岐阜の隠れ家的ポルシェ専門店 メディエイトカーズへ行ってきた!

メディエイトカーズ
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前回の岡山に続き、今回お邪魔したのは、岐阜にあるポルシェ専門店「メディエイトカーズ」さん。ポルシェ乗りの皆さんの間では有名で、以前からとても気になっていた場所だ。

「ポルシェで人生をより豊かに」をモットーにした、素敵なお店。オーナーの土橋さんとお会いするまでは、「ポルシェが大好きな方なんだろうなぁ…」という想像だったのだが、実際にお話ししてみると、それを遥かに超えるポルシェ愛に驚きの連続だった!

ダイヤモンドブルーメタリックという希少カラー

店内に足を踏み入れると、目の前に美しい930が展示されていた。思わず「こんなにキレイなシルバーがあるんですね!」と言うと、土橋さんが「これ、ダイヤモンドブルーメタリックという珍しいボディカラーなんです」と教えて下さった。

メディエイトカーズ

「だいたいこの930型って、シルバーか黒、白が多いんです…だからこういう色物は割と人気があるんです」

説明を聞きながら改めて930を眺めると、確かに普段見かける定番カラーとは全く違う存在感がある。深みのある青みがかったシルバーが本当に美しくて、内装のベージュのコントラストも絶妙。きっとセンスの良いオーナーさんなんだろうなあ(私にはこんなセンス、出せないなぁ…)。

メディエイトカーズさんには空冷・水冷を問わず、様々な年代のポルシェが並んでいる。そのどれもが驚くほどピカピカで、「え、新車ですか?」と見間違うほど美しく手入れされていた。これもポルシェ愛の表れなんだろう。

「実は以前、8世代全部のポルシェが揃ってた時期があったんですよ!」

メディエイトカーズ

土橋さんのこの一言に、思わず想像が膨らむ。ポルシェファンなら胸が躍るであろう、8世代すべてが一堂に会する光景。そんな贅沢な瞬間を体験できる場所なんて、そうそうあるものじゃない。

いやはや、とんでもない場所に足を踏み入れてしまったようだ。

自分の好きなクルマを取り扱いたい

話を聞いているうちに、土橋さんがなぜポルシェ専門店を始めたのか、その理由を伺うことになった。以前からずっと車の営業を続けてきた土橋さん。ある時、こんなことを思うようになったそうだ。

僕、正直、自分があまり興味を持てないクルマを、ずっと販売し続けてきたことに気づいたんです。おかげさまで販売成績も良く、表彰もされていましたが、実際にはあまり好きでもない車をお客様に販売し続けてきた。本当にこれでいいのかなって、ある時思うようになって…」

当時からポルシェが大好きだった土橋さん。改めて自分の本当の気持ちと向き合った時、一つの答えにたどり着いた。

「原点に戻って、自分の好きなもので、それをわかってもらえるお客様と話しながら商売できたら、それって究極だなと思って。それでポルシェ専門店を始めることにしました

メディエイトカーズ創業時、他の輸入車メーカーも取り扱えば売上は安定しただろう。それでも土橋さんはポルシェ専門店にこだわり続けた。

「まあ…今更他の車のことを覚えたり、他のメーカーのことを深掘りするなんて大変なので…(笑)」

そう謙遜気味におっしゃったが、その潔さとポルシェ愛は本当にすごいし、「本当に好きなものだけに集中したい」という想い…それは理想だけれど、なかなかできることじゃない。そんな土橋さんの生き方に、純粋にかっこいいなあと思った。

メディエイトカーズ

まるで映画のような動画制作への想い

メディエイトカーズで有名なものの一つに、YouTube車両紹介動画がある。まるで映画のような美しい映像に、思わず見入ってしまう。完全にクルマ屋さんの撮影レベルを超えている(笑)。

メディエイトカーズ

画像出典:https://mediatecars.com/movies/

「クルマの商品としての説明動画って、結構たくさんあると思うんですよね。でも、このクルマにはこんな世界観があって、こんなワクワクするクルマなんだよっていうのを伝える動画って、あんまりないなと思って。僕たちは、その世界観こそ知ってほしい。それを映像で伝えられたらなと」

この土橋さんの想いは、確実にお客様に届いている様子。

YouTubeを擦り切れるほど見て、今日見に来ました!」という声も、何度も聞かれているとか。特に遠方から来店されるお客様にとっては、そのYouTubeしか情報がない。だったら、とことんこだわって、そういうところもお客様に届けていこうという姿勢が本当にすごい。

メディエイトカーズ

また、写真撮影にも並々ならぬこだわりを持たれているメディエイトカーズさん。一台一台のクルマを主役として、最も美しく見える角度を追求。お店に飾られている写真は、ディーラー顔負けの仕上がりだ。サラリーマン時代からカメラに親しんでいた土橋さんは、独立後さらに技術を磨き、プロカメラマンからアドバイスを受けながら撮影技術を向上させたそう。

「ポルシェ買われる方のイメージって、お仕事が終わって夜、パソコンの壁紙でポルシェの写真を映しながらお酒を飲んでゆったりされている感じかなと…。そんな時に、かっこよい愛車を眺めながらお酒が飲めたら、幸せだろうなぁ…というのをイメージして撮影しています」

どこまでもお客様の気持ちに寄り添って。自分が納得するものしか出さない。その徹底ぶりは、いちポルシェオーナーとしてだけでなく、会社を経営する立場としてもとても勉強になった。

また先日から、メディエイトカーズに新たなメンバーが加わられたそう!ご自身もポルシェオーナー(なんと19歳でポルシェを購入されたと!)で動画撮影などを手がける若手メンバーのSHUNAさん。今後の展開がますます楽しみだ。

メディエイトカーズ

画像出典:https://mediatecars.com/

 

IBI LAB. (イビラボ)へ

次は、せっかくなので、近くにあるIBI LAB. (イビラボ)へもお伺いすることに。メディエイトカーズさんが立ち上げられた、ポルシェの好きによりポルシェのためのポルシェ専門サービスファクトリーだ。

イビラボ

イビラボ

イビラボ

まるでディーラーのようにキレイなファクトリー。どこか、シュトゥットガルトのポルシェミュージアムを思わせる雰囲気もある。

「ポルシェって修理に時間がかかるんですよ。3週間とか、1ヶ月とか…。普段ガレージに大切に置いている車を修理に預けたのに、外で雨晒し、風吹き晒しにさせるなんてとんでもない。だから必ずお店が終わったら、全てを室内に入れて大事に保管しています。もちろんセキュリティの面もありますから」

しかもその収納スペースはお店と工場あわせて70台というから驚き。また、こちらの店内のインテリアや置いてあるもののセンスがどれも抜群。このあたりも、ブランドへの愛情表現の一環なんだなぁと思った。

イビラボ

純粋すぎる愛情が生み出すもの

メディエイトカーズさんを訪れて感じたのは、商売を超えた、車とオーナー、そしてお店との強い信頼関係だった。土橋さんのポルシェへの純粋な愛情が、一台一台のポルシェやお店のつくりにもあらわれている。

「だって、ポルシェってかっこいいじゃないですか」

シンプルだけれど、その言葉にすべてが詰まっている。

イビラボ

ネットで情報収集し、実際の来店は答え合わせという最近の流れの中で、決してお客様の期待を裏切らない。むしろ期待を上回る体験を提供する。それは、ポルシェ専門店としての誇りであり、ポルシェブランドへの深い愛情表現の結果なのだろうなぁと。

岐阜という地で、ポルシェ愛を貫く土橋さんとメディエイトカーズさん。クルマは単なる移動手段ではなく、人生を彩る特別な存在であることを、改めて気づかせていただく機会となった。

メディエイトカーズ

自宅から2時間半ほどで行けるから、またぜひ訪れたいなぁ…!土橋さん、SHUNAさん、スタッフの皆さん、この度は貴重なお時間をありがとうございました!また遊びに行きます!

Mina

ポルシェブログ「ポルシェがわが家にやってきた」管理人、3児の母。数年前までは、車に全く興味が無かったが、夫がポルシェを買ってきたことをきっかけにポルシェの素...

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  • コメント ( 2 )

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  1. マーク

    Minaさんこんにちは。

    メディエイトカーズのshunaさんは、確かご自身もyoutubeチャンネルお持ちの方だと思います。
    若いのに、車好きが伝わる方だなと。

    • MinaMina

      マークさん
      有難うございます!
      shunaさんすごいですよね…!
      チャンネルもお持ちで、映像もきれいで、すごく素敵な方でした!
      日本の未来は明るい!と思いました(笑)