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先日から夫が、空冷ポルシェ911(964C2)とボクスター(981GTS)を車検に出しているので、代車をお借りしたのだが、それが、前期型のマカンSだった。
数年前に、夫が弟のマカンターボを少し借りて乗らせてもらったところ、大絶賛しており、今でも時々話題にのぼるほど印象深いクルマだったようだ。
ただ当時の私は、クルマに全く興味が無かったので、「運転してみたら?」と言われても「いや、別にいい」と言って頑なに運転せず、その時のマカンの乗り心地なども、全く覚えていない。(何ともったいない…)
また、前期型マカンについては、周囲でも、「すごく好きだ」「もう一度乗ってみたい」とおっしゃる方が多いので、「そんなに前期型のマカンって良いのだなぁ、一度乗ってみたいなぁ」と思っていたところ、今回運転させて頂く機会を頂いた。
詳しいレビューについては夫が書いてくれると思うので、今回は妻目線の感想を簡単にご紹介できればと思う。
結論から言うと、かなり良かった。
私はポルシェを偉そうに語れるほど、全てのポルシェを知っているわけではないけれども、乗って発進した瞬間から、「あーこれこれ、これがポルシェだ、これだわ」とにんまりしてしまった。
そして思わず夫に「このマカン、めっちゃ好きやわ〜」とメールをしてしまったほどだw
夫が良く、クルマを試乗させてもらう時は「最初の2秒でどう感じるか」、その感覚を大事にしてるというが、まさに今回のマカンSも、最初の2秒で、「これはいい!」と思った。
何が良いかというと、やはり重厚感や接地感、足回りの信頼感だ。そのあたりのフィーリングから、ポルシェ色を強く感じることができ、「自分がポルシェに乗っている」ということを、強く実感できるクルマだと思った。
現代のクルマは、メーカー問わず、ステアリング、ペダル、フィーリング等が軽くなっていると聞く。もちろん軽ければ運転しやすくて良いけれども、私はどちらかというと、重厚感のあるクルマの方が好きだ。
ガッチリと路面をとらえ、足回りはある程度かたく、かつ、なめらかな乗り心地のクルマが好きなので、以前わが家にあったパナメーラターボの乗り味は、ドンピシャで好きだった。
また、この前期型のマカンS、エンジン音もとても良かった。音質が自然で、大きすぎず、静か過ぎず、気持ちの良いエンジン音。やっぱりエンジン音の気持ちよさは、クルマの運転の楽しさに比例するなぁ〜と改めて思った。
以前運転させてもらった新型マカンの方が「運転のしやすさ」という意味では良いのかもしれない。とても軽快で、大きさを感じず、すいすいと楽に運転ができた。スポーティ感も高いと思うし、実際の運動性能も進化していて高いのだと思う。
そういった意味で、楽しいクルマなのだと思う。
でも一方で「ポルシェ味が薄い」ようにも感じたので、私は個人的には、前期型のマカンのほうが好きだなぁと思った。
「最新のポルシェが最良」というのは、よく知られた有名な言葉だ。
確かに性能の面では、最新のポルシェが良いと思う。デザインも洗練されてかっこいいし、良くできた素晴らしいクルマであることに間違いはない。
でも一方で、必ずしも、「あなたにとって、最新のポルシェが最良なのか?」と聞かれると、そうとは言い切れない。
高性能になっていく一方で、アナログ感が薄れ、よくできたクルマがゆえの物足りなさや、クルマとの一体感の感じにくさもある。
だから「自分には、どの時代の、どのモデルのポルシェがあっているのか」については、実際に自分の肌感覚で確かめながら、見つけていくしかないのだろうなぁ。
これから私は「自分のお金でポルシェを買う」という目標に向かって具体的に動いていこうとしているけれども、きっと、1台目のポルシェで「これだ!」というものに巡り会えるわけではないのだろうと予想している。
実際に所有してみなければ分からないことはたくさんあるし、自分の感覚やクルマに求めることも変わっていく中で、自分の用途やフィーリングに合うものが何なのか、たくさん経験しながら、最終的に「これが私のポルシェだ」と言い切れる一台に巡り合うということなのかもしれないなぁ。
…ということは、お金がいくらあっても足りないので、これから何十年とますますしっかり稼がないかんということだw
頑張ろう!