実のところ私は「クルマ好きの夫の趣味を理解する、出来た妻」ではありません。

わが家のカーライフ

夫の趣味を理解する妻

最近、ブログのコメントやtwitterに、このようなコメントを頂くようになった。

・こんなにも旦那様の趣味を理解してくれる奥様、素敵な夫婦ですね。
・ポルシェの運転をスポーツと理解する妻は、やっぱり凄いです(笑)
・奥さんに理解があって羨ましいです。

そんな風におっしゃって頂いて有難うございます…m(_ _)m。ただ最近、「夫の趣味に理解があり、その様子を温かく見守る出来た妻」というイメージが独り歩きしている気がして、大変有難いのだけどこそばゆく感じることが多く、「そ、そんな出来た妻じゃないんです!」ということを改めて書いておこうと思った。(ってそんな余計なことせんでええんやけど)

私のスタンス

私たち夫婦は、世間一般の夫婦像とはやはり少し違うように思うのだが、まず妻としての、私の基本的なスタンスについて書いてみた。

1 好きなことするかわりに、稼いでください

「好きなことするかわりに、稼いでください」なんて、なんとも偉そうな言い方だなぁ。基本的に私は、

「夫には好きなことをしてもらって、それでモチベーションをあげて、その分ガンガン稼いできて欲しい」

と思っている。こんなことを身近な友人に話すと「考え方が昭和だ」と言われるのだが…最近は、共働き世帯が増えているので「家事は夫婦で分担し、休みの日は夫も積極的に子どもの面倒を見たり、溜まった家事をするべき」といった風潮があるけれど、私は夫にそういったことは求めていない。

夫が家事をするのが好きな人であればお願いするかもしれないけれど、夫も常々「僕は家事を分担とか義務化されるのは嫌やし、家事はやらない」と言うので、やりたくないのに無理にやってもらうと、毎日の生活でストレスがたまり、夫の仕事のパフォーマンスが下がってしまう。

だったら家事はしなくていいので、逆に好きなことを存分にして、その分、ガンガン稼いできてください

という考えなので、夫にもそう伝えている。裏を返せば「好きなことをして、好きなことにお金を使っているのに、全然稼いでない」という状態になれば、そりゃもう間違いなく、ブチギレますよ、ということを暗に示している(爆)

2 私も、好きなことします

その上で「あなたも好きなことをするんだから、私も好きなことをします」というスタンスでいる。結婚した時に夫から、

「専業主婦になりたいならなったらいいし、働きたいなら働けばいい。好きなことしてくれていいから、機嫌よくやっておいて」

と言われた。だから「わかった!お言葉に甘えて、そうさせてもらうわ!」とばかりに、結婚後ずっと好きにさせてもらっている。

私は結婚しても子ども産んでも、ずっと何らかの形で仕事を続けたいと思っていたので、社会人になって約15年間(この歳になるともうはっきりわからんw)、ずっと働き続けている。もちろん子どもが生まれると、「幼稚園や保育園のお迎え」「発熱して急遽病院に行かなければいけない」といったことも出てくるが、そのあたりは自分なりに試行錯誤しながら働き方を変えて、夫にもサポートしてもらって、ここまでやってきた。

今はポルシェブログも書きたいし、やりたいことが溢れてきて、いっぱいいっぱいになり一人でパンクしてしまうので、夫からはよく、

いやだからさ、そんな必死にならんでええやん。もっと楽にやりぃや。

と言われるが「でも、やりたいもんはやりたいんだ!」などと言っては、好きにやらせてもらっている。基本私は、自分がやりたいことを譲れない性格なので、もし夫から「女性は家庭を守るべきだ」とか「俺が稼いでるんだからおまえはゆうこと聞いとけ」みたいに言われたら、そりゃもう間違いなく、ブチギレると思う。

3 家事に文句を言わないでください

私は家事が苦手で、あまり好きではない。だから、掃除もろくにしないし、週に数回ルンバのスイッチを押すくらいだ。凝ったご飯を作ることもないし、今日は作るのが面倒くさいからと、惣菜を買ってくることもよくある。(最近は、パナソニックのロティサリーグリル&スモークで、ピザやローストビーフを作るようになったけど、基本はセットすれば終わりというものしか作らない)

でも夫に対しては、自分が家事をしないのであれば、妻に対して「もっと綺麗に掃除しておけ」とか「もっとバリエーションのあるご飯を用意しろ」とかは言わないでよというオーラを放っているし、実際そういったことは今まで言われたことがない。なんなら最近夫が「もう、家政婦さん頼んだらええやん」と言うようになった(爆)

4 自分のことは、自分でしてください

家族の家事については私がするけれども「お互いに大人なのだから、自分のことは自分でしてください」というのが私のスタンスだ。だから私は、夫の部屋が汚くても一切掃除しないし「これは洗濯するのか?」と思っても、洗濯かごに入れてない限り、洗濯しない。

健康管理や体調管理も妻の役目ではなく、本人が自分で意識してやることだと思っているので、例えば「ご飯は野菜メインにして」とか「ダイエットしたいから揚げ物はやめて」と言ってくれればそうするけれど、基本的にこちらからはやらない。

…と、こうやって改めて書くと「クルマに関しては理解あるから羨ましいけど、妻にすると結構めんどくさい人やな」と思われたのではなかろうか(-_-)

実は私と夫は、出会う前に似たような経験をしていたので、

「結婚することで、自分がやりたいことができなくなるなら、結婚しない」派

だった。でも色々話すうちに「世間の夫婦像に自分たちを当てはめるのではなく、自分たちの好きなことを大事にしていきたいね」という考え方が同じだとわかり、結婚を決めた。

夫の周囲は「まさか、絶対結婚しないと言ってたあの○○さんが結婚するとは!」と驚いていたそうだ。

自由にさせてもらっているのは…

約9年前、今の仕事を始めてすぐの頃、私は7歳年上の夫と出会った。仕事が全くうまくいっておらず大変な時期だったので、夫にはよく仕事のアドバイスをもらったりして、結婚後も、サイトやサーバー関係ではめちゃくちゃ助けてもらった。(夫はIT屋なので)

とはいえ、もとから自己完結するタイプだったので「追い込まれて、パンクして、体調を崩して、初めて夫に打ち明ける」という性格は変わらず、定期的に爆発しては「またかいなw」と言われながら相談に乗ってもらっていた。

長女を出産した後、仕事と育児の両立でパンクしてしまって「もう、この仕事を辞める!」と泣きながら伝えたときも

「わかった。そうしたいならそうすればええけど、ほんまはどうしたいんや?」

と聞いてくれて「いやいや、こんなところで諦めてなるものか!」とその度に奮起した。(我ながら単純な性格であるw)

そして今年。今までやってきた仕事の結果を受けて、完全に燃え尽きてしまい、少し仕事の比重を下げ、その分、このポルシェブログを本気でやろうと決めた。その時も、

「そうか。Minaちゃんがそれがええなら、ええんとちゃうか」

と、静かに言っていた。私が逆の立場なら「今までやってきたのに、ここで諦めるなんてもったいない!」とか言ってしまうだろうに(爆)。そして、

「ポルシェブログを本気でやるなら、僕もサポートするわ」

と、このブログのサーバー関係やチューニング、ネタ提供について、色々とサポートしてくれるようになった。そしてつい先日、根詰めすぎてダウンとしたときも、

「そんな頑張らんでええねん。適度にさぼったらええねんw」

と笑いながらアドバイスをくれて、育児で気が狂いそうになり愚痴りに愚痴った時も、黙って最後まで話を聞いてくれた。(スマホいじりながらやったけどな)

そして常々、

「Minaちゃんは、白洲正子みたいになったらええねん。僕は、世間が奥さんに求めるようなことを、Minaちゃんには一切求めてへんから。もっと好きにやったらええねん」

と言ってくる。

…そう、結婚してから今まで、

「自由にさせてもらっていたのは実は私の方」で、

夫でなければ、今私はこんな風に出来ていないと思うのだ。

なんか柄にも無いことを書いてて恥ずかしくなってきたので、この辺でやめておこう…つまり私は「夫の趣味に理解があり、その様子を温かく見守る出来た妻」というよりも「私も好きにさせてもらってる分、夫も好きにやってもらえればいい」という妻なのでしたw

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  • コメント ( 4 )

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  1. PorscheDreamer

    はっはっは LOL (絵文字がないので)

    • MinaMina

      PorscheDreamerさん

      …笑

  2. cara

    素敵なご夫婦ですね‼️
    私達も見習いたいです。
    私達も共働きですが
    私ばかりが好きなことを
    やっていますし
    家事なども全く出来ません
    ダスキン頼もうと言っても
    年に数回程度で
    あとはいいと言います。
    仲良く出来るのが一番ですね

    • MinaMina

      caraさん
      とんでもございません、有難うございます…!
      よく母親からは「あんたら夫婦は変わってるな〜でも似た者同士やな」と言われます(笑)

      奥様すごいですね…!家事も、育児も、お仕事も、しかもお子さん3人…!
      でも、夫婦や家族のカタチはそれぞれなので、おっしゃるように、お互いに仲良くできるのが一番ですよね^^