元レーサーで今は車屋、ポルシェ買うなら断然911!−ポルシェサポーターズfileVol2.オートアンドハウス松本さん

インタビュー

皆さんこんにちは。「ポルシェがわが家にやってきた」ブログ管理人のMinaです。5月からスタートしたポルシェを陰で支える皆さんへのインタビュー企画「ポルシェサポーターズfile」。第二弾は、京都市南区にある株式会社オートアンドハウスの松本達哉さんにお話を伺ってまいりました。松本さんはなんと、元スーパー耐久レーサーなのです!

Chapter1.元レーサーがみるポルシェ


*工場にはめったにお目にかかれない名車の数々が。

1-1:オートアンドハウスについて

ーオートアンドハウスは何の会社?
当社は、輸入車・国産車の新車中古車販売、車検、一般修理を行う会社です。1981年に設立し、今年で37年目。僕が生まれてすぐに、当時ヤナセのセールスマンをしていた父が立ち上げました。
父は、まだドイツが東西に分かれていた時代に、ドイツから輸入ルートを確保し、欧州車の並行輸入を始めました。同じ仕様の車でも、並行輸入の方がディーラーより安く購入できるので、そのことがお客様に喜ばれ、時代の後押しもあり会社は成長しましたが、現在は並行輸入のメリットも少なくなり取扱いはほぼ無くなりました。
「日本では発売されない左ハンドルの車がどうしても欲しい」と言われた時に、直接ドイツから仕入れるくらいですね。

ーどんな車種を取り扱っているの?
メルセデス・ベンツがメインではありますが、他にもポルシェ、フェラーリ、BMW、ベントレー、ゴルフ、アウディと様々なメーカーの車を取り扱っています。例えば車の販売については、お客様から「息子が車を買うので、良い車を探して欲しい」「修理代が高くつくので、新車を買いたい」といったご依頼をいただくんですね。長年お付き合いのあるお客様が多く、僕たちのことも信用して頂いているので「だいたいこれくらいの走行距離で、こんな仕様の車が欲しい」といったご要望をお聞きし、それに見合った車をディーラーやオークションで仕入れ提案しています。
購入後の修理やメンテナンスも毎日のようにご依頼を頂いており、その様子はこちらのInstagramでもご紹介しています。

ーオートアンドハウスの強みは?
整備工場にとどまらず、新車や中古車の販売までしていることですかね。お車をご購入頂いた後の整備、車検、その後の買い替えまで、一連の流れ全てをサポートできるのが強みかなと思っています。
また、強みではないかもしれないのですが…当社のお客様の中には、一部上場企業の社長様や、会社の会長、社長様といった方々も多いんですね。ですから、メルセデス・ベンツでいえば、CLAやA、Bクラスではなく、お仕事でも普段でも使えるSクラスやEクラスといった大型セダンを取り扱う傾向にあります。

ー高級ラインナップほど売れる…すごい。
ただ、そういったお得意様が多いとはいえ、若者の車離れや、日本の車市場が縮小傾向にあることに変わりはないので、常に危機感を持って経営に望んでいるつもりです。
例えば地元のディーラーの中にも、資金を投入し、ラインナップを広げるところが増えてきました。最初はトヨタ車の取扱いのみだったのが、次第にレクサス、ベンツ、アウディと…逆に単一のメーカーのみの取扱いところは少なくなりましたね。そんな中、僕たちはどうすればお客様に必要とされ続けられるか、生き残っていけるのか、常に考えていかなければならないと思っています。

1-2:ポルシェについて

ーいろんな車を知る松本さんだからこそ感じる、ポルシェの良さは?
今まで様々な車に乗りましたが、車の重要な3要素である「走る、止まる、曲がる」がこれほどまでに高次元でバランス良く実現されている車は、ポルシェ以外に無いと思います。他の欧州メーカーの車は、スピードは出るけれどブレーキに不安があったり、パワーはあっても走る楽しさが無かったり、どれか一つは飛び抜けているけれどバランスがよくなかったり…というものも多いですが、ポルシェは違いますね。乗っていて大変楽しい車だと思います。
普段使いをするなら、メルセデス・ベンツがいいかなと思いますが、走る楽しさという点で考えると、ポルシェが良いですね。

ーポルシェの性能は抜群!「デザイン」についてはどう思う?
イタリア車好きの方の中には「ポルシェのデザインはあまり好きじゃない」という人も多いようですが、要は個人の好みの問題ですからね。僕は、ひと目でポルシェとわかるアイデンティティを持ったこのデザインについては、素晴らしいと思っています。よく日本車は「エンブレムがなければどのメーカーの車かわからない」と言われますが、ポルシェは遠くからでも、それがポルシェだと分かる。

これはBMWやメルセデス・ベンツといった欧州車にも言えることですが、車の顔にアイデンティティがあるのは大事なことだと思いますね。

Chapter2.車が好きで、レースの道へ

2-1:車に興味を持ったきっかけ

ーいつから車が好きになったの?
子どもの頃から車に囲まれた環境で育ったので、自然と車が好きになったのだと思います。僕が生まれたときには既に父がこの会社を経営していたので、珍しい車が入ったと聞けば会社まで見に行ったり、乗せてもらったりして、日常的に車に触れる機会がありました。
1987年、僕が6歳の時に地上波でF1の放送が始まったのですが、それ以来欠かさず見ていますし、日本で初めてF1が開催された時も、父と鈴鹿サーキットまで見にいきました。
実際にF1のレースを生で見たときは、テレビで見るより何倍も迫力があり「すげー!」と子どもながらに大変感激したのを覚えています。
そうこうしているうちに、レースを見ても「なんでここでブレーキを踏むんだろう、アクセル全開でいけそうなのに!」「どうしてこんなコース取りで走るのだろう」と、走りそのものに興味が湧くようになりました。もとから遊園地のカートが好きでよく乗っていたので、次第にレースにも出てみたいと思うようになっていきました。

ーレースに興味を持ち、本当にレーサーになったなんてすごい!
いえ、そんなそんな(笑)父もラリーをやっていたので、周りもレースをやっている大人が多く「自分もレースに出たい」と自然と考えるようになった気がします。そしてある時、本気で自分もレースをしたいと思うようになり、そのことを父に伝えると「中学受験に合格したら、やってもええぞ」と言われて…(笑)勉強を頑張って受験に合格することができ、12歳でカートを始めました。
大学卒業後は三菱自動車に入社し、富士スピードウェイで開催されるスーパー耐久レース等に出ていましたが、2009年にリーマンショックがあり、スポンサーが撤退したため、レースをやめることが決まって…その後、三菱自動車を退職して、父の会社に入社しました。

2-2:レースの魅力

ーレースの魅力って、どういう部分なの?
「勝ち負け」がはっきり出る勝負の世界というところが面白いですよね。芸術点や技術点といった得点を競う競技ではなく、最終的にトップでゴールを切った人が1位。とてもわかり易い。
また、事前にチームで戦略を立てながらも、天候や、イエローフラッグのタイミング等、あらゆる状況に対処しながら1位を狙う…そこがめちゃくちゃ面白い。まぁ僕は、もともと勝負事が好きな性格なんだとは思います。

ー今息子さんが2歳とのこと。やっぱりレースさせたい?
いや、させたくないです。だってめっちゃお金かかりますから(笑)毎年パナメーラターボを新車で買えるくらいお金が要りますからね。そこまでお金がかかることにも関わらず、子どもの頃からレースをさせてくれいた父には、今では本当に感謝しています。

Chapter3.松本さんが欲しい車と業界の今後

3-1:松本さんが今一番欲しい車について

ー車を買うなら、今何が一番欲しい?
断然、911ですね。レースをしていた身としては、ブレーキ性能を特に重要視するのですが、911はRR(リアエンジン・リアドライブ)なのでブレーキがぐっときくんです。一般的に車は、フロントにエンジンを積んでいるものが多く、それだとブレーキを踏んだ時にフロント部分に負荷がかかり、後ろが浮き上がってしまいます。たとえブレーキを4つ積んでいても、後ろのブレーキは2割程しか仕事をしていない。
一方RRは後ろが重たいので、911はブレーキを踏んだ時に後ろがぐっとさがり、ブレーキ性能を最大限使って停車することができる。だからバランスが良いんだと思います。
パナメーラや、他のポルシェも素晴らしい車だとは思いますが、僕は、ラグジュアリーカーはラグジュアリーカーで、スポーツカーはスポーツカーで分けたいタイプ。ですからやはり、ポルシェのスポーツカーとしてのDNAを一番色濃く体現している911が欲しいですね。

あと…フェラーリなんかもかっこいいですが、街中を走るとなるとどうしても気を遣います(笑)ポルシェは普段遣いも問題なくできるので、その点もいいですね。

ー911といっても色々ある。一番は何が欲しい?
以前乗らせてもらった、997のターボや991のターボSも良かったですが…予算の上限なく何を買ってもいいというなら、GT3がほしいですね(笑)やっぱりかっこいいです。

3-2:最近の車離れについて

ー最近の車離れは、どうして進んでいると思う?
一番は、娯楽の多様化だと思います。昔は、今ほど娯楽や趣味も多くなかったので「お金を稼いだら良い車を買って、彼女を乗せる!」みたいなパターンがあったと思うのですが、今はそんなものも無くなりました。
また都会の交通網が発達しているので、電車やバスでどこでも行けるようになったことも大きいと思います。
あと金銭面でいうと、車の維持費はとても高い。「タクシーに乗って数千円払うのは高い」と感じてしまいますが、全体的に考えると、車を全て売り払ってタクシーだけで生活した方が、安く済みます。実際計算してみたらそうでした(笑)
ですから、車を移動手段としてのみ捉えてしまうと「持っている意味はない」とされる時代になってきたのでしょうね。

ー車はシェアする時代になってきたとも言われているけど?
そうですね。各自動車メーカーが、カーシェアにも力をいれています。今後は、高級車のカーシェアもどんどん増えていくと思います。タイムズが、一部の地域でアストン・マーチンのレンタカーを出していますし、アウディも東京都内でカーシェアをはじめていますし…今後ますます増えていくでしょうね。

ー車離れが進んでも、ポルシェは生き残ると思う?
はい、生き残ると思います。少し前まではポルシェも、911のみのラインナップで経営状況が大変だった時期がありましたが、カイエンを発売したことで立ち直りました。その後は、パナメーラやマカンなど、顧客のニーズにあわせてラインナップを広げ、どのモデルも成功していますよね。
昔は「ポルシェ好きでSUVが欲しい」という方も「ポルシェにはSUVが無いからベンツやBMWで探す」という形でしたが、現在はポルシェの中で全て完結できるようになっているのは大きいと思います。
ただそんな中でも、SUVやセダンも基本はスポーツカーのDNAを土台にして作られているので、「ポルシェは全てがスポーツカーである」という部分は、重要なポイントだと思います。

ー今後、どんどん電気自動車になっていくことについてはどう思う?
正直車好きとしては、開発される車が電気自動車になっていくのは寂しいですね。アクセルを踏み、気持ちの良いエンジン音を聞きながらの加速する感覚は、運転の醍醐味。電気自動車は加速はするけれど、キーンという音が聞こえるだけなので、少し物足りないなぁと思ったりします。
またハイブリッドは回生ブレーキなので、少し違和感を感じてしまいますね。技術が向上し、制御の違和感はだいぶ少なくなりましたが、自分の思うブレーキングとは微妙に違う。でもこれは普通は気づかない部分なので、世間一般の方にとっては問題ないと思います(笑)

3-3:松本さんの抱負

ー車に携わる立場として、松本さんは今後車業界をどのようにしていきたい?
一人でもクルマ好きの人が増えてくようにしていきたいです。「じゃあ、そのための具体的な方法は?」と聞かれると、ちょっと困るんですが…(笑)ただ、自分が車に携わる立場としては、今目の前のお客様を大切にし、常に最善の仕事を追求していくことが一番大事なのかなと思っています。

日本は、こんなに小さい島国なのに、トラックをあわせると14社も自動車メーカーがあるんです。下請け業者もいれると、おそらく日本で働く人たちの約1割は、何らかの形で自動車に携わる仕事をしているのではないかと思うんですね。それなのに、自動車文化が根付いていない。これは寂しすぎます。
ですから、トヨタを筆頭に日本の自動車メーカーには、サーキットレースやラリーに参戦し続けてもらいたいですね。それにより、技術を高め、市販車にフィードバックし、さらにより良い車作りを行い、車ファンが増えていけば、とても素晴らしいことだなと…そういう僕も、まだまだがんばらないといけませんね!

【ブログ管理人Minaの所感】
車好きであり、元レーサーであり、現在は車屋で働いておられる松本さん。お話からは、車好きとして、これからも車業界を盛り上げていきたいというお気持ちがひしひしと伝わってきました。京阪神にお住まいの方で、往年の名車等お探しの方は、ぜひオートアンドハウスに足を運んでみてはいかがでしょうか?松本さん、有難うございました!

【オートアンドハウスについて】
■会社名:株式会社オートアンドハウス
■代表者:松本誠
■事業内容:
自動車部門
・輸入車(新車・中古車)の販売、修理
・レンタカー業務
・損害保険業務代理
建築部門
・不動産の売買・斡旋・賃貸
・総合建設業(住宅・店舗建築)
・不動産コンサルティング
■所在地:京都市南区吉祥院観音堂南町1-10
■電 話:075-661-7201
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