ツーリング記

ポルシェ 911 GT3で行く日本どまんなかミーティング

ポルシェGT3のツーリング2日目

翌朝、朝食を食べるやいなや、皆、愛車に向かって黙々と荷物を詰め、ツーリングの準備を整える。一台、一台、エンジンに火が入るごとに、標高1800mの温泉街にエグゾーストノートがこだまする。

日の出前は氷点下9度ほどだった気温も、3-4度まで上昇している。皆、朝はゆっくりしたペースで、エンジンや車体、そしてタイヤを温めていく。チャオ御嶽の駐車場付近でクルマを止めて、皆で記念撮影したり、クルマを交換して乗ったりして思い思いに楽しんだ。

そして、ここでwataさんはグランドツーリングに今から出発されるとのことで、お別れだ。相変わらず鮮やかなシフトチェンジとともにサファイアブルーのボクスターは、木曽の山々へと吸い込まれていった。

Ruf Rt12
ボクスター スパイダー
ALPINA B3 GT3
ALPINA B3 3.3
ボクスター
Audi S1
911カレラ(993)
ボクスターGTS
911 GT3 ツーリング

ここからは玉滝村の方から御嶽山を目指そうと、K20、K256を経由して向かう。K256は川沿いの2車線ワインディングだが、交通量も少なくマイペースで飛ばせる。タイヤもエンジンも温まったところで、各車のペースも上がっていく。

GT3もスポーツモードにして、オートブリッピングを有効にして、積極的にエンジンを回していく。とはいえ、やはり500PSもあるとタイトなワインディングでは2速はほとんど使う必要がない。ほぼほぼ3速で余裕で走れてしまう。

御嶽山への入り口に差し掛かったところで、なんとその日はロードバイクのヒルクライムレースがあるとのことで、道が封鎖されてしまっていた。残念だが、仕方がない。各車ともUターンして、元の道を引き返す。

御嶽山に登れなかったフラストレーションからか、皆のペースはさらに速い。最後尾から付いていくGT3にムチを入れ、前を快走する7台を追って木曽路を駆け抜けた。

wataさんのブログにもよく出てくるという開田高原アイスクリーム工房のソフトクリームを頬張り、ここで私は翌日に仕事があるので皆さんとはお別れだ。御礼を言って、また来年も会えることを願いつつ、帰路についた。

GT3でツーリングらしいツーリングといえば、慣らしの時の四国と、ハチ北、淡路、高野龍神と、ほど関西エリアばかりだった。そして、最後に行った高野龍神は観光客のクルマが多すぎて、ただただゆっくりトロッコ列車のようにGT3を走らせただけのツーリングのイメージが残ってしまい、何となく自分の中ではGT3でのツーリング=疲れるというイメージが残ってしまっていたのだ。

しかし、今回、関西を抜け北陸〜中部地方へと足を伸ばして思ったことは、『GT3って全然、ツーリングに行けてしまうクルマだ』ということだ。当然、そう思わせるのは交通量の少ない快走路が多かったからだが、そんな状況のGT3は本当に最高だった。とても楽しかった。楽しくて、足の硬さなど微塵も気にならなかったし、心地よい疲れだけが残った。

そして何よりも、wataさん達のような、生粋のクルマ好き、いや運転好きの人たちと一緒に走る道は最高だったし、走るペースも最高だった。

素敵な出逢いに感謝。今回のツーリングでお世話になった皆さん、本当に有難うございました!

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