ポルシェ911ターボ(991.1型)に試乗|ポルシェの『ターボ』は特別だ!

ポルシェ911ターボ
各車試乗レポート

とあるお天気の日。夫が芦有ドライブウェイにふらっと行ってみたところ、911ターボと一緒になり、オーナーさんと意気投合し、互いのクルマを乗り合いっこしてきたらしい。というわけで、試乗記事を書いてくれたので、よろしければぜひご覧ください。

ポルシェ 911 ターボ

先日、有り難くもポルシェ911ターボ(991型前期)に試乗させていただく機会を頂いた。991のターボモデルを経験するのは初めてだったが、やはり『ターボ』は通常モデルとはひと味もふた味も違っていた。今回はそのあたりのことをレポートしてみたい。

最初に、ポルシェの『ターボ』について、整理しておきたい。

ポルシェの『ターボ』モデルと言えば、1975年発売の930型の911ターボにまで遡る。911シリーズのフラッグシップモデルとして登場し、当時の漫画『サーキットの狼』や『湾岸ミッドナイト』にも登場したことで日本でも有名になった。私より少し上の年代の方などには熱狂的な930ターボの愛好家が多いのも特徴だ。

930ターボ

今となっては、ポルシェ911はGT3系を除いて、全てターボエンジン化されている。つまり、最新の911は素の『911カレラ』であってもターボエンジンを搭載しているのだ。

しかしながら、それらは『ターボ』とは言わないので、話がややこしい。

『ターボ』という名前はあくまでポルシェのフラッグシップモデルに付けられる称号であり、その証拠にエンジンなど搭載していない100%電気自動車のタイカンでも最上級グレードは『ターボ』と呼ぶのだ。

ポルシェ911ターボに乗り込む

今回、試乗させていただいたのは、初代930型から約40年後に生まれた991型のターボモデルだ。アゲートグレーメタリックをまとった車体は5年、7万キロの走行距離など微塵も感じさせない美ボディを持つ。

ポルシェ911ターボ

足元には超高価なカーボンセラミックブレーキのPCCBが光り、一見すると豪華版の『ターボS』と見間違えてしまう。オーナーさんに聞くと、『ターボ』だけど、『ターボS』とほぼ同じ仕様になるようオプションを選んで仕立てたと言われていた。なので、とても貴重な『ターボ』モデルだ。

コクピットはターボモデルなら定番のレッド内装。めちゃくちゃ格好良い。メーターパネルのホワイトの差し色が印象的で、とても豪華でかつ、スポーティーな内装だ。

センターコンソールに目をやると、なんと、ポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)まで付いている!もう、こうなれば、もはや『ターボS』そのものと言ってもよい。

ポルシェ911ターボ

早速、エンジンをかけてみると、何ともジェントルな始動音だ。「グオン!」ひと吠えし、音は低いが、音量は決して大きくない。今の992モデルではスポーツエグゾーストが選べるが、この991までのターボモデルではスポーツエグゾーストは選べない。『ターボ』の性質上、あくまでジェントルかつ、ラグジュアリーな雰囲気を大切にしているのだろう。

走り出すと、最高出力383kW(520PS)/6000-6500rpmというイメージからは程遠く、かなりしっとりと動き出す。私はクルマの最初の走り出しの動きやタイヤの転がり感にとても敏感で、ここに拘るのだが、このクルマはしっとりとした厚いトルクで、滑らかに動き出す感じだ。

全く、トルクの不足感や唐突さは感じない。ノーマルモードのオートにしているPDKはエコな変速スケジュールで3速、4速、5速と、次々へアップしていくが、そこから軽くアクセルを踏み足しても、キックダウンせずに踏み込んだ分だけ加速していく。

この感覚は、同じようにターボエンジンを積む991.2のGTSや、992のカレラ4Sとは少し感覚が違う。

キックダウンするまでの懐が深いというか、余計なキックダウンはさせないというか、40〜60km/hあたりのタウンスピードくらいでの速度コントロールがとてもやりやすい。アクセル開度とスピードの上昇がより正比例につながっている感じだ。

オーナーさんに、「すごく低速域でも乗りやすいですね」と聞くと、何でもこのターボを毎日の通勤に使われているという。確かにこのクルマなら通勤は何の苦も無いだろう。そのくらい乗りやすい。

次のページ→やはりターボは別格、リアアクスルステアリングの効果は…etc!?

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  • コメント ( 2 )

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  1. イシ

    おはようございます。

    991.1ターボの車本体もそうですが、PDCC、リアアスクルステアリング、PCCBなどのオプションに特に関心があり、興味深く記事を読ませていただきました。
    7万km経過しているようですがPCCBの交換や不具合に関して記載がないので、思った以上に長持ちするのですね。

    >この試乗のあと、あまりに『ターボ』が良かったので、密かに992ターボSのコンフィグレーターをよくやっている。
    私は先日発表された新型Panamera 4S Eハイブリッドとタイカンのコンフィグレーターで、ああでもないこーでもないと遊んでいます。
    panameraはだいぶラインナップが整理されました。PHEVが4Eから4S Eになり値上げになったことと、スポーツツーリスモにはPHEVがないことが残念ではあるのですが、バッテリーが30%性能アップしたことがモーター走行距離にどれぐらい効果があるのか期待しています。

    • MinaMina

      イシさん
      いつも有難うございます!

      >7万km経過しているようですがPCCBの交換や不具合に関して記載がないので、思った以上に長持ちするのですね。
      本当ですね。PCCBに関しては、マイナス印象な情報が結構あるので、どうしても「そうなのかなぁ」と思ってしまうのですが、
      夫や周囲の方の話を聞いていると、意外に長持ちするのだなぁという印象を受けます。

      新型パナメーラ、発表されましたね!
      全パナメーラの中で、ハイブリッドモデルがしめる割合って結構大きいのだなぁ〜とサイトを見ながら思いました。
      きっとすごく進化しているのでしょうね。
      日本にやってきたら、一度ぜひ、試乗(だけ笑)させてもらいたいです。

      でもこうなると、タイカンがどんなものか、とても気になってきました…!