ポルシェ乗りの7つのパターン – 独断と偏見で分類してみた
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ポルシェを愛する人々の世界は実に多彩だ。
街中で見かけるポルシェオーナーたちは、一見すると同じように見えるかもしれないが、実はそれぞれ異なる価値観や楽しみ方を持っている。今回はブログを通じて様々なポルシェ乗りと交流をしてきた経験から、個人的な独断と偏見に基づき、ポルシェ乗りを7つのタイプに分類し、ついでにAIでイメージイラストを作成してみた。
あくまでエンターテイメントとして楽しんでいただきたい。
GT、RS系ガチ勢 – 隠された実力者たち
一見すると普通の優しそうなおじさんに見える。トラッドな服装で物腰も柔らかく、話しやすい印象を与える。
しかし、よく観察すると地味ながらもとんでもない高級時計を身につけていたり、時折隠しきれない「只者ではない」落ち着きとオーラを放つことがある。
彼らの真骨頂はサーキットにある。ポルシェでサーキットを走ることに命をかけており、中にはカレラカップに参戦するような本物のレーサーも存在する。PTXのマスターコースなどの上級者向けプログラムに出没し、インストラクターも驚くほどの驚異的なドライビングテクニックを披露する。GT3やRSといった高性能モデルを完全に使いこなす技術を持っているのが特徴だ。
彼らにとってポルシェは単なるステータスではなく、極限の走りを追求するための道具であり、パートナーだ。サーキットの一本のラインや、コーナリング時のブレーキングポイントにこだわり、何度も何度も同じコースを走り込む。その姿はまさに職人芸を思わせる。
ポルシェ持ち – 派手さを愛する収集家たち
ギラギラとした雰囲気を放つタイプだ。
高価なブランド物のTシャツやパンツをこよなく愛し、ややパツパツのTシャツを好んで着用する。
彼らの価値観は「見せる」ことにあり、特にRSなどの派手なポルシェに強く惹かれる傾向がある。
ポルシェ以外にはベンツG63、フェラーリ、ランボルギーニなどを所有していることが多く、時計もギラギラとした派手なデザインを好む。運転技術そのものへの関心は比較的薄く、高速道路を使って近場の高級ホテルなどに仲間とランチに行くことが彼らのツーリングスタイルだ。
走行距離はあまり伸びず、リセールバリューを非常に気にする傾向があり、比較的短期間でクルマを売却してしまうことも多い。単独行動よりも複数人での移動を好み、助手席には不思議と不機嫌そうなお姉さんが乗っていることが多いのも特徴だ。彼らにとってポルシェは社交の道具であり、コミュニティへの入場券でもある。
ポルシェ純粋主義者 – 真のドライビングプレジャーを追求する者
地味な服装に真面目そうな眼差し、やや人見知りな性格を持つが、ポルシェの話題になると突如として口数が多くなる。
彼らは単独行動を好み、助手席に人が乗ることは稀だ。ポルシェに対する哲学は明確で、マニュアルトランスミッションにNAのフラット6エンジンこそが至高との信念を持っている。
最新モデルよりも少し古いベースグレードのカレラや997以前のGT3を愛する傾向にある。運転技術は相当のもので、「ポルシェを着る」という言葉通り、RRレイアウトの特性を完全に理解し乗りこなしている。本気で走れば近所の峠では最速クラスの実力を持つ。
彼らの会話には必ずポルシェの歴史や伝統、エンジニアリングに関する深い知識が垣間見える。最新のテクノロジーよりも、ドライバーとクルマの純粋な繋がりを重視し、電子制御よりも機械的な直結感を求める。純粋主義者たちにとって、ポルシェは単なる移動手段ではなく、自己表現の一部なのだ。
ポルシェツアラー – 走ることを生きがいとする旅人たち
普通の気のいいおじさんから若者まで幅広い年齢層に存在する、いわばドライブ依存症患者の一種だ。
「ポルシェは乗ってナンボ」が座右の銘であり、10万キロはただの通過点でしかないと考える。彼らにとってポルシェの真価は、走らせることでしか理解できないものだ。
彼らのツーリングスタイルは壮大で、1日500kmが基準となり、数日間に渡るドライブは「グランドツーリング」と呼ばれる。休日には日本全国を旅して、快走路や「酷道」と呼ばれる難所を求めて旅を続ける。年間の走行距離は数万キロに達し、タイヤ代やオイル代は一般人の想像を超える。
また、ポルシェに関する知識も豊富で、細かな開発秘話や機能、グレード間の微妙な差異にも精通している。彼らのポルシェはいつも走り続けているため、内装はやや使い込まれた風合いを持つが、メカニカルな部分のメンテナンスは徹底している。ポルシェツアラーにとって、クルマは人生の旅路を共にする最高の伴侶なのだ。
空冷至上主義者 – 伝統を守る古き良き時代の紳士たち
やや年配の昔からのポルシェ乗りに多いタイプだ。
穏やかな笑顔が特徴的で、とても優しく、ニコニコしている方たちが多い。一杯やりながらポルシェを眺めたり、ポルシェについて語るのを至福の時間と考えている。
表立っては言わないものの、心の中では空冷エンジンこそがポルシェと密かに思っており、彼らにとっての最新ポルシェは993で止まっている。356、ナローボディの911、930ターボあたりが人気で、特に73RSなどは神格化されている。
このグループはさらに二つの派閥に分かれる。純正部品やオリジナル状態にこだわるタイプと、ややアウトローな路線にカスタムして楽しむタイプだ。年に数回開催されるクラシックカーイベントやヒストリックラリーに最高の状態で愛車を出展することに全精力を注ぐ。彼らの語るポルシェの歴史話は、まるで祖父が孫に語り継ぐ昔話のように味わい深く、とても勉強になる。
カスタム派 – 個性を追求する革新者たち
比較的若い層に多く見られるタイプだ。ポルシェを購入し維持できるだけの収入を持つエリートサラリーマンか、あるいはクルマに全財産を投じる若者たちだ。見た目やファッションには非常に気を遣っている。
カスタム派は大きく分けて「ファッション系」と「走り屋系」の二種類に分類できる。前者はホイールハウスの隙間に最も神経を使い、車高を極限まで落として、社外品の大径ホイールに交換するなど、とにかく見た目の美しさを最優先する。
一方、後者はサーキットや峠での速さを重視し、オイルの銘柄へのこだわりは並々ならぬものがある。ブレーキパッド、車高調整、シート交換など、走行性能向上のために惜しみなく投資を行う。どちらのタイプも、ポルシェが工場から出荷された状態をゴールではなくスタート地点と捉え、自分だけの一台を作り上げることに喜びを見出している。
ポルシェ憧れ系 – 敬意と畏怖の念を持つ真面目な紳士たち
真面目で誠実、そして控えめな性格の持ち主が多い。
職業は医師や弁護士などの士業に就いていることが多く、社会的にも一定の地位を築いている。しかし、「自分のようなものがポルシェに乗るなんて畏れ多い」と思いつつも、心の奥底では欲しくてたまらないという複雑な心境を抱えている。
「911は自分にはまだ早い」という謎の理論を展開し、まずはケイマンやボクスターから遠慮がちにポルシェライフをスタートさせることが多い。その後、徐々に自信をつけて911カレラへと進み、さらに憧れのGT3へとステップアップする。そして興味深いことに、最終的には再びカレラへと回帰する傾向がある。
二台目のポルシェを購入するまでは非常に慎重な姿勢を見せるが、一度そのタガが外れると止まらなくなり、3台、4台と所有台数が増えていく。彼らは他のタイプと比べて最もポルシェに対する敬意が強く、購入したクルマのカタログや資料を大切に保管し、ポルシェの歴史や文化を学ぶことにも熱心だ。
ポルシェ乗りの世界は実に多様性に富んでいる。どのタイプも、それぞれの形でポルシェを愛し、楽しんでいる。あなたはどのタイプに当てはまるだろうか?
あるいは、ここに挙げた7つのパターンには収まらない、全く新しいポルシェライフを送っているかもしれない。
最後に強調しておきたいのは、これらの分類はあくまでも娯楽として楽しむためのものであり、実際のポルシェオーナーは複数のタイプの特徴を併せ持っていることが多い。大切なのは、自分なりのスタイルでポルシェライフを楽しむことだ。それこそが、このブランドが持つ最大の魅力なのかもしれない。
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