タイヤ空気圧モニター(TPM)は安全を考えるなら絶対につけるべき

ポルシェ911 GT3のタイヤ
ポルシェ・911

ポルシェのタイヤ空気圧モニター(TPM)

ここ10年くらいのポルシェはタイヤ空気圧モニター(TPM)が装着されているクルマが多い。以前はオプション扱いだったが、最近ではだんだんと標準装備になり、今では全ての車両で付いている。

ポルシェのタイヤ空気圧モニター(TPM)

パンクするとこのように警告がでる

ポルシェのタイヤ空気圧モニター(TPM)

空気を入れる時は『偏差』を見て入れよう

走行中リアルタイムで空気圧を表示し、空気が一定以上抜けるとアラートを出してくれるというものだ。また、ポルシェのTPMの良いところは、あといくら空気圧を入れればいいか、抜いたらいいかを、その時のタイヤの温度に応じて指示してくれる点だ。

たまにTPM付きのポルシェオーナーの方で、表示された空気圧を見てガソリンスタンド等で『2.8まで入れて』といった指示をしている方がいるが、これは正しくない。正しくは、差分表示にして『あと0.2足して』という風に指示しないとタイヤ温度を考慮した正確な空気圧にはならないのだ。

このあたりは過去に詳しく記事を書いているので参考にしてほしい。

ポルシェの正しいタイヤの空気圧の入れ方について(TPMつき車種の場合)

空冷ポルシェにも社外品の空気圧モニターを装着している

997以降のポルシェにはタイヤ空気圧モニター(TPM)が装着されている車両があるが、当然ながらそれより前の空冷ポルシェなどは付いていない。しかし、最近のポルシェで、常に空気圧を把握することに慣れてしまった私は、空気圧が把握できないのがどうしても気持ち悪く、社外品の空気圧モニターを装着している。

タイヤ空気圧モニター

後付のものはバルブキャップの代わりに装着する。964でもNISMOでもこれによるホイールバランスの狂いは感じなかった。ボタン電池で2年位は持つ。

私が付けているのはAmazonで買った中華製の、安いタイヤ空気圧モニターではあるが、タイヤの温度はもちろん、空気圧は正しい空気圧計と比べてもほとんど誤差なく正確だ、ソーラーパネルで駆動するため配線は不要、そして、指定した空気圧になればアラートを出してくれる機能まである。

あまりに良かったので、空冷ポルシェ911(964)はもちろん、日産ノート e-Power NISMO Sにも装着していた。

空冷ポルシェがパンク。その時タイヤ空気圧モニターは?

先日、空冷ポルシェで高速道路を走っている時、急に大きなアラーム音が鳴り出した。

タイヤ空気圧モニター

左のリアだけ1.9になっている

慌てて空気圧モニターを確認すると、左リアの空気圧が1.9にまで下がっている。964の純正16インチの場合、正常なら3.0あたりが正常で右のリアタイヤとの差が大きい。こうなると明らかにパンクしている。

ゆっくりと走り何とか目的地まで付いたので、仕事を済ませてから、駐車場のクルマをよく見てみると案の定、小さな釘が刺さっていた。空気圧はまだ1.9ほどあったので、ゆっくりと近くのガソリンスタンドにピットイン。

タイヤに刺さっていたネジ

その場でパンク修理を依頼して事なきを得たが、もし、このまま気づかずに高速を走っていてバーストでもしていたらと思うと、とても恐ろしい。特にリア駆動だし、操縦不能になっていたらタダでは済まなかっただろう。

そう思うと、空気圧モニターを付けていて本当に良かったと思う。今では空気圧モニターは性能の良いものが、かなり格安で手に入るので、安全性を重視する方はぜひ付けておかれることをオススメする。

Hiro

Minaの夫です。 ファッションやステータスシンボルのためにクルマは乗りません。運転して楽しく、工業製品として優れ、作り手の意思が感じられるようなクルマを好...

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  • コメント ( 6 )

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  1. 高原の珈琲

    ご無沙汰しています。
    市販の空気圧測定器がそんなに進化している事は全く知りませんでした。是非試してみたいと思います。
    いつもシコシコ自分で小型コンプレッサーで調整してますが年齢と共に他の情報に疎くなっていて困ります。
    仰る通り空気圧は我々に最も直截する重要な指標ですよね。試乗記等で良く語られる足回りの感覚などは空気圧も是非表記して貰いたいと常々感じています。
    ポルシェのディーラーは納車時等に基準を上回る上限近くまで圧を高めていることが多く調整に戸惑いますがTPMのお陰で救われ、勝手に調整しています。
    学生時代から空気圧に何故かとても敏感でいつも行きつけ
    のスタンドの同じ機械で調整していた記憶が蘇ります。
    今でもまず走り出しは空気圧から見ますが左右数字が違うと朝淹れたコーヒーが少し薄すぎた時の感じと重なりますね。普段は少しも神経質な方では無いし、いい加減そのものの性格なんでこれは不思議なものですが、強いて言えば昔からタイヤ・ホイール好きな面があるせいでしょうか。

    ところで今回、992GT3, ツーリングパッケージをいってみるつもりです。PCCBにするかを迷っています、アドバイスなど頂ければ幸甚です。
    では御夫妻の御活躍、更に期待しています。

    • MinaMina

      高原の珈琲さん

      ご無沙汰しております。

      >ポルシェのディーラーは納車時等に基準を上回る上限近くまで圧を高めていることが多く調整に戸惑いますがTPMのお陰で救われ、勝手に調整しています。
      そうなのですね!!!確かに、ディーラーから帰ってきたクルマにのって「あれ、パンパンだなぁ」と思った経験があったように記憶しています。
      空気圧ってクルマの走りに本当に影響しますもんね…

      >ところで今回、992GT3, ツーリングパッケージをいってみるつもりです。PCCBにするかを迷っています、アドバイスなど頂ければ幸甚です。
      おぉーそうなのですね!!!すごいです!!!
      ツーリングパッケージのPCCBについて、夫に聞いてみますね^^
      (場合によっては記事にさせていただければと思います)

      引き続きよろしくお願いいたします。

  2. Nak

    M inaさん、こんにちは。

    F1でも問題?になっている通り今の技術ではセンサーが正確な数値を感知できません。
    素直に冷間時に正確な計器で調整することをお勧めします。
    私の車のセンサーも最初に測って確認したのですが4個のうち2個ずつ0.1表示が違います。
    また、スタンドの計器も定期的にメンテナンスしてないと思うのでその数値も当てにならないと思います。
    私も最近はブリヂストンにメンテナン出してませんが(爆)

    減ったらパンク等を疑って問題なければ足して、例えば0.2足りないと出ている一つをそれで合わせたら、その表示されている空気圧で他のタイヤを揃えるのがいいと思います。
    そもそもセンサーが正確でないので、車側の数値で揃えると合わないと思いますよ。
    ご参考まで。

    • MinaMina

      Nakさん
      有難うございます!そうなのですね!知らないことだらけなので色々と勉強になります。
      また色々教えていただけたら嬉しいです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

  3. wata

    こんにちは。
    私のボクスターにも純正品のTPMSが装備されていますが、これはとても有用だと感じています。
    TPMSのおかげでスロー・パンクチャーに気づいたこともありますし、深い山の中でサイド・ウォールを切ってしまった時にも、「コンプレッサーで空気充填→TPMSを見ながら1.0バールになるまで走行」を繰り返し、50kmを自走してタイヤ・ショップまで辿り着いたこともあります。
    ちなみに各ホイールに装備されたTPMSのセンサーは内蔵の電池で駆動しているようですが、7年/18万km経った今でも電池切れにはなっていません。
    ありがたいことです(笑)。

    • MinaMina

      wataさん
      こんにちは。
      >深い山の中でサイド・ウォールを切ってしまった時にも、「コンプレッサーで空気充填→TPMSを見ながら1.0バールになるまで走行」を繰り返し、50kmを自走してタイヤ・ショップまで辿り着いたこともあります。
      すごいです…!さすがグランドツーリングマスターのwataさん、そんなサバイバル経験もされていたのですね…

      >7年/18万km経った今でも電池切れにはなっていません。
      ありがたいことです(笑)。

      えーすごいです!!!!
      というか電池のもち以上に、7年間の走行距離に驚愕です…笑!!!