ポルシェに月額料金で乗れるサービス「ポルシェ・パスポート」って何?

ポルシェニュース

ポルシェ・パスポートって何?

先日ネットを見ていたら、少し前の記事で「2017年11月に、ポルシェが最大22車種のポルシェ車をオン・デマンドでレンタルできる『ポルシェ・パスポート』を、米国アトランタで開始した」という内容を見つけた。

ポルシェ・パスポートは、専用のスマートフォンアプリを使って、利用者が好みのポルシェ車を選択し、簡単に予約することができるサービス。車両は自宅やその他希望する場所に届けてもらうことができ、レンタルした後は車両の引き取りも行ってくれる。

気になるのがサービスのお値段だが、最もベーシックなプランは、月額2000ドル(約22万円)で「718ボクスター」「718ケイマンS」「マカンS」「カイエン」など、8車種をレンタル可能。最上級のプランでは、月額3000ドル(約34万円)で「911カレラS」「パナメーラ4S」「マカンGTS」「カイエンS・Eハイブリッド」など、22種類をレンタルすることができる。月額料金には自動車税、登録費用、保険料、メンテナンス費用など全てが含まれている。

このサービスのメリットをまとめると、

①様々な車種のポルシェにリース感覚で乗れる
②税金や保険料といった維持費がかからない(ガソリン代は必要)
③新型を購入しローンで毎月支払う金額を考えると安くてお得

といったところだろうか。最近は国産車だけではなく、輸入車でもこういったサービスがちらほら出始めているそうだ。
*参照記事:ポルシェ22車種を自宅からレンタル…定額乗り放題

ポルシェ・パスポートの気になる点

記事を読みながら「へぇ〜すごいなぁ。こんなサービスがあるのか〜」とは思ったけれど…月額22万円〜34万円かぁ。実際にアメリカのアトランタで「ポルシェ・パスポート」を体験してレビューを書いている人がいないかネットで調べてみたけれど、自動車メディア以外でそんな記事はなかった。(英語だから探しきれていないだけかもしれない)

現在の状況は分からないが当時の記事によると、アトランタでの反応が良ければ、順次サービス提供地域を拡大していくとのこと。で、プレスリリースの情報からしか考察できないのだが(詳細が分かっていないので考察が間違ってるかもしれない)私が気になった点は以下。

①愛車、相棒感という感覚は得られなさそう
リースで乗る感じなので「借り物のポルシェに乗っている」という感覚が払拭できず「愛車感・相棒感」が湧かないのではないかなぁ。ポルシェは、同じ車種でも「ドライバーの運転の癖や乗り方によって、走りや乗り味も変わる」とよく聞くので、相棒感を味わえないのは、せっかくポルシェに乗るのにもったいないなぁと思ったり…。

でも、短いスパンで車を買い替えたり、常に最新車種に乗りたいという人にとっては、良いサービスなのかなと思う。

②気に入ったらその車両を買えるのか?
今のところこの「ポルシェ・パスポート」は、アメリカのアトランタのみで展開しているサービスだが、それは、アトランタに北米ポルシェの本社があり、ポルシェエクスペリエンスセンターも併設されているため、車両の用意ができるからだそうだ。ここで借りて乗ってみて気に入った場合、その車両を中古車価格でそのまま買い取ることはできるのかなぁ?

でもそれだったら、はなからリースではなく購入しておけばよかったという話になるか。
(ちなみにポルシェ購入後の実際の年間維持費については下記記事で書いています↓↓)

→【参考記事】981ボクスターGTSの年間維持費を計算してみた−ガソリン代、オイル交換、自動車保険、燃費etc.
→【参考記事】新型パナメーラターボの実際の年間維持費を計算してみた結果は?

③レンタカーやカーシェアリングでもいい?
ポルシェを通勤用として毎日のように使う人にとっては「ポルシェ・パスポート」はあっているのかもしれない。でもそれならあえてポルシェを選ばずとも、他の乗用車でも良いような気がするし…一方平日は乗らないけれど週末にツーリングに行き、ポルシェの走りを体感したいという人なら、レンタカーでも良さそう。

ドイツでポルシェをレンタカーで借りる場合、1日あたりの費用は€179〜€249だ。普通のレンタカーよりも高いといえば高いけれど、例えば1ヶ月のうちで3日間借りても6〜8万円。また日本のカーシェアリングアプリのAnyca (エニカ) とかだと、現在約100台のポルシェが登録されていて、1日借りるのに10,000円しないものたくさんある(さすがに新型は少ないけれど)

今度は「ポルシェ・ホスト」なるものが登場!

そんなことを思っていたところ、つい先日「ポルシェは9月13日、個人が所有するポルシェ車をカーシェアする新たなモビリティサービス、「ポルシェ・ホスト」プログラムを米国で試験導入した」という記事を見つけた。

ポルシェ・ホストプログラムは、個人が所有するポルシェ車を、1日〜最大1か月カーシェアで利用できるのが特徴。高性能かつプレミアムカーのポルシェだけに、シェアできるドライバーは、特別に訓練された人だけに限られる。

なるほどーポルシェ限定のカーシェアリング、面白いなぁ。価格設定は書いていないので、貸すポルシェオーナーが個々に自由に設定するのかな。

ただこういったサービスは、需要側と供給側の利害が一致しないと難しいのだろうなと思う。借りる側は「気軽にポルシェに乗ってみたい」「色々な車種、年式のポルシェに乗ってみたい」と思うけれど、貸す側は「乱暴な運転をされたくない」「むやみに走行距離を伸ばしたくない」「ホイールや車体が汚れて返ってくるのは嫌だ」「傷つけられないだろうか」といった様々な懸念がある。

「シェアできるドライバーは、特別に訓練された人だけに限られる」とはいえ、借りる側からしたらそういう訓練をわざわざ受けるのは面倒なのかなぁと思ったり…。
*参照記事:個人所有のポルシェをシェア…ポルシェが新モビリティサービスを米国で開始

個人的には、購入を検討している車種についてディーラーで試乗する場合、1〜2時間だけではなくて、多少なりお金を払えば半日ほど借りることができて、高速道路、山道など色々自由に運転してしっかり吟味できたらいいな〜なんて思ったりする今日このごろである。(そんなん無理やけど笑)

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  1. SN

    こんにちは。アメリカ在住のSNです。いつもありがとうございます。
    このサービス気になってました…が、前に乗っていた車、3年リースだったんですがおっしゃる通りリースでは相棒感があまりわかないです。気に入ってはいたんですが…厄介だったのは、返却前に走行距離気にしたり、細かい傷でペナルティー取られるんじゃないかと気を揉んだり、定期点検ランプがついたままでは余計にお金を取られるとディーラーに言われ、もう乗らないのにオイル交換やらなんやらで$1600くらい払ったりとなんかあまりいい思いをせず、期日にディーラーで書類サインして(すごく適当な感じの事務手続き)、そのまま車を取り上げられた感が満載でした。
    たしかに安くは乗れるし、次々新しい車に乗れるので人によってはいいかもしれませんが、思い入れがある車にリースはどうかなと思って、今度買うパナメーラは購入にしました。同僚からは不思議がられますが。お国柄というか感覚がずいぶん違うような気もします。

    • MinaMina

      SNさん
      コメントいただき有難うございます!
      >前に乗っていた車、3年リースだったんですがおっしゃる通りリースでは相棒感があまりわかないです。
      やはりそうなんですね…!確かに、走行距離や傷やホイールなんかもすごく気にして運転しないといけないですね…
      しかも、もう乗らないのに、オイル交換とか点検の費用もはらって…ってなんだか納得行かないですねぇ…

      やはりお国柄もあるんでしょうね。アメリカに行った時、新車の多さにびっくりしたのですが、そういったことが背景にあるんでしょうか。
      きっと文化や感覚の違いなどもあるんでしょうし、なんだか色々奥が深いですね。

      また色々と教えて頂けたら嬉しいです!
      パナメーラ4Eハイブリッドのレビューは、もうそろそろ掲載になりますので、楽しみになさっていてください。
      引き続きよろしくお願いいたします!