車のボディーカバー作りに魂を込めてーポルシェサポーターズfileVol3.仲林工業仲川晃一さん

インタビュー

皆さんこんにちは。「ポルシェがわが家にやってきた」ブログ管理人のMinaです。5月からスタートしたポルシェを陰で支える皆さんへのインタビュー企画「ポルシェサポーターズfile」。第三弾は、大阪府富田林市にある、自動車ボディカバーの老舗メーカー仲林工業株式会社の仲川晃一社長にお話を伺いました。

Chapter1.自動車ボディーカバーの仲林工業

1-1:仲林工業について

仲林工業は何をしている会社?

当社は、自動車カバー縫製メーカーです。同じ車種の車でも、グレード、仕様、年式によって形状が少しずつ異なるため、型ごとに型紙を採寸し、1枚ずつ手作業で縫製しています。現在は、国産車・外車をあわせて約3000枚の型紙を保有しています。

ご注文頂く自動車カバーの国産車と外車の割合は約半々ですが、最も多いのは日産GT-R系ですね。全体の約25%を占めています。一方ポルシェの割合は、全体の5%程度。現行車種よりも、930や964といった古い年式に乗られているオーナー様からの注文が多いですね。
今年で創業47年目になりますが、おかげ様で今では北海道から沖縄まで、日本全国から注文を頂いている状況です。

素朴な疑問。仲川社長なのに、なぜ仲林工業という社名なの?

それ、よく聞かれるんです(笑)実は私の父「仲川」が、当時共同経営の「林さん」という方と創業した会社なので、仲川の「仲」と「林」をとって、仲林工業という社名になりました。

父はもともと、縫製加工業の会社に勤めていましたが、今から約50年前に自動車カバーというアイテムが世の中に誕生した時「これからは車がどんどん売れるから、自動車カバーもきっと売れるはずだ」とビビッと来たそうで…今まで培ってきた縫製加工のノウハウや技術を活かし、自動車ボディカバー専門会社として、起業しました。

50年前は「車のボディカバー」自体世の中に無かったの?

そうなんです。それまでは、車にカバーをかけるといった概念はなかったようですね。ただ日本にはもともと「大事なものを包む」という風呂敷の文化があるので、「愛車を包むカバー」という製品が浸透しやすかったのではないでしょうか。

例えば、スマホをいれるケースやアクセサリー。日本には数え切れない種類のラインナップがあり、日本の市場が一番発展しているそうですが、あれも風呂敷文化の名残ですよね。
一方海外では、自動車にカバーをかける概念はあまりなく、車が多少汚れようが傷つこうが、そのまま置いておくことが一般的なようです。

1-2:オーダーメイドで作る理由

もとから「オーダーメイド」の自動車カバーを作っていたの?

いえ、創業当時は汎用性のあるボディカバーを作っていました。理由は、50年前に市販されていた車の多くは箱型デザインで、メーカーが違ってもサイズや形はほぼ同じだったからです。その後、約20〜30年前から独特なデザインの車が増え、形も多種多様になり、次第に汎用性のあるボディカバーでは対応できなくなってきました。

「これからは、1台1台その車にあわせた専用の型から作らなければ、お客様に満足頂けるボディカバーは提供できない」と、僕が代表になった約7年前に、完全オーダーメイドの自動車ボディーカーバーメーカーへと大きく舵をきりました。


今でも汎用性のあるデザインを作っておられるメーカーもありますが、他社と差別化し、お客様にとって価値あるものを提供する会社であり続けるためには、手間はかかっても1台1台作っていくことが必要だと思っています。

では約7年前から、1台1台地道に型をとっていったと?

はい。当初は、国産ディーラーの方がボディカバーを買いに来て下さっていたので、ディーラーにお伺いして採寸させてもらい、サンプルをまた持って行って…という形で1台1台作っていました。

ただ、先方の接客の都合の関係もあり、採寸から作成までのスケジュールが組みにくいことが多く「どうすればスムーズに採寸しサンプルを作成できるか」と考えた結果、車を実際に持ち込んで頂く今のやり方にたどり着きました。そして、次第に様々な車を持ち込んで頂けるようになり、今では型紙を約3000枚保有するまでになりました。

→【次ページ】 ボディカバーをかけると、売るときに高く売れるってホント!?

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