わが家の子育て論 ー 1歳の頃からポルシェに乗っている娘を見て思うこと

わが家のカーライフ

夫と長女の毎朝の会話

わが家では、4歳の長女の幼稚園の朝の送りは、毎日夫が行ってくれることになっている。そして毎日出かける前に夫が長女に「今日はどの車で行く?」と聞く。すると娘が、

「ブルーのポーシ(ポルシェ)!」とか「ワイト(白)のポーシ!」とか「ゴルフ!」

とか言うので、娘のリクエストにあわせた車で登園して行く。たまに夫が「今日はワイトのポーシで行こか?」と言っても娘が「やだー○○がいい」と言うと、結局娘の希望する車で出かけることになる。

いやはや、我が子ながら…とんでもない話だ。

また、7月には、1歳半の次女も連れてアメリカに4人で家族で旅行に行き、娘たちにとっては初めての海外滞在で大満足なようだったが(「4歳で海外来れるなんて、ほんまにラッキーなことなんやで、当たり前じゃないんやで」と何度も言い聞かせてうっとしがられたw)、

娘をとりまく環境を見ていると、改めて、私が生まれ育った境遇と大きく違うなぁと感じる。私は、おかげさまで何不自由ない子ども時代を過ごし、大学は私立にも行かせてもらい、両親には本当に感謝しているけれど、基本的に車は一家に一台だったし、外食はめったにしなかったし、海外へは大学に入ってから自分でバイトをして貯めたお金で行った(まぁ今とは時代も違うけどなぁ)。

学生の頃も「外車なんて、自分とは住む世界が違う人たちが乗る車」だと思っていたので、友人のお父さんがベンツに乗っていると聞いた日には、「えー!自分お嬢やったん(;゚Д゚)!!」とドン引きしていた。

でも私の場合は、この両親のもとで、この環境で育ってよかったし、だからこそ今の自分があると思っているので、今の娘たちの置かれた環境は、なんとも贅沢というか…少し将来が心配になることもある。

娘たちの将来のこと

夫とは、ふとした時に娘たちの教育方針について話をするのだが、2人とも娘たちに「○○という職業についてほしい」「将来こうなってほしい」というものは特になく、彼女たちが自分でやりたいことを見つけ、自分の足で自分の人生をしっかり歩んでいってもらいたいと思っている。

だから「お受験をさせよう」とか「たくさん習い事をさせよう」いう気は全くない。(娘が自発的に受験したい!とか習い事したい!と言い出したら、考えるかもしれない)

それよりも、娘たちの将来の選択肢や可能性が広がるような経験を、今のうちからたくさんさせてあげたいという気持ちが強い。

でも一方で「世間知らずのお嬢様」みたいにはなってほしくないなぁと思っている。

お金だけですべての価値をはかったり、やってもらうことが当然で感謝の気持ちがなかったり、自分は特別だと思っていて周囲に対してわがままだったり…そうではなくて、広く世界をみて、色んな経験をして、酸いも甘いも、表も裏も(裏ってちょっと怖いけど)味わって、自分の体験や知恵をもとに、目の前の物事の価値をしっかり理解し、判断し、選択していってもらえたらいいなぁと。

なので夫にはよく「子どもらが免許とったからって、すぐに車を買い与えんといてな(欲しい車があるなら、自分でバイトするなり、お金が無いなら親にプレゼンするなりすればいい)」とか「子どもをいきなり飛行機のビジネスクラスとか乗せんといてな(まずはエコノミーで十分だ)」などと言っている。

って夫に偉そうに言いながら、1歳8ヶ月の次女の卒乳がまだできてないのだが…(-_-)

もうすでに感覚が…

そんなこんなで先日、長女と近所を歩いていたときのこと。前からメルセデス・ベンツEクーペが走ってきた。「あ、Eクーペが来たー」と思いながら歩いていると、すれ違い様に長女が大きな声でこう言った。

今の車、ちっちゃいねー(*゚∀゚)!!

…いやいやいやいやッ((;゚Д゚))!!!!

突っ込みどころが満載で、何をどう言えばいいかわからず「いやいや、今の車は全然小さくないんやで!むしろ大きい方なんやで!ほんでめっちゃええ車なんやで!っていうかすれ違い様にそんなこと大きな声で言ったらあかん!」とあたふたしながら伝えたのだが、娘は終始不思議そうな顔で私を見ていた。

まぁよく考えたら、娘は「車が小さい」と言っただけなのに、私が過剰反応してしまった感じもするが…。

普段パナメーラに乗っている長女からすれば、Eクラスは小さく感じるのだろう。とはいえ、すでに長女の感覚は世間とずれはじめているのかもしれないと気づき、恐ろしくなった。「世間知らずのお嬢様道まっしぐら」にならないよう、気をつけねば…と改めて肝に銘じる今日この頃である。

このブログが気に入ったらフォローしてね!

コメントを閉じる
  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。