ポルシェ911 GT3で行く淡路島・鳴門ツーリング

ポルシェ911 GT3
ツーリング記

夫は現在海外出張に行っているのだが、その前に淡路島までGT3でツーリングに行っており、その時の様子を記事にしてくれた。よろしければ、ご覧ください。

ポルシェ911GT3で鳴門へ

翌週からアメリカ出張でしばらく愛車達に会えなくなるので、ショートツーリングに出かけることにした。

行先は淡路島。ただ正直、淡路島には快走路はそれほど多くない。島の周回路は景色は良いのだが、交通量も多く、平均速度も低めで、デートドライブとかには良いかもしれないが、硬派なツーリング愛好家には少し物足りないのだ。

そこで今回は、うずしおライン〜鳴門スカイラインを目指すことにした。

鳴門スカイラインは、WindowsのレーシングシミュレーターのrFacror2の追加modで、鳴門スカイライン(NSuka)があり、自宅でちょくちょく走っていたので、一度実際に行ってみたかったのだ。

明石海峡大橋

昼前に自宅を出て、明石海峡大橋を渡る。橋の手前のトンネル〜橋の上は覆面がしょっちゅう居るので、安全運転で通過。

淡路島に上陸すると、関西では珍しくハイスピードで流れる高速道路、神戸淡路鳴門自動車道だ。ほぼ直線ばかりのこの道は舗装も良く、とにかく快適だ。GT3は追越車線のペースに合わせながら、路面に張り付くようにクルージングをする。高速安定性は本当に抜群だ。とても気持ちが良い。

前が開くとたまに3速、4速に落として加速。エグゾーストノートはボクスターとはまた違う魅力があり、迫力と音量が相変わらず凄い。

あっという間に西淡三原インターに到着し、K477を南下する。この辺りからが『うずしおライン』でK25へと続く。本来は有料道路だったらしいが、今では完全に無料開放されており、有料道路だった面影は全く感じない。

うずしおライン

K477は直線と緩やかなカーブが多く、前車さえ居なければ気持ちよく走れる。途中、阿那賀でK25へ左折し、ここからはコンパクトな山岳ワインディングか続く。

道幅もそんなに広くはなく、タイトコーナーとアップダウンが続くので、低速コーナーの連続だ。GT3だとちょっとパワーを持て余し、二速だと少しパワーが過剰なので、三速でハンドリングを味わいながら流していく。

うずしおライン

うずしおライン

少しアンジュレーションのきつい路面や荒れた路面の立ち上がりで2速で踏み込んだりすると、簡単にリアは空転しそうになるのだ。

K25は景色はとても良いのだが、なかなかクルマを停めての撮影スポットで良い場所が無い。以前、ボクスターの納車直後に行った撮影スポットを記憶を頼りに探し、そこで停めて小休憩。

ポルシェ911 GT3

ポルシェ911 GT3

ポルシェ911 GT3

時折見える鳴門海峡の絶景を楽しみながら、K76を経由して島の東側へと出る。淡路島の東側の周回路は南東部分は交通量が少なくとても走りやすい。ただし、あまり北に行くと、途中道幅が狭くなるので、いつもその手前くらいで引き返すことにしている。

適当に海岸沿いで写真撮影などを楽しみながら、次は最終目的地の鳴門スカイラインへと進める。

ポルシェ911 GT3

ポルシェ911 GT3

ポルシェ911 GT3

一旦、高速に乗り四国に渡り、鳴門北インターで降りる。そのまま、北上し鳴門スカイラインを北側から走ることにする。

K183が鳴門スカイラインだ。実際に来てみると、自宅のシミュレーターと同じ。「うわ、リアルrFactorだ!」と興奮しながら、GT3に鞭を入れ、四方見展望台まで一気に駆け上がる。

鳴門スカイライン

あえて窓を開け、エンジン音、エグゾーストノートが直に聞こえるようにする。最近、GT3で走るときはできるだけ窓を開けて走るようにしている。その方が、メカニカルノイズがしっかりと聞こえ、まるで現代に蘇った空冷ポルシェを運転しているような気分になる。

鳴門スカイライン

途中、路面に速度規制のための段差舗装がチラホラあるのが、とても残念。それさえ無ければ言う事ないのだが、なかなかの名道だ。比較的ストレートの区間が多く、その途中には島と島を繋ぐ橋を渡ったりと景色は変化に富む。

この鳴門スカイランは、それほど距離は無いが、所々でUターンできる箇所が多く、何度も同じ道を走れるのも魅力だ。

ひとしきりGT3と戯れた後は、鳴門海峡の絶景を眺めながら、少しぼんやりとする時間を過ごす。

やっぱりドライブは一人に限るなぁ」、と至福の時間を過ごし、帰路についた。

関西の道とGT3

今回、あらためて関西の道を走って思うのは、GT3だと持て余す道が多いということ。もちろん、楽しく走れるし、別に不満なわけではない。ただ、GT3の能力を発揮するには、やはり道が小規模すぎるのだ。

サーキットを前提に作られたこのクルマからは、

「生まれはドイツのフラハト、育ちはニュルでっせ。このくらいの道じゃ何の能力も使ってまへん。ここを走るならボクスターで走りなはれ。」

という声が聞こえてきそうだ。

せめて、箱根や伊豆、また信州や東北の豪快な山岳ワインディングを走ってこそ、やっとその真価を少し垣間見れると思うのだ。

とは言いつつも、一度、このGT3の魅力に取り憑かれると、ボクスターですら物足りない場面も多く、なかなかこの魅力から離れられないのも事実。

今回は、約300kmほど走り、総燃費は12.5km/100km(約8km/L)でした。
そろそろ寒くなり、路面の状態も悪くなるので、今年のGT3の走り納めも近いかも。

Hiro

Minaの夫です。 ファッションやステータスシンボルのためにクルマは乗りません。運転して楽しく、工業製品として優れ、作り手の意思が感じられるようなクルマを好...

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  • コメント ( 4 )

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  1. HeartOfGlass

    >「やっぱりドライブは一人に限るなぁ」、と至福の時間を過ごし、帰路についた。
    ご主人のことばに余りに共感してしまい、コメントせずにいられませんでした。
    GT3なら尚更という感じすね。(家族ですら置いといても)明日からの働くモチベーションに
    なるので私も同じことをよく感じます。

    >今年のGT3の走り納めも近いかも。
    そちらでも冬季は乗らないのですか。
    こういう車の冬季の手入れ、バッテリー対策とか紹介してもらえると嬉しいです。

    • MinaMina

      HeartOfGlassさん
      やっぱり一人が良いですよね(笑)
      おっしゃるように、その時間が、働くモチベーションになっているようです。

      冬季は日常では乗ると思うのですが、
      ツーリングとなると夫が行きたい道は雪が積もってしまうようで、
      GT3のロングツーリングは終わりなのかなぁと思っています。

      >こういう車の冬季の手入れ、バッテリー対策とか紹介してもらえると嬉しいです。
      あ、なるほど、夫にも聞いてみます!!

  2. かず黄金丘陵

    おお、鳴門スカイライン行かれましたか
    橋からの景観とアップダウンの路、タマランですよね。
    GT3だと持て余すと思いつつ素晴らしい道には心踊りますよね。
    ちなみに僕が最近走って感動したのは青森の「こめ米(マイ)ロード」駄洒落みたいな農道ですが、
    広大な田んぼの中にほぼ直線50kmをひた走る。だけなのですが
    直線と言えどもここまで広大だと笑いがでました。非常に爽快でしたよ。
    もしワインディングがお好みで、GT3の本領を発揮しつつ飽きるまで走るなら
    南アルプス越えは如何でしょうか?
    長野の松本市から飛騨の高山市まで抜ける超絶ルート、豪快なヒルクライムを全開で走れますし
    流しても面白く、数時間ワクワクしっぱなしです。
    機会があればぜひ

    • MinaMina

      かず黄金丘陵さん

      >おお、鳴門スカイライン行かれましたか
      そうなんです(笑)かず黄金丘陵さんのコメントを読んだ夫が「行ってみる」と言って足を運んでいました(笑)

      >ちなみに僕が最近走って感動したのは青森の「こめ米(マイ)ロード」駄洒落みたいな農道ですが、
      >広大な田んぼの中にほぼ直線50kmをひた走る。

      ええーいいですね!!!聞いただけで気持ちよさそう。
      やっぱり東北の道は桁が違うのですね…

      南アルプス超えも楽しそうです。
      季節が良くなったら、また夫も東の方に足を運ぶんじゃないのかなぁと思っています。

      日本にはまだまだいい道がたくさんあるのですねー