クルマの写真を撮り続けて7年、大学生カー・フォトグラファーKUGATTIさんにインタビューしてきた!

スーパーカー

陸井雄希さんプロフィール(21歳)
神戸市在住、大学4年生。小さい頃から大のクルマ好きで、中学3年生になる頃には、街中で見かけたスポーツカーやスーパーカーの写真を撮影するようになる。クルマの持つ魅力を最大限に引き出す写真の美しさが話題を呼び、今では関西のみならず、東京のオーナーからも愛車の撮影依頼が舞い込むまでに。
現在は企業からの撮影オファーも増え、各方面から引っ張りだこな、人気カー・フォトグラファーである。インスタグラムのフォロワー数は7500人を超える。
*twitter:@V12_SCL
*Instagram:@V12_scl
*撮影依頼はこちらのメールへ:kugatti.photo@gmail.com

1)大好きなクルマの撮影

陸井さんの日常を覗いてみよう

陸井さんの日常ってどんな感じなの?

平日は、バイトをしたり、大学の授業に出たりと、至って普通の学生生活を送っています。もちろん、撮影の依頼が入れば、平日であっても予定を変更して撮影に向かいます。

週末になると、神戸大丸の前でクルマの写真を撮ったり、日曜日の午前中は、毎週のように芦有ドライブウェイに行き、お世話になっているオーナーさんや展望台に来られている皆さんのクルマの写真を撮影させてもらっています。

今は依頼されて写真を撮影することも増えてきましたが、もともとは、「街中で見つけたクルマのオーナーさんに、お写真を撮らせて頂いて良いですか?と聞いて写真を撮る」という、いわゆるカースポッターから始まりました。

クルマによってデザインは様々、それぞれを美しく撮るってすごく難しくない?

そうですね…写真の撮り方によって、同じクルマでも雰囲気はずいぶん変わります。僕の場合は、「とりあえず、様々な角度の写真を撮り、あとで選別する」といった感じですかね。

滅多にお目にかかれない珍しいクルマであれば相当数撮影しますが、それ以外はだいたい10枚程度撮らせて頂くことが多いです。

写真の加工にはどのくらい時間をかけているの?

写真の加工については、5分でできるものもあれば、気づけば1時間くらいかかるものもあります。僕は直感で作業するタイプなので、逆に迷い出すと良いものになりませんね。どんどん、どつぼにはまっていくというか…

なので加工に関しては、時間をかけるということよりも、直感を大切にしています。

ペンネーム、なんで「KUGATTI」にしたの?

中学生の頃、塾で「くがっち」って呼ばれていたということと、ローマ字表記をしたら「BUGATTI」っぽいので、せっかくなら車のメーカーに似せようと思って(笑)

あと、もう既に記憶が曖昧なんですが、KUGATTIにする前、「KUGANI」とかにしていた時期もありました。それが 「Y.KUGATTI」になって、その後、シンプルに「KUGATTI 」になりました。

また、twitterやInstagramのIDである「V12_SCL」の由来については、「その名の通りV12の車が好きだった」ことと、「初期のTwitterのIDが@SuperCarsLOVEだったので、単語の頭文字を取りSCL に」なりました。

「V12_SCL」の並びにしたのは、イギリスのナンバープレートで似たようなのを見て憧れたからというのもあります(笑)

神戸在住にして、東京にまで撮影に行かれるとか…?

そうですね。以前、お知り合いのオーナーさんに「今夜、東京まで愛車の写真を撮りに来てくれないか?」と言われ、バイトを休んで撮りに行ったこともあります。

常日頃から「チャンスが来たらすぐに掴む!」と意識しているので、その時も、迷いなくすぐに「行きます!」と返事しました。

そこで躊躇して、もしその機会が無くなってしまったとしたら、後から絶対に後悔すると思うんです。だから、常日頃から「何をおいても、クルマが優先順位第一!」で過ごしています。

ほんとに、めちゃくちゃ、クルマが好きなんです(笑)

オーナーさんとその後も関係性が続いていくのがすごい!

有難いことですよね。大好きなクルマの写真を撮らせて頂いて、自分の思うように加工編集して、連絡先をお聞きできたらそれをオーナーの方にお送りして、インスタにアップして…

僕はごくごく普通のことしかしていないのですが、それによって喜んで頂けるのがとても嬉しいです。以前、お世話になっているオーナーさんに、

「くがっちの写真は、価値がある。日本人で数少ない魅せる写真を撮れる人だと思う。」

と言って頂いたことがあって、とても嬉しかったと同時に、「これに満足せず、もっともっと頑張ろう!」と思いました。

クルマの写真へのこだわり

ご自分が撮る写真は、何がそんなにすごいと思う?

自分では、ただただ好きで撮影しているだけなので、正直よく分かっていません(笑)…でも、心底クルマが好きで、クルマの撮影をさせて頂くのがとても楽しいので、その気持ちが写真にも表れているのかなと思っています。

中学3年生の頃からクルマの写真を撮りはじめましたが、もちろん最初からうまく撮れたわけではありません。初めは「単にカッコいいクルマを記録する」といった感覚だったので、普通にスマホで撮っていました。


(*陸井さんが中学3年生の頃、超初期の写真)

ただ次第に「せっかく撮るならかっこよく残しておきたい」と思うようになって。

今までに、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)も2回買いましたが、使い潰すまで撮影しましたね。その後は、友達に一眼レフカメラ借りて、使い方に慣れてきた頃に思い切って自分で一眼レフを購入し、1年半後にまた新しい一眼レフを買い、今はそれを使っています。

今まで撮影した写真の枚数は、数え切れませんね。イベント時には、一度に1000〜2000枚撮影したりするので、きっと今までに何十万枚か、何百万枚か…分からないけれど、相当撮ったと思います(笑)

7年間かけて膨大な量の写真を撮影してきたことで、徐々にクルマをかっこよく撮影するポイントが掴めてきたのかもしれません。(↓ちなみに、昔と今を比較すると、陸井さんの写真のクオリティはこんなにも上がっています)

Case1(↑昔、今↓)


Case2(↑昔、今↓)

そこまでクルマの写真を撮ることにかきたてられる理由は何?

単にクルマが大好きというだけなのですが…(笑)でもいい写真が撮りたいということよりも「いい車を見たい」という気持ちのほうが大きいですね。

いい車を目の前にして「わーめっちゃかっこいい!」と思いながら、そのクルマのかっこいい写真を撮るのが、本当に楽しいです。

写真を撮るのと、実際に運転するのと、どちらが好き?

う〜ん…難しい。それは、全然別物だから、比べられないですね〜。ただ将来的には、

「好きなクルマを買って、自分で運転して、お気に入りの撮影スポットへ向かって、自分で心ゆくまで愛車の写真を撮る」

という、一連のことを全て自分で出来るようになるのが夢です(笑)

2)カー・フォトグラファーへの道のり

幼い頃からクルマが大好き

ご家族にクルマ好きな人がいたからクルマ好きになったの?

いえ、それが、家族にクルマ好きはいないんです(笑)ただ、小さい頃の男の子ってほとんどが、クルマや乗り物が好きだと思うのですが、僕もそれと同じでした。

幼い頃から、トラック、電車、クルマといった乗り物にとても興味があって。ただ、かっこいいクルマを実際に見る機会なんてほとんどないし、どこに行けば見られるかも知らなかったんですね。

そこで、友達とゲームのカーレースで対戦するようになってから、世の中には様々なスポーツカーやスーパーカーがあることを知り、クルマ好きに拍車がかかりました。

その後、初めて自分の目で、生でスーパーカーを見る機会が訪れました。場所は神戸で、確か、オレンジのランボルギーニ・ムルシエラゴだったと思うのですが…それがもうすごく衝撃的で。

当然、ゲームとは全然音が違って迫力があり、自分の目線でクルマが動いているのが見ることができたことが大興奮で、そこからは完全にクルマにはまりましたね。

親御さんは、陸井さんの「クルマ好き」についてなんか言ってるの?

う〜ん…若干呆れていると思います(笑)昔から「勉強しなさい」と言われても、勉強もそこそこに、すぐにクルマの写真を撮りに行っていたので、「この子は何を言っても止められない」と思っているんじゃないでしょうか。

ただ先日、親に、今僕がしている趣味についてどう思うか聞いてみたところ「極めると、色々な出会いがあるんだなぁ!」と言っていました。少しは認めてくれているんですかね(笑)

中学3年生の頃はどこでクルマの写真を撮っていたの?

大阪の御堂筋まで行って撮影することが多かったですね。以前の御堂筋には、スーパーカーが停車する有名なスポットがあり、そこでよく撮っていましたが、現在は警察の指導も厳しくなり、スーパーカーの姿はほとんど見かけなくなりました。

いわゆるカースポッターという感じで撮影していたのですが、個人的には、オーナーに無断で撮影したり、ナンバープレートやお顔を隠さずにSNSにあげるというのは、当時から違和感がありましたね。

やはり、大切な愛車を撮らせて頂く限りは「オーナーの方に一声かける」「ナンバープレートやお顔は消してSNSに上げる」など、最低限のマナーはちゃんとわきまえたいという思いが当時から結構ありました。

自ら、チャンスを掴む

いつ頃から「撮影して」と依頼されるようになったの?

そう言って頂けるようになったのは実はここ最近で、2年ほど前からですかね。はじめて本格的に「撮影して欲しい」と頼んで頂いたのは、大阪にあるクルマのチューニングのお店で、「中古車販売サイトに掲載する写真を撮って欲しい」と依頼されました。

僕は約3年前から、自分が好きなカスタムメーカーを取り扱っているそのお店に足を運び、そこでクルマの写真を撮影させてもらっては、後日お店にお送りしていました。

僕は好きでやっていただけなのですが、何回か通っているうちに、正式に依頼頂くようになったんです。地道に地道にやっているうちに、次第にたくさんのチャンスを頂けるようになり、今に至ります。

趣味で撮る写真と、依頼されて撮る写真、やはり違うものなの?

そうですね…依頼されて撮影する写真については、「この構図の写真は必ず撮る」ということを意識して、それらをまずはしっかり撮影するようにしています。

ただただ好きでクルマを撮影していた時は、興奮して何も考えずに撮っていたので、後から見返した時に「あれ、なんでこんな写真を撮ったんだろう、逆になんであの角度で撮らなかったんだろう」と反省する点が結構ありました。

一方、依頼されて撮影する場合にはそれではだめなので、もれがないように撮影するよう意識しています。

どのクルマであっても必ず撮る構図は?

どのクルマでも絶対に撮るのは「斜め前」からの写真ですね。フロント部分がしっかり見えて、かつ横のボディラインが見え、街中で一番見かけることが多い違和感のない構図だと思います。


(上記はロンドンの撮影旅行のイベント時の写真)

あとは、斜め後ろも必ず撮ります。やはり、カメラも良いレンズのものに変えてからは、より綺麗な写真が撮れるようになりましたね。

高級車オーナーの成功者の方々と若いうちから交流するって、どう?

そうですね…面白いです。自分がそうなれるかどうかは分からないけれど、人生の成功者から学ぶことはたくさんあります。

ただ、皆さんとは「クルマ好き」という共通項で繋がっているので、普段からクルマの話しかしていなくて…だから、何度もお会いしているのに「どんなお仕事をされているか」といったことは、実は知らなかったりします(笑)

そんな方々に「愛車の写真を撮らせて」って、緊張しない?

初めは緊張しましたね。3年前に芦有ドライブウェイで知り合って、今も毎週のように芦有でお世話になっている方がおられるのですが、最初はインスタでその方の存在を知りました。

そして、その方と仲良くされている方に「芦有に行った時に、ぜひご紹介頂けませんか?」とお願いして、その後ご紹介頂くことができました。

最初にお会いした時は、もう、オーラが凄くて…只者じゃない、人を寄せ付けないオーラが漂っていて、めちゃ怖かったですね(笑)

でも実際にお話するととても気さくで良い方で、その後「クルマの写真をまた撮らせて欲しい」とお願いし、今ではご自宅まで伺ってクルマの写真を撮らせて頂いたり、時には、貴重なクルマを運転させて頂くこともあります。

自ら動いてしっかりチャンスを掴んでいるんですね!

そうですね…確かに、自分から行動していますね。「行動すること」って本当に大事だと思います。

例えば冒頭にお話した「東京で今夜撮影してくれないか」と言って下さった方との最初の出逢いも、僕がたまたま東京に行った時に「僕、今東京にいるのですが、よければクルマの写真を撮らせて頂けませんか?」とInstagramでDMを送ったところから始まりました。

最初にDMを送る時はめちゃくちゃ緊張して勇気が要りましたが、そこで「OK!」と言っていただいて、繋がりが広がっていきました。

もちろん「愛車の写真はNG」という方もおられますが「この方はOKかな?この方はNGかな?」というのも、沢山の方々と接しているうちに、だんだん肌感覚でわかってきましたね。

次ページ→ロンドン撮影旅行で見かけた名車、将来欲しいクルマは…?

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  • コメント ( 2 )

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  1. cara

    こんにちは!

    色々なスペシャルな方がおられますね~(*_*)

    488spider 色、ブラックルーフ、キャリパー色
    カーボンの使い方まで非常に似ているのですが(汗)

    • MinaMina

      caraさん
      こんにちは!スポーツカー、スーパーカーって、こだわり仕様にされている方がとても多くて、見ているだけでも楽しいですね。

      >488spider 色、ブラックルーフ、キャリパー色
      >カーボンの使い方まで非常に似ているのですが(汗)

      あれ、あのお写真、もしかして、caraさんですか…(笑)!?
      あ、そういえば、先日の芦有ドライブウェイで、caraさんのお知り合いだという、マクラーレンオーナーの方とお会いしました!