らしい景色だ。道はどちらかというと直線基調なので、攻めるような走りには向かないが、適度な中高速コーナーと奥州湖の湖畔とのバランスがとても良い。

道は新しく、舗装は完璧。クルマも少なく、天候も徐々に回復してきた。じっくりと景色と道を楽しみながら、ボクスターでクルージングをする。最高のひととき。何度もこのブログで言っているが、あらためて言わせてほしい。

「ボクスターは最高だ」

さらにK37を爆走しながら北上し、R107で錦秋湖方面へ向かっていたところ、途中で通行止めの表示が。どうも、ここ数日の嵐の影響で道路の法面が崩壊の恐れがあるとのこと。

急遽、計画していたルートを変更して、来た道を戻る。途中、雨風でボクスターがかなり汚れていることに気づき、たまたま見かけた洗車場に立ち寄り、軽く洗車。水洗いをして、長旅の泥や土を落とし、綺麗に拭き上げて完了。

スッキリしたボクスターはK13で盛岡市方面を目指すことにする。このK13は思いの外、ペースよく流れており、快適なスピードで走行できる。

岩手山周辺を走る

北上するにしたがい、雄大な岩手山が段々と近づいてくる。東北には岩木山、鳥海山、八甲田山等々の名峰がたくさんあるが、その中でも個人的には岩手山の姿が一番好きだ。横に大きくドッシリと構えた雄大な姿は、とても安心感や安らぎを与えてくれ、この地域の守り神のようなオーラを強く感じる。

このまま盛岡市内のホテルに行くには時間も早すぎるので、小岩井農場のあるK219周辺を散策してみることにした。市内の渋滞を抜けて、K219へ入ると、直線基調の道が続く。以前、新婚旅行でポルシェで走ったドイツの森の中の道路に近い雰囲気だなぁと思いながらボクスターを走らせた。

途中、農道のようなところも散策しながら、岩手山を横目に馬で駆けるかのようにボクスターにムチを入れ、快音を響かせながら走る高原は素晴らしい体験だった。

日も暮れてきたので、盛岡市内に戻り、ホテルに到着。明日は天下の名道、八戸川内大規模林道のフルコースを走破する予定だ。今日の運転で疲れているはずなのに、はやる気持ちを抑えられず、寝付けない。

全くお酒は飲まないタイプだが、唯一、美味しいと思うお酒「ほろよい」を飲んで、もうこれだけでフラフラになって眠りについた(笑)

今回のコースマップ