行きはパナメーラ、帰りは代車のダイハツムーヴ。2台の乗り比べでわかったこと。

レビュー・試乗記

仲林工業さんへ

以前インタビューさせて頂いた、自動車ボディカバーの老舗メーカー仲林工業さんで、パナメーラのボディカバーを作ってもらうことになった。仲林工業さんでは、まだボディカバーの型がない車については、実車を持込めば、採寸、型出しの後、出来上がったカバーを無料でプレゼントしてもらえる。(一部対象外の車種もあり)

ラッキーなことに、わが家の971パナメーラターボはまだ型が無いとのことだったので、今回実車を持ち込み採寸して頂き、その後カバーを頂くことになった。また例のごとく、採寸の様子を取材させて頂いたので、それについては後日ブログで紹介しようと思う。

代車を借りることに

実車を持ち込み、翌日の朝に再度取りに伺うスケジュールでお願いしたので、その間は「ダイハツムーヴ」を代車としてお借りすることになった。(これ↓)

【ダイハツムーブ】
グレード X(CVT_0.66)
型式 DBA-LA100S-GBGF
排気量 660cc

「行きはパナメーラに乗り、帰りはダイハツムーヴで帰る」ことなんて滅多にない機会なので、「2台の違いをどう感じるか」内心ワクワクしていたのだが、終始その違いに驚きっぱなしだった。…っていうかこの2台を比べること自体おかしいんやけど…。

まず乗り込んでみて驚いたのが、車内の広さ。

センターコンソールが無く広々していて、結構快適。軽自動車のCMで「広々空間!」「4人乗っても快適!」とかうたわれているけど、確かにそうだなぁと納得した。また、中央のアームレストを下ろすと、運転席と助手席の間を仕切ることもできる。

後部座席も広い。

「でも、こんなにコンパクトなのに広々空間を実現できているということは、事故ったら一瞬でぺちゃんこになるんやろうなぁ…」と想像し、若干怖くなった。次は、運転席まわり。ギアはナビの下部、エアコンスイッチの横に設置されている。

こんなところにギアがあるなんて斬新!(確か、実家のプリウスもハンドルの横にギアがあったな)とはいえ慣れるまでは、バックの駐車の度についついセンターコンソールに手を伸ばしてしまい、何度も「エアギア操作」をしてしまった(爆)

また「パーキングブレーキ」がどこにあるのか最初分からず…ふと足元の方に目をやると、MT車でいうクラッチペダルのところにあった。昔実家にあった車もなんかそんなんだったなー。

運転席の足元はやはりコンパクト。普段、パナメーラの感覚に慣れてしまっているので、左足の行き場が無くて狭く感じた。

っていうか、普段相当「がに股」で運転してるということかもしれない…。というわけで、シートベルトをしめていざ出発!

目線が高くて運転がしやすく順調に走り出したのだが、なぜか「シートベルト着用サイン」がずっと消えない。「あれ?シートベルトちゃんとしたのになぁ」と思ってよくよく見てみると、ベルトの金具を助手席の位置に差し込んでしまっていた((;゚Д゚))

パナメーラのシート幅の感覚でちゃんと見ずにシートベルトつけたら、ちょうど助手席の幅と同じだったのだ(爆)

気を取り直して再出発。排気量が少ないので、信号待ちからの発進や加速は「ブイーン」という音の割に速度が出ない。「めっちゃ回転あがってるやん。パナメーラではこんな高回転域の音聞いたことないわ」と思ってメーターに目をやったところ、

…か、回転系が無いッ(;゚Д゚)!!!

軽自動車ってそうなのか?どの車にも「速度計」と「回転計(タコメーター)はついているもの」だと思いこんでいたが、車によっても全然違うことを初めて知った。

ダイハツムーヴを運転した感想

その後、自宅までの約50kmの距離をダイハツムーヴを運転して帰ってきたが、簡単な感想は以下の通り。

①街乗りだけなら十分使いやすい

思っていたよりも目線が高く、フロントガラスも広く、運転がしやすかった。小回りもきくし、どこでも停められるので、街乗りだけ使う程度なら十分良い車。加速力はないけれど、街中でそこまで加速することはないし、ブレーキに多少の遊びはあったけれど、思ったよりしっかり効いてくれた。

②軽で高速道路走行は疲れる/h4>
街乗りでは十分でも、今回は高速道路を多用したのでかなり疲れた。高速道路走行時のパナメーラは、言ってみれば新幹線のぞみのグリーン車。(ってグリーン車一回しか乗ったこと無いけど)快適で、なめらかで、何も起きないし、安心して乗っていられる。一方ダイハツムーヴは、言葉を選ばずに失礼を承知で言うならば…「人力車に乗っている感覚」といったところだろうか。

小柄なお兄さんが、一生懸命人力車をひいて走ってくれているんだけど、「はぁはぁ、ぜぇぜぇ」常に言っていて、途中疲れて横揺れしたりして、その度にひやっとする。だからこちらも、「お、お兄さん、そんなに大変なら、もっと速度落としてもらっていいですよ!」と常に声をかけ様子を気にしながら乗っている感じ。(ダイハツの方、すみません…)

終始そんな感じで気を遣ったので、精神的にとても疲れた。

③高速道路では90km/hが限界

もちろん出そうと思えば100km以上出せると思うけど、横風にあおられそうになるし、90km/hを超えてのハンドリングが安定せずとても怖かった。パナメーラだと1●0km出そうがなんだろうが、ビシっと安定し、ハンドリングに何の不安もないけれど、そうはいかないことを身をもって体感した。高速道路を多用する長距離移動だと、パナメーラの1.5倍くらいは時間を要しそうだと思った。

逆に軽自動車に乗って、追い越し車線をガンガン飛ばしている車のドライバーって本当にすごいと思った。

大切なことは?

今回の2台の乗り比べで、普段当たり前のように感じてしまっていたけれど「パナメーラは素晴らしい車である」ことを再確認することが出来た。特に強く感じたのは、

「安全面で車を絶対的に信頼できるからこそ、走りの楽しさを味わえる」

ということだった。パナメーラは、加速力もあり、ハンドリングも思いのままで、走りの楽しさを存分に味わえる車だが、それは「高速安定性、剛性感、ブレーキングといった安全面の部分で、絶対的にパナメーラを信頼できるから」だ。逆に安全性に少しでも怖さがあれば、走りの楽しさを味わおうという気にすらなれないはず。

以前、ポルシェの認定タイヤについて調べた「911は速くなければならないが、速さよりも大切なのは安全性」だと書かれていたが、まさにその通りだと実感することができた。いやはや、車って知れば知るほど奥が深い。

翌日、ダイハツムーヴで高速道路に乗り、仲林工業に向かったが、少し運転に慣れたせいか怖さはさほど感じなかった。ただその後パナメーラに乗ってみて、その性能の素晴らしさに改めて感激した。たまには真逆のクルマに乗るのも大事だなぁ。

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  • コメント ( 2 )

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  1. まさやん

    いつも楽しく記事を読ませていただいております。
    最近自分もよく似た経験をしたのでコメントさせていただきます。

    現在991に乗っているのですが、プロテクション・フィルムの施工に預けるために代車を出してもらいました。
    代車は日産Dayz。自分も最初は軽四を運転したこともないし、Minaさんと同じく日頃と真逆の車に乗るのも面白そう!
    なんて思って運転して自宅に帰ったのですが、とにかく加速しないのとブレーキの効きが甘くて、交差点の右折や高速の合流は本当に怖かったです。
    高速では追い越し車線を走行する勇気がなかったので、走行車線でゆっくり走っていたのですが、それでも後ろから煽られましたし。
    追い越し車線をベンツやBMWが猛スピードで横を走る抜ける度に凄い風圧を感じ、野獣の群れに放り込まれたネズミかハムスターのよう気分でした。泣
    正直なところ高速でのカースト制を身をもって体感する経験となりましたし、ポルシェでも運転マナーには気を付けようと思った次第です。

    1週間後に991を引き取り乗り換えたのですが、”こんなにハンドルやブレーキ重たかったっけ?”と感じました。
    たった1週間でも体の感覚がずれてしまうことも痛感いたしました。991の凄さを再認識したのは言うまでもございません。

    代車にケイマンとかが出てきたら分からなかった、貴重な経験になりました。でももういいです。笑

    • MinaMina

      まさやんさん
      コメントを頂き有難うございます!
      そしていつもブログをご覧頂き有難うございます^^

      同じようなことを感じられた方がおられてとても嬉しいです。

      >自分も最初は軽四を運転したこともないし、Minaさんと同じく日頃と真逆の車に乗るのも面白そう!

      そうなんですよね、最初は好奇心からワクワクしてしまいました(笑)

      >追い越し車線をベンツやBMWが猛スピードで横を走る抜ける度に凄い風圧を感じ、野獣の群れに放り込まれたネズミかハムスターのよう気分でした。泣

      大爆笑です…!!!軽自動車メーカーには申し訳ないですが、まさにそんな感じですよね…!野獣の大群に踏み潰されたり飛ばされたりしないよう必死で生き抜くハムスターのような…。
      普段は特に何も思わないのに「BMWやメルセデス・ベンツって、なんであんなに速いんだろう。とんでもないクルマやな」と終始ビクビクしながら走っていました。

      確かに貴重な経験ですが、怖いのでやはり代車はもう少ししっかりしたクルマがいいなぁと思ってしまいます^^;