ポルシェ タイカン4Sクロスツーリスモを2年所有して感じたこと。

ポルシェタイカン
ポルシェ・タイカン

私の愛車「ポルシェ タイカン 4S クロスツーリスモ」。納車から早いもので、もうすぐ2年が経とうとしている。

2024年1月の購入時、走行距離は8,030kmだったのだが、現在の距離は約33,000km。この2年間で、知らぬ間に25,000kmほど走っていた計算になる。

地球一周が約4万kmらしいので、地球半周以上走っていると考えると、なかなか走ったなと思う。(地球1周分くらいは早く乗ってしまわねば笑)

ほぼ毎日ステアリングを握り、乗らなかった日のほうが珍しかったこの2年間。改めて振り返り、EVポルシェの魅力を、一オーナーとして等身大で簡単ではあるが書いてみたい。

気づけば、わが家のガレージがEVだらけに

結論から言えば、「あの時、電気自動車を選んでよかった」と思っている。きっと読者の皆さんも「いや、これまでの記事見てたら、そうくるわなー。」という何の驚きも無い結論ではあると思う。

これは清水寺に行った写真をいれてAIで作った画像

2年前、カレラTを手放し、次はパナメーラを買うつもりだった。カーセンサーで見つけたパナメーラを実際に見るために訪れた認定中古車店で、正面に、どーんと置かれていたのが、アイスグレーメタリックのタイカン4Sクロスツーリスモ。しかもオフロードパッケージ。

正直に言うと、タイカンを買う予定はまったくなかった。一ミリも、なかった。

けれど、その佇まいと仕様のかっこよさに、完全に心を奪われてしまった。もし、あの日あの場所に、あのタイカンがなかったら、私は今でも、タイカンに乗っていなかったかもしれないなぁとさえ思う。(完全に見た目で買ってしまったということ…)

そして実は、このタイカンを購入したことがきっかけとなり、わが家の車事情も少しずつ変化していった。

夫婦で「電気自動車ってめっちゃええやん!」という認識になり、その後テスラに試乗にいって、モデル3がやってきたり、夫がタイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージを購入したりと、気づけばわが家には電気自動車が増えていった(爆)

「ポルシェ沼」ならぬ「EV沼」というやつだろうか。いやそんなものがあるのかわからないが、EVに一度でも乗ってしまえば抜けられなくなる、という理由が本当によく分かる。

走りは、さすがはスポーツカー

タイカンの魅力は、なんといってもその走りだ。

タイカンに乗って一番に感じるのは、滑らかさとフラット感。もちろん、パナメーラやカイエンといった他のモデルも乗り心地は素晴らしい。だが、タイカンはバッテリーが床下にあるため重心が低く、路面に吸い付くような安定感がある。

スポーツカーだから硬いといえばかたいけれども、身構えるようなかたさでは一切なく、乗り心地は滑らかだ。それでいて、アクセルを踏み込めば、そこはやはりポルシェ。

加速はスムーズで爆速、高速道路での追い越しや合流も、ストレスなく行える。ガソリン車とはまた違った走りの魅力を実感する日々だ。

わが家のタイカンは「大きなスマホ」

電気自動車で懸念されるのが「充電」だと思うが、自宅に充電環境(200V)を設置できるなら、充電はかなり楽になる。わが家では、夫が自宅駐車場に200Vの充電設備を整えてくれたおかげで日々の感覚は、まるでスマートフォンのようだ。

家に帰って充電ケーブルを挿すだけ。バッテリー保護のため充電上限は80%に設定し、電気代の安い夜間電力で充電を行っている。

ちなみに、航続距離の目安(2023年モデル)は、80%充電で約300km走行、100%充電で400km弱走行(約395km)という感じだ。

毎日乗るとはいえ、1日の走行距離は多くても150km程度。普段は10kmも走らない日もあるため、この航続距離で十分足りている。

急速充電を使うのは、富士スピードウェイへの遠征や家族旅行など、高速道路で遠出をする時くらいだ。普段の生活で充電スポットを探し回るようなことは、今のところない。(もちろん、これは自宅充電ができる環境あってのことなので、マンション住まいなどの場合は事情が異なると思う。)

維持費は格段に安くなる

最後に触れておきたいのが維持費、特に燃料代(電気代)についてだ。これが随分と抑えられている。

以前乗っていたパナメーラはリッター4kmほどだったので、燃費が良いとは言えなかった。(笑) 給油のたびに、1万円以上かかり、だいたい月に2回は満タンにしていたので、それなりの金額がかかっていた。

それが現在は、夜間充電を活用していることもあり、タイカンとテスラの「2台分」を充電しても、電気代は2台で月額12,000円程度で済んでいる。パナメーラ1台の頃よりもコストを抑えて、2台のEVを運用できているのだから、お財布にも優しくて嬉しい。

走りの楽しさ、日常の使い勝手、そしてランニングコスト。どれを取っても、この2年間のタイカンとの生活に大きな不満はない。

ただ一つ、気になっている点があるとすれば、年に一度のペースで、メインコンピューターのエラーによる「入院」が続いていることだ。

日常使いに大きな支障はないものの、タイカンは万が一のために、保証に入っておくことが大前提だと実感している。このあたりについては、あらためて別の記事で詳しく書きたいと思う。

「電気自動車は、まだ早い」そう感じている人も多いかもしれないが、食わず嫌いをせずに一度体験してみると、案外、すんなりと生活に馴染むケースが多いように思う。

Mina

ポルシェブログ「ポルシェがわが家にやってきた」管理人、3児の母。数年前までは、車に全く興味が無かったが、夫がポルシェを買ってきたことをきっかけにポルシェの素...

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