ポルシェ・ボクスター

ポルシェのMT車の運転が何倍も楽しくなる!MT車のブリッピングをついに習得。

久しぶりのボクスター

昨日久しぶりに、ボクスター(981GTS)を運転した。わが家のポルシェに乗る時は、毎回「久しぶりに…」と書いているが、今回のボクスターについては、前回いつ乗ったか全く思い出せないほど、久しぶりだった。

普段私は、愛車のスイフトスポーツ(MT)に乗っている。

納車から1年が経ち、ほぼ毎日乗っているので「ここで、MT運転の練習の成果を発揮できるか…!」と、少しワクワクしながらのドライブ。

普段乗るスイスポも、楽しくて大好きなクルマだけれど、やっぱり981ボクスターGTSは、凄かった!

想像を超える楽しさと気持ち良さをあわせもったクルマだということが、改めてよく分かった。

一方で、以前にも増して乗り心地はとてもなめらかでしなやかになっていた。

ボクスターが、やんちゃさだけではなく、大人の側面も持ち合わせられるように成長したとでも言おうか…。

直前にボクスターで夫と温泉旅行に行っていた義母が、帰宅後「このポルシェは乗り心地がすごい良かったわ〜」と喜んでいたが、確かに、運転席でも助手席でも、乗り心地のなめらかさの感じた方が変わらず、どれだけ乗っていても疲れない快適なクルマだと感じた。

初の自分でのブリッピング

ただ、今回のボクスタードライブの一番の収穫は、自分でブリッピングができるようになり、その気持ちよさを初めて味わえたことだ。

現代のポルシェは、公道でドライバーが自らブリッピングをすることを推奨しておらず、ベダル位置も若干ブリッピングがしにくい配置になっている  正しくはヒール・アンド・トゥを推奨しておらず、ペダル配置もそうなっていない と以前聞いたことがあるが、昨日乗った分には、全くそう感じなかった。

あれだけ苦手意識の強かったボクスターを、こんな風に運転できる日がやってくるなんて…思い返せば感慨深いものがある。

1年前、スイスポに乗り始めた頃、夫から、

「せっかくなら、自分でブリッピングできるように、毎日練習してみたらいいねん」

と言われた。

その時は、「えー絶対無理!無理やわ―!」と思ったが、試しに練習してみたところ、最初のうちは、ガクンとシフトショックが来たり、逆にあおりが少なすぎて結局半クラで繋いだりと、案の定うまくいかなかった。

だが毎日練習すれば次第に慣れて、今では楽しくブリッピングできるようになった。

やっぱり、「習うより慣れろ」なのだなぁとつくづく思う。

その練習の甲斐もあってか、ボクスターで自分でブリッピング出来た時にはとても気持ちがよく、まさに、自分のタイミングで、自分の手で、ボクスターと共に走る感覚を初めて味わった。

もちろん、オートブリッピング(981GTSの場合は、スポーツプラスでオートブリッピングON)に任せておけば、自分でやるより何倍もうまくブリッピングしてくれるので、気持ちが良い。

ただ一方で、自分以外の誰かが操作している感覚は多少は残る。

そういった意味で、自分でブリッピングできることは、MT車を運転する面白さを何倍にも増幅させてくれる気がした。

いやーめっちゃ楽しい!ちょっとこれからはもうオートブリッピングには戻れへんなぁ…それくらい楽しいわぁ!」と連呼していると、夫が

そやろ、もちろんオートブリッピングも賢いから良いんやけど、僕も芦有や気持ちの良い道を走る時は、スポーツモード(981GTSの場合は、スポーツモードではオートブリッピングONにならない)にして、ブリッピングは自分でやるようにしてるわ。
タイミングがバチッと合ったときのあの気持ちよさと言ったら…言葉では表現できひんほどやな。
自然と顔がにやけてしまってるわ。

と言っていた。

以前、MTのボクスターにようやく乗れるようになった頃、ブログに「オートブリッピングに頼って走っている」という記事を書いた。するとコメントで、「自分でブリッピングができると、もっと楽しいですよ」という内容を頂いたことがあった。

その時は「いや、わかるけど…そんなの今の私には絶対無理だ」と思い半ば諦めていた時期もあったが…この日ばかりは「今まで諦めずにMT運転の練習を続けてきて良かったなぁ」と心の底から思った。

車の世界は奥が深い。
まだまだ、私の知らない楽しさや面白さが眠っているんだろう。

一つ一つ扉を開けているうちに、どんどん沼にはまってしまっている感もあるが…(笑)、今は、自分のペースで、いけるところまで行ってみたいと思っている。

そして、子どもたちがもう少し大きくなったら、このボクスターと共に、夫と二人で名道を走りに行くのが夢だったりするので、それまでに、地道に運転の腕を磨いていきたいと思う。