5月末に納車されたGT3の走行距離は、もうすぐ4000kmになるそうで、毎週GT3に乗っている夫は最近良く「GT3に乗ると、パナメーラの凄さが以前にも増して分かるようになった」と言っている。その点に関しての記事を書いてくれたので、よろしければぜひご覧ください。
わが家に971 パナメーラターボがやってきて、もうすぐ2年になろうとしている。
以前にも「GT3とパナメーラは似ていると思う」という記事を書いたが、今回は、それ以降であらためて思うことがあったので、その続編と思っていただければと思う。
当初からこのクルマの持つ二面性には驚かされ続けており、ラグジュアリーに走ろうと思えば走れ、一方、飛ばそうと思えば豹変する。特にスポーツプラスモードでの走行は別格だ。コーナーでは信じられないくらいにあの巨体が曲がり、凄まじい加速を見せてくれる。その事自体、非常に満足をしていた。
しかし、一方で当時、GT3を知らなかった私は「そうはいってもパナメーラなんかよりGT3はもっともっと凄いんだろうな」と想像をしていたのだ。
ところがだ。
GT3を所有し毎日のように乗っていく中で「パナメーラの走行性能とGT3には想像していたほどの差は無い」と思うようになったのだ。もちろん、サーキットでは991型のGT3の方が早いに決まっているし、コーナリングスピードも正確にはGT3の方が早いのは明白だと思う。ただ、私が言いたいのは、
その差はそれほど大きく無いということだ。現にニュルブルクリンクのタイムはパナメーラターボで7分38秒であり、これはひとつ前の997型の911GT3の7分40秒よりも速い記録だ。
最近、私はパナメーラに乗る時は車高を低くして乗ることにしている。その方がハンドリングが正確だし、ロールも抑えられるように感じるからだ。たまにカーブなどで、スポーツやスポーツプラスにして、勢いよく曲がってみるが、そんな時に真っ先に思うのが『うわ、GT3みたい!』と思うのだ。
これは大げさに言っているのではない。リアアクスルステアリングの恩恵もあるとは思うが、私には本当に良く似ていると感じるのだ。
このように感じるようになってから、パナメーラターボがますます好きになり、このクルマの良さを新たに発見した気持ちになっている。購入当初の「ただただ、凄いクルマだ」という感動から、GT3という物差しでその性能を測れるようになった今では、その性能の凄まじさの尺度がよく分かるのだ。
パナメーラターボを一言でいうと、私は今なら自信を持ってこう言いたい。
“いつでもGT3になれる4ドアスポーツカー”
パナメーラを語るなら、スポーツセダンなんて、甘い言葉ではダメだ。完全にスポーツカーの範疇だ。そして、ひとたび、スポーツプラスにすれば、まるで4ドアのGT3のように感じるのだ。
もし「ポルシェは欲しいが、家族も乗るし2台は持てない」という方がおられたら、そんな方にはぜひパナメーラをオススメしたい。もしあなたが911を知らなくても、心配不要。パナメーラはしっかりと911の要素を知らず知らず味わせてくれています。そんなクルマです。