スポーツカーや高級車を購入することに反対する奥さんへ。気持ちよく買わせてあげて!

夫がレクサスを買うことに反対する妻

先日Twitterで、興味深い記事が紹介されているのを見かけた。

「年収1200万円の夫が800万円のレクサスを買いたいと言う。許しますか?」専業主婦からの相談に冷たい意見

家族構成は、夫47歳、妻42歳、お子さんは小学2年生ということで、おそらく3人家族なのかな。

夫は現在、古いトヨタ シエンタに乗っているが、最近になり「会食に行った時、社内の女性社員がみんな、部下や同僚の乗るレクサス、クラウン、新型ハリアーに乗りたがり、自分のクルマには誰も乗らず恥ずかしい思いをした。クルマを新車のレクサスRXに買い替えたい」と言い出したそうだ。

妻としては、

確かに、ママ友や周囲に良い顔はできるが、夫はめったにクルマに乗らないのに、そんな高いクルマを購入したくない。それよりも、子どもの将来や老後のためにお金をまわしたい。ちなみに、預貯金や投資信託で金融資産は現在8000万円あるが、今まで一生懸命貯めてきたお金の1割を使うことになるのは嫌だ。

ということで、ヤフー知恵袋にて相談をしたということらしい。

結局この相談に対しては「ご主人はそれだけの収入があるんだから、好きなクルマに乗せてあげて」という、夫擁護の意見が多く、相談主である妻も「ボーナス時の夫の小遣いを減らすなどして節約して買う方向で動く」ということになったようだ。

なるほどなぁー。っていうか、金融資産8000万円ってすごい…!

夫はこの件について、どう思う?

夫に「こんな記事があったわ。どう思う?」と聞いてみたところ、

そやなぁ…世の中には、旦那さんに収入があるのに、スポーツカーとか高級車を買うとなると反対する奥さんっているよなぁ。でもその時点でそういう奥さんたちは「私の夫は、今後これ以上稼げる見込みは無い」って、無意識のうちに思い込んでるんやろなって思うわ。
表面上はそうじゃないと思うけど、無意識でそう思っているから、反対するんやと思う。
サラリーマンだったら今以上稼ぐのは現実的に難しい」と言われるかもしれんけど、副業や資産運用など含めて、今より年収を増やす可能性はいくらでもあるからな。
でもこういう時に反対する奥さんは、年収には天井があると思い込んでしまってる。それって暗に「自分の夫の可能性を否定してる」ってことやん。
例えば今回の記事のケースやったら、夫が新車でRXが欲しいって言ってきたら奥さんには「え、800万円のRX!?せっかく買うんやったら、1500万円のLSくらい、いっとかなあかんわー!」くらい言ってほしいなぁw
そうやって返されたら夫は「ハッ!」とするやん。そうか、もっと稼がないかん、もっと頑張らないかんってなるやん。そういう奥さんなら、旦那さんはどんどん伸びると思うけどなぁ。まぁ旦那さんの性格とか能力とかにもよるやろうけどな。

と言った。

なるほどなぁ…夫の話を聞きながら、そういった奥さんは、自分の夫の可能性以上に、自分自身のことを信じることが出来ていないのかもしれないなぁと思った。

万が一の時、自分がそこで耐えられる、乗り越えられる自信がなく、もし今後夫が降格になったり、クビになることを考えると不安だから、確実に安心できる状況を必死で守ろうとしているのかもしれないと感じた。

夫婦が互いに反対し合う心理

人生に「まさか」はつきものなので、想像だにしていなかったことが起こることもある。ただ、ある日突然夫が会社をクビになったとしても、

そうなったら、今より家賃の安いところに引っ越せばいい。最悪、全てを引き払って実家にお世話になる方法もある。あと、私も働きに出れば、いくらかは足しになるだろうし、今までの貯金で食いつないでいる間に夫が転職活動すれば、なんとかなる。

と思えれば、きっと物事の見え方も変わってくるのではないかなぁ。

私は、20代の時に、右も左も分からないまま起業し、特にお金の面においてはそれなりに苦労した。お金が尽きた時は、3駅分を1時間ほどかけて歩いたり、特売の日にカップラーメンを箱買いして毎食カップラーメンでしのいだり、他にもみじめで情けない思いもたくさんした。

だが、その時の経験から、

「たとえ1万円であっても、何もないところからお金を稼ぐというのは本当に大変なことだから、夫には自分が頑張って稼いだお金は極力自由に使ってほしい」「私は、あの辛い時期をなんとか乗り越えられたのだから、今後も多少のことでは動じない、きっと大丈夫」

と思うようになった。大げさかもしれないけれど、私にとっては人生観が変わるほどの濃い経験ができた。

だから今後夫が「〇〇したい。○○が欲しい」と相談をしてきたとして、よほど命に関わることではない限り、反対はしない…と、現時点では思うw

そのことで仮に「失敗したなぁ」と思ってもその経験は絶対に無駄にはならず生きた知恵になるし、うまくいけば成功体験を味わえて自分たちのステージも上がる。どちらに転んでも得るものはあるわけだから、挑戦しない選択肢は無い。

ちょっと話は逸れてしまったが、夫のやることに反対するのは、突き詰めれば自分への信頼、自信の無さのあらわれなのかもしれない。そして「妻がやりたいことを夫が反対する」という場合もまた、結局は同じことが言えるのかもしれないなと思う。

強豪校理論と高級車

また夫はこの件に関して、こんなことも言っていた。

前に「強豪校理論」っていうのを知ったんやけどな。
甲子園常連校の部員にとって「甲子園に出ることは当たり前」やろうけど、甲子園に一度も出たことがない高校の部員にとっては「甲子園なんて夢のまた夢、出れるわけない」という意識があると思う。これだけで技術云々以前に、甲子園に出れる確率は大きく違う。
つまりは、生まれ育った環境によって、その人の持つ当たり前の基準は大きく変わるし、何かをする時にそれらが知らず識らずのうちにメンタルブロックになってしまっていると…。
だからスポーツカーや高級車の購入を反対する奥さんたちも「高級車やスポーツカーを買うなんてありえない」という価値観の環境で育ってきはったんやろな。
まぁ、それが良いか悪いかは一概には言えへんけど、僕は子どもたちには、極力メンタルブロックがかからないように育ててあげたい。メンタルブロックがあると、せっかくそれを達成する能力があっても、無理と思ってる時点で絶対に実現せえへんからな。
幸いわが家の子どもたちは、良くも悪くも「ポルシェが特別なもの」とは全く思っていないから「将来自分がほしいと思えば買えるだろう」くらいに思ってるんとちゃうかな。少なくとも夢のまた夢みたいな感覚は無いわ。
金銭面だけではなく、あらゆる点において、世の中の常識に縛られずに、そして「自分には無理だ」とはなから思いこまずに、生きていける子になってほしいなあ。

と。

それぞれの家庭ごとに事情や考え方があるし、生き方も人それぞれだ。また、子どもが生まれると守るものも増えるので、今までとは同じようには出来ないこともある。

でも、人生は一度きりだから、何か決断を迫られる場面に遭遇した時には、現状を守るよりも、多少のリスクがあってもワクワクする方を選んでいけるといいなと思う、今日このごろである。

*画像出典:LEXUS RX GALLERY

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