今年に入って、夫はまだ一度も911GT3ツーリングに乗っていない。なぜなんだろうと思い「そういえば、最近全然GT3乗ってなくない？」と聞いてみたところ夫は、
うん、だって冬やし、寒いから危ないしな。
と言った。
あ「あぁ、そうか…確かに、去年の年末に雨の中GT3で芦有ドライブウェイを走ったとき、タイヤがグリップしないから怖いって言ってたもんな」と言うと、
うん、寒い日のカップタイヤはあかんわ。まぁ、寒い日や雨の日でもとろとろ運転で走ったら危なくはないけど、それやとGT3を走らせる意味がないからな。そうなると、あえてそんな状況でGT3に乗るのは距離が伸びるだけでもったいないと思ってしまって、結局乗ってないわ。
とのことだった。
わが家のGT3はカップタイヤを履いているが、納車したての頃夫は、「大雨の中での、カップタイヤのグリップ性能や排水性能を確かめる」べく、あえて大雨の日にGT3で走りに行っていた。
時期的には7月だったが、その時の印象は、「普通に走る分には何ら問題なく、少し速度をあげても思ったよりもグリップする」というものだったようだ。
このことについて夫は、
そら、あのときは夏で気温が高いから大丈夫やったんやと思う。でも、GT3で春夏秋冬を経験してみて、やっぱり冬は、カップタイヤをはいたGT3で走りたくないって今は思ってる。
カップタイヤはやっぱりサーキットで走るのに向いているタイヤやから、明らかにPS4やPS4Sと比べても気温が低いとグリップしないし、冬の気温の低い雨の日なんて、ほんまに慎重に運転しないと危ないわ。
と言っていた。
そういえば一昨年の秋、富士スピードウェイで開催されたポルシェのドライビングスクール（ポルシェトラックエクスペリエンス）のMasterコースに夫がGT3で参加するということで、家族でついていったが、結局豪雨で中止になった（私が超雨女だからなぁ、申し訳なかった…w）
その時にインストラクターの方が、
今回は、GT3やGT3RSで参加されている方も多い。そのようなクルマでこんな天候の中サーキットを走るのは、本当に危険なので、申し訳ないが中止の判断をさせていただいた。
と説明されていて、正直「はるばる富士まで来たのに残念だなぁ」と思ったけれど、プロがそう判断するというのはそれだけ危険だということだもんな。
「でも、わが家のGT3はツーリングパッケージで、ツーリングに行くことを想定しているわけやから、そこはカップタイヤじゃなくても良さそうやのに、カップタイヤが標準なのやなぁ」と言うと、
そうや。GT3もGT3ツーリングも、オーダー時に選択肢は無くて普通にカップタイヤが装着されて納車された。
鈴鹿サーキットを走ったときに思ったけど、カップタイヤって普通のタイヤよりシビアな感じがするな。少しの空気圧の差で全く違ってくる。だから、熱が入って空気圧もバシッと決まったときにはグリップもすごいし、めっちゃ気持ちがいいで。
でも、GT3ツーリングのタイヤは、カップタイヤじゃなくてパイロットスポーツ4Sでもいいんじゃないかと思うわ。確かに絶対的なグリップはカップタイヤほどではないけど、どのような路面環境でも安定して走れる。
GT3ツーリングって、ツーリングにも行けるGT3ということで羽がついていないわけやけど、大きな違いと言えば羽の部分くらいやからなぁ…もうちょっとツーリングに行くことを想定して設計してあったらいいなぁ。
とのことだった。
GT3に比べてGT3ツーリングのほうが車高が低く設計されているという話もあるが、公式には一緒のようなので、やはりどこまで行ってもGT3には変わりないということなのだなぁ。
| 次のページ→911GT3ツーリングは果たしてツーリング向きなのか？ |
Page: 1 2
