ポルシェ911 GT3、2025年が自然吸気エンジンの最終章か? – 最新情報から読み解いてみた
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再検証:自然吸気エンジンの行方
以前にも同様のテーマで記事を書いたが、最新情報を踏まえて改めて調査してみた。
結論から言うと、ポルシェ911 GT3の自然吸気4.0リッター水平対向6気筒エンジンが、2025年モデルを最後に姿を消す可能性が依然として高いことが分かった。この情報はポルシェの公式発表ではないものの、GT部門責任者アンドレアス・プレーニンガー氏の発言に基づくもので、2026年から施行されるユーロ7排出ガス規制により、現行の自然吸気エンジンの継続が技術的に困難になるとの見方が強まっている。
私事だが、まもなくわが家にも718スパイダーRSが納車される。購入を決断した理由の一つは、このクルマが911 GT3と同じ自然吸気4.0リッターエンジンを搭載しており、これがGT3の自然吸気エンジンを楽しめる最後のチャンスになるという思いからだった。今回の調査結果は、その決断が間違っていなかったことを再確認させてくれるものとなった。
現行GT3エンジンの魅力と規制の壁
現行GT3エンジンは最高出力510馬力(GT3 RSでは525馬力)を発揮し、9,000rpmまで回る高回転特性が魅力だ。多くのポルシェ乗りが絶賛するこのエンジンは、機械的な官能性と鋭いレスポンスで知られ、ターボエンジンとは一線を画す走りの質感を提供してきた。
しかし、2026年から施行予定のユーロ7排出ガス規制は、特に高性能な自然吸気エンジンにとって大きな障壁となる。2025年モデルの911 GT3ではすでにガス微粒子フィルターや触媒コンバーターが追加されているが、これでもユーロ7基準には対応できないとされる。自然吸気エンジンは構造上、排出ガス制御が難しいという技術的な課題があり、規制対応のためには根本的な変更が必要になるというのが専門家の見解だ。
2026年以降の選択肢
2026年以降の911 GT3については、ハイブリッド化かターボチャージドエンジンへの移行が最も可能性が高い。
すでに911 GTSにはハイブリッドシステムが導入されており、GT3にも同様の技術が適用される可能性がある。あるいは、他の911モデルと同様に、ターボチャージドエンジンを採用する道もあるだろう。
もう一つの可能性として、ポルシェが力を入れているe-燃料(合成燃料)の活用も考えられる。e-燃料は従来のガソリンエンジンでも使用可能で、カーボンニュートラルな特性を持つが、2026年時点での規制上の扱いには不透明な部分が多い。いずれにせよ、ポルシェは伝統的なGTモデルの走りの質感を維持しつつ、環境規制に対応するという難しい舵取りを迫られている。
最後の自然吸気モデルの意義
この情報に対し、海外のポルシェ乗りのコミュニティでは活発な議論が展開されている。特に、自然吸気エンジンの高回転サウンドと鋭いレスポンスを愛するオーナーからは、失望の声も聞かれる。私が718スパイダーRSを選んだのも、同じGT3エンジンを搭載する最後の世代になるかもしれないという思いからだった。
2025年モデルは、自然吸気エンジンを搭載する最後のGT3となる可能性が高い。このモデルは単なる一世代のクルマではなく、ポルシェの歴史における一つの時代の終わりを象徴する存在となるだろう。自然吸気エンジンの官能的な走りを求めるポルシェオーナーにとって、これらの最終モデルは特別な意味を持つクルマになる。
ポルシェはこれまでも、数々の技術革新によって時代の変化に適応してきた。911の空冷から水冷への移行、電動ステアリングの導入など、当初は懸念された変更も、結果的にはクルマの性能と魅力を高めてきた歴史がある。
GT3の次なる進化がどのような形になるにせよ、ポルシェらしさを失わない進化を遂げることを期待したい。最終的には公式発表を待つことが重要だが、自然吸気エンジンの魅力を体感したいなら、2025年モデルのGT3や現行の718 GT4RSや、スパイダーRSは見逃せない選択肢となるだろう。
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コメント ( 3 )
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合成燃料e-fuelが認められれば存続も可能ですね。
先日は富士の走行会でTurbo GTの感想を直接お聞きできて楽しかったです。
実はその後、718 Boxter GTS 4.0 を発注しました。
992の車検の代車で 718 Boxter S を出してくれたのですが、思いのほか運転しやすくオープンも楽しめました。
どうせなら、と、たまたまPCに在庫があった中古の GTS 4.0 のエンジンを掛けさせてもらったら、はい、洗脳完了!でした。
NA6は素晴らしい!
Boxter GTS 4.0 の注文枠が1台残っている、というので置き場所も確保できていませんが(増車予定です)発注してしまいました。
(PCにハメられたような気もしますが・・)
生産枠が確保されるか微妙みたいですが、あとは待つしかないです。
同じNA6でもスパイダーのものとは異なりますが、最後のNA6が入手できるとよいなぁ、と思っています。
自然吸気GTエンジンは他と比較できない快感、快音が
じっくりと湧き上がり、本稿の趣旨に大いに同意です。
数年で古希も見えてくる齢ですが、この歳だからこそ
ゆっくり噛み締められる感覚でしょうか。
992.1のPDKですが今3万キロ目前です。何度かもう
降りようと思った事もありますが2万キロまで大事に
回し育てたエンジンは未だ手離せません。
以前大変楽しく乗っていた2台の992.1では上記の格別な
感覚までは味わえませんでした。
傲慢な私見ですがこのRRはやはり別物でありましょう。