今年はどうした?ポルシェ911(空冷964型)のエアコンが効かないぞ

先日、空冷ポルシェ911(964型)のエアコンが効かなくなったそうで、その件について夫が記事にしてくれた。よろしければぜひご覧ください。

空冷ポルシェのエアコン

最近はローテーションするかのように、ポルシェを週替りで乗り替えている。

夏も近づき、気温もかなり高くなったある日、久しぶりに964に乗ってみることにした。
駐車場で、エンジンをかけて走り出す。メガライフバッテリーのおかげで、かなり始動は早く一瞬でエンジンは目覚める。

いつものようにエアコンのスイッチをONにすると、かすかにシューというコンプレッサーからの音が聞こえ、そのまま冷風が出るかと期待していたが、いつまでもシューという音が消えず、生ぬるい風が出てくるだけだった。購入してから3年目になるが、エアコンの効きは比較的良い方の個体だったので、不調はすぐに分かった。

しばらく走ってみると、時々、やや外気温よりは冷たい風がでてくるが、それでも車内を冷やすほどの冷たさではない。おそらく、これはエアコンガスが少なくなっていると思われ、空冷ポルシェではよくある事象だ。

エアコンガスの補充

早速、主治医のビーフォースさんに連絡を取り、エアコンの点検と、ついでにオイル交換を予約した。

いろいろと話を聞いていると、この時代のポルシェは明確に漏れていなくてもエアコンガスの減少がゼロということはありえないらしく、必ず少しづつ減っていくとのこと。また、よくある漏れ箇所としてはエバポレーターの配管あたりから漏れることが多いとのことだった。

今回、どこから漏れているのか、もしくは自然に減少しているだけなのかを探るために、エアコンガスの補充と、蛍光剤を添加してどこから漏れているのかを突き止めようということになった。

なので、この夏は様子を見ながら、このまま走ってみて、もしエアコンガスがすぐに無くなるようなことになれば、その蛍光剤で漏れ箇所を特定するというやり方にしたのだ。

エアコンガスの補充後のエアコンの効きは?

オイルとフィルターもついでに交換してもらい、走り出すとエンジンがさらに滑らかだ。前回交換したのが11月だったので、約4000kmくらい走行し、8ヶ月ぶりの交換ということになる。最近のクルマはオイルを交換しても全然分からないが、古いクルマというのはオイル交換の効果が分かりやすい。

しばらく走るとシューという音はすぐに消え、吹き出し口からはちゃんと冷風が出る。30℃くらいまでなら十分に車内を冷やしてくれる。これなら快適だ。

ちなみにこのエアコンのレバーはあまり意味が分からず使っている人も多いそうだが、上のレバーを右にやるとフロントウィンドウとダッシュボードの隙間からの送風が最大になり、左にするとダッシュボードの吹き出し口からの送風になる。そして、下のレバーは左にすると足元の風量が最小になり、右にすると足元の風量が最大になるというものだ。

なので、基本、夏場は上下ともレバーは左にして乗るのが良い。

最近は近所でもめっきり空冷ポルシェを見かけなくなった。夏場というのと、最近の価格の高騰で大事に置いている人が増えたためだろうか。しかし、私はそんなことは意に介さずガンガン乗りたい。エアコンも快調になったことだし、あえて空冷ポルシェを普段使いするという贅沢を楽しもうと思う。