ポルシェ・ボクスター

ポルシェ 718 ボクスター GTSと、981 ボクスター GTSの乗り比べ。

718ボクスターGTSに乗れる!?

2月のとある土曜日。夫の知り合いの方の718 ボクスター GTSが納車されたとのことで、夫は芦有ドライブウェイの東六甲展望台で待ち合わせをし、乗せてもらう約束をしていた。「せっかくやから、Minaちゃんも一緒に来たら?」と言ってもらったので、私も前々から義理の母に子どもたちを見てもらうお願いをし、その日が来るのを楽しみにしていた。

また、2月の芦有はまだまだ寒いと思い、ユニクロのセールでダウンを購入し、準備万端でその日を迎える予定だったのだが…。

なんと前日の金曜日の夜に、胃腸風邪にかかった次女が嘔吐したのだ(*_*)

義理の母が来てくれるとはいえ、さすがに、嘔吐している次女を置いて、翌朝クルマに乗りに行くのは無理だった。(行っても多分次女のことが気になって集中できない)というわけで、仕方なく私はお医者さんに次女を連れて行くことにし、その日は夫が一人で芦有へ向かうことになった。

いやはや、子どもってなんで「ここぞッ」というタイミングで風邪ひいたり病気になったりするんだろう(笑)

土曜日の芦有

夫は普段から、土曜日に芦有ドライブウェイに行くことが多い。土曜日の芦有や東六甲展望台はいつも比較的空いているから、日曜より土曜の方がゆっくり出来て好きなのだそうだ。

当日、知り合いの方が乗ってこられた718ボクスターGTSは、ボディカラーがジェットブラックで、内装は赤革というオシャレな仕様。

すごいかっこよかったわ。昔は赤革の内装はあんまり好きじゃなかったけど、最近いろんなクルマの赤革を見るたびに、格好いいなぁと思うようになってきた

と夫は言っていた。

オーナーさん曰く「赤革は運転中に光がかなり反射するかと思っていたけれど、全然問題ない」とのこと。

トランスミッションは希少なマニュアルで、右ハンドル。「まだ慣らしが十分に終わっていない」ということで、今回は、助手席に座って試乗させてもらうことになったそうだ。

718ボクスターGTSと981ボクスターGTSの違い

帰宅した夫に「718ボクスターGTS、どうやった!?」と聞くと、

うん、良かったで。最初にエンジンをかけた時の音が勇ましいわ。981は「ブォン!」という感じやけど、718はもっと低く「ガルルッ!」と唸る感じや。

と言っていた。では以下、夫が感じた「718ボクスターGTSと、981ボクスターGTSの違い」について書いていきたいと思う。

走り心地/乗り味

走り出したときの感触は、981とよく似ているそうだ。

僕の981は左ハンドル、今回の718は右ハンドルで助手席に座らせてもらったから、普段と座る位置が同じやから違いが感じやすいと思ったけど、思ったほどの差は感じなかった。
ただ、今の時点で3万キロ程走った僕の981との比較でそう思ったわけで、981が新車当時の頃を思い出すと、もっと乗り心地が固かった印象があるから…新車時で比べると、718の方が乗り心地が良く感じるわ。

と言っていた。

ただし、「タイヤの差もあるかもしれない」と。夫の981には、新車当時「GOOD YEARのイーグルF1アシンメトリック2」が装着されていたが、現在は、今回の718と同じ「ミシュランのパイロットスポーツ4S」に変えてあるので、よく似た感触を受けたのかもしれないとのこと。

剛性感の強さ

今回夫は運転していないので「正確なことは言えない」と前置きした上で、「助手席で感じる分には、以前試乗した718ケイマンよりは、少しマイルドな印象」を受けたそうだ。

これは「GTSというグレードの差」なのか、「屋根が無いことによる差」なのかは分からないが、いずれにせよ「718ケイマンほどのカチカチな硬質さ」は感じなかったとのこと。(足が硬いという意味ではなく、剛性感の強さ)

エンジン音

エンジン音については、やはり「718の音は重低音が中心のV8的な音」で、以前、試乗した素の718ケイマンと比べると、心なしか「今回のGTSの方がバラバラとしたビート感が強い」ように感じられたそうだ。

トルクの出方に関しても、ターボだけあって、トルク感は981より強く感じる。グイグイ加速する感じやった。981で、結構高回転で走っている時と同じようなトルク感が、下の方の回転域からでも出てくる。

と言っていた。また、その718ボクスターGTSのオーナーの方にも、夫の981ボクスターGTSに乗ってもらったそうだが、その方は、

981の方が音が良い!やはりNAの音は全然違う!!

と仰っていたそう。(私も981の音の方が個人的には好きだなぁ)夫は「718の排気音は、エンジンのトルクの出方とよくマッチしているから、これはこれでアリだ」と思ったとのこと。

その他

その他の違いと言えば、「ナビがクラリオン製からポルシェ純正のPCMになっている点」と、ここ最近のポルシェのデザインを718も踏襲しており、「リアのテールライトが横に繋がっったデザインになっている点」。

また、サイドのエアインテーク部分も、「981は単に穴が開いているだけだが、718ではGT4のようにカバーがついて」おり、前方からの空気をより取り入れやすくなっていたそうだ。

総評

最後に、夫の総評が以下。

GTSというグレードは、ポルシェの各モデルの中期から後期にかけて発売される、いわば「ポルシェのオススメ仕様」のモデル。多くのオプションが標準でついており、内装もGTS専用のものが奢られていて、排気音も他のモデルより勇ましいチューニングがされている。
生産数も通常モデルより少ないため、値落ちも少なめで、人気が高い。
また、「Sにいろいろオプションを付けると、結局GTSの値段を超えてしまった」ということもよくあるし、もし、オプションやグレードに迷うことがあるなら「GTSにしておけばとりあえずは間違いない」と思う。
GTSはいわば、ポルシェというレストランにある「オススメコースメニュー」と思ってもらえればよいのではないだろうか。

とのこと。

夫の感想を聞いているうちに、「パナメーラGTSってどんなんだろう…」とそちらに興味が湧いてきてしまった(笑)。

以上、夫の718 ボクスター GTS(MT)と、981 ボクスター GTS(MT)を乗り比べレポートでした。