ポルシェオーナー夫妻にインタビュー|妻はなぜ夫のクルマ好きを認めたのか?

インタビュー

ご家族でツーリングに行かれたり、奥様がご主人のために愛車ポルシェとの思い出を集めたアルバムを作られるなど、ご家族でカーライフを楽しんでおられる素敵なポルシェオーナーのAさんご夫妻。

奥様がご主人の趣味に理解があり、ともにポルシェライフを楽しまれているとは一体どのようなご夫婦なのか、今回取材をさせて頂く機会を頂きました。

ちなみに、Aさんが現在所有されているお車は、「981ボクスタースパイダー」「930カレラ3.2」「メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン」です。

(1)車好きに理解ある奥様

お子さんが小さい時から、ご家族でツーリングに行かれていたとか?

奥様:はい。夫がポルシェと出会って以来、ポルシェのグループにいれて頂いたり、夫がツーリングの会を企画するなどしていたので、何度も家族でツーリングに参加させて頂きました。

ある時は、みんなでロッジを借りてバーベキューをして、そこで一泊したこともありましたね。当時はまだ子どもが小さかったですが、連れて行くとみなさん可愛がって下さって、とても楽しい時間を過ごすことができました。

ご主人ロッジで一泊する企画は、妻が全て段取りをしてくれたんです。

奥様:皆さんご夫婦で参加されていたので、あいた時間に奥さん同士で話したりするのですが、私も含め奥様方はクルマにそこまで興味があるわけではないので、クルマの話題には一切なりません(笑)

でも一緒に時間を過ごしていくうちに、次第に一体感のようなものが生まれてきて、とても仲良くなりました。

素敵…あと奥様、ご主人の愛車ポルシェのアルバムまで作られたとか…。

奥様:はい、作りましたね(笑)

夫は、結婚前からクルマが好きでしたが、その頃からポルシェにこだわっていたわけではありませんでした。様々なクルマに乗っていく中で、次第に「ポルシェ」に辿りついたというか…。

主人にポルシェのアルバムをプレゼントしたのは、当時色々なことがあって、

「あぁ…これで、主人の中で一つのポルシェの歴史が終わったんだなぁ」

と思ったので、区切りの意味も込めて作ったんです。

主人はクルマに対して強いこだわりを持つ人なので、「だからこそポルシェに魅了された」という認識はありましたが、今後も一途にポルシェだけが好きというわけではなく、きっとポルシェを卒業して次のクルマにいくんだろうなと…

そう考えて、思い出の詰まったアルバムをプレゼントしたのですが、終わりどころか、そこからがポルシェの歴史の始まりでした(笑)

その様子を見てようやく「あぁこの人は、本当に本当にポルシェが好きなんだな」と、改めて分かりました。

ご主人:そうなんです(笑)妻は「ポルシェは終わり」というつもりでアルバムを作ってくれたのですが、その後、997GT3RS3.8、マカンGTS、空冷ポルシェや981ボクスタースパイダーを購入し、ますますポルシェにはまっていきました。

(2)クルマを巡って衝突した時期

奥様ももとから車好きだったのですか?

奥様:いえ、私はクルマ好きではなく…なんなら走っているクルマが全て同じに見えるくらい、クルマに関しては今でも全く分かりません。また、結婚前は、クルマのことを巡って衝突したこともありました

衝突と言うと…?

ご主人:僕が以前、独立に向けてある会社で修行させてもらっていたのですが、お給料もそこそこ頂けるようになってきたので、いきなりメルセデス・ベンツを買ったんです。

その時は、妻にかなりブチギレられました。「あなたはまだ仕事で目標達成したわけじゃないでしょ?それなのにクルマ買ってるの?」って。

奥様:私の感覚なのですが、ご褒美というのは「一生懸命頑張って結果が出たから買うものだ」という認識があって。だから、なぜ目標である「独立」を果たしていないのに、今、クルマを買ってるの?と思ってしまったんです。

あんた何も成し遂げてないのに何で先にクルマ買ってるんっていう…(笑)

奥様:そうなんです(笑)ただ夫の中でクルマはご褒美ではないんですよね。「クルマと仕事の目標は両立するもの」だった。

クルマこそが生きがいというか…クルマは人生のモチベーションであり、夫にとって必要不可欠なものだという感覚が理解できてからは、衝突しなくなったように思います。

なるほど…クルマは人生で欠かせないものだと。

奥様:結婚する前から主人がクルマ好きだったので「この人にとって、クルマは大切なものなのだ」という認識はありました。

ただ結婚して側で主人を見ているうちに「クルマはこの人の人生にとって絶対に欠かせないものだ」ということを、より理解できるようになったんです。

「妻に理解が無い」という声は良く聞くのですが、極論、ご主人がしっかり稼いでおられれば、奥さんはそこまで文句は言わないのかなと思ったり…

奥様:そうですね…「クルマ」と「仕事」のバランスはすごく見ている気がします。女の人はそのあたり、シビアですもんね。

うちの場合は「夫にとって、クルマと仕事は両輪なので、クルマがなくなったら仕事にも支障をきたす」ということが、長年一緒にいてわかってきたことは大きいです。

もし夫からクルマが無くなったら「やりがいが…生きがいが…」と言い出しかねませんから(笑)

クルマという生きがいが充実しているから、仕事も頑張れる。そしてそのクルマがポルシェだと、関わる人間関係がとても素敵で、さらにモチベーションが上がり仕事もうまくいく。

そばでその両輪が回るのを見ているので、何も言わなくなったのかもしれません。

クルマだけに偏って「俺にはクルマが必要なんだ!」と言われても、妻としては納得できない部分もありますよね…

奥様:確かに、それはおおいにあります!両輪かどうかを証明するには時間がいりますよね。それにしても、夫がここまでポルシェに一途にはまっていくとは思っていませんでした(笑)

ご主人:やっぱり、オタクにならないと…突き抜けないととは思いますね。それが妻に伝われば、認めてもらえるのではないかなと。

僕の中では、空冷ポルシェに手を出してしまったが最後でした。一度空冷を知ってしまったら、そこからはずっとポルシェに一途ですし、もう抜けられません。

(3)ポルシェオーナーへの安心感

その他に、奥様がご主人のポルシェ好きを理解できるようになったポイントはありますか?

奥様:やはり、周囲のポルシェオーナーの皆さんの存在が大きいと思います。

主人がポルシェを購入したばかりの頃に「ポルシェに乗っている方にどんな人がいるか」「ポルシェオーナーには素敵な人がたくさんいらっしゃる」といったことを、肌で感じることができたことは、大きな安心感になりました。

ご主人:そうですね。ポルシェを買ってみんカラに登録して、そこで知り合った方とすぐに「淡路にツーリング行きます?」という話になり、その時に妻も連れていったのですが、ツーリングに来られていた方が、本当に良い方々ばかりだったんです。

妻にも気さくに皆さん話しかけて下さって。

もし、あそこにいた人たちの雰囲気が少し違っていたら、また話は変わっていたかもしれません。

実は僕、Minaさんのご主人のインスタをたまたま見つけて「わーすごいポルシェが好きな人だなぁ、いつか会いたいなぁ」と思っていたらこうして繋がることができ、Minaさんにもお会いできて、こういった素敵な出会いもポルシェならではだと思っています。

ポルシェを通じた社交の場を経験されたことで、ご主人の車好きを認めやすくなったと…

奥様:はい。皆さん、とても安心感が持てる人たちでした。自分の空気感を大切にしつつ、無理にごり押ししない、共有できる部分だけ一緒に共有しましょうという、相手にも無理をさせない関係性がすごくいいなと思いました。

ポルシェの周りにはこんな雰囲気の皆さんが集まっているのだ」と実際に感じることができたので、主人のポルシェ好きを安心して見守ることができるようになりました。

ご主人:そこから少しずつ輪が広がって、みんなでGT3だけでツーリングに行ったこともありましたが、今思い返してもとても楽しかったです。

そして奥さん同士も仲良くなって、忘年会も僕の知り合いの店でさせてもらって皆さんに喜んでもらって…それもこれも、ポルシェオーナーの皆さんのお人柄あってこそですね。

奥様:交流を深めていくうちに次第に、「ポルシェは、今まで主人が乗ってきたクルマの感じとは違う…特別なものなんだ」と感じるようになりました。

クルマ単体だけではない魅力というか…ポルシェをとりまく人、仲間も全てが、ポルシェの魅力なんだなって。でも私はクルマに詳しくないので、正直、ポルシェのデザインがどうこうと言われても全然分からないんですが(笑)

ただ、主人の周りにいるポルシェオーナーの方はすごい方々ばかりなので、「あなたも皆さんと一緒だと勘違いして調子に乗ったらだめだよ」と言う時はあります。

ご主人:僕の周りにいる皆さんは、ポルシェをひょいっと何台も買えてしまいますが、僕は、いつもポルシェを全力以上買いしてますから(笑)

調子に乗ったらだめだと、僕自身も自分にいつも言い聞かせています。

歳を重ねて立場も上がると、耳の痛いことを言ってくれる人はいなくなるから、こうした奥様の存在って大事ですね。

奥様:根底には「私たちは最初からポルシェを買える状況からスタートしたわけではない」という思いがあるので、今こうしてポルシェを所有できるようになったとしても、調子に乗ってはいけないという気持ちは常にあります。

その上で、私からみても、主人はいつも仕事に全力投球で頑張っていることが分かるので…クルマについては、私は極力何も言わない、自由に、クルマを楽しんで欲しいと思っています。

(4)ポルシェの魅力

ポルシェの魅力は、クルマ、オーナーだけではなく、ものづくりのコンセプトにもありますよね

ご主人:確かに、他のメーカーでは、コンセプトが薄く感じてしまうこともあります。モデルチェンジされたクルマに乗ると、「あれ、先代とぜんぜん違う。クルマづくりに一貫性が無いなぁ」と思うこともありますね。

奥様:私が今まで運転したポルシェはマカンだけなのですが、それでも、エンジンや走りの感じが、特別だと感じました。

スポーツカータイプとSUVがどう違うか、そこに共通することは何か」ということまでは分からないけれど、それでも、ポルシェが他とは全く違うクルマであることが、運転しただけで分かりました。

ご主人:僕は結構こだわりが強いタイプなので、「ポルシェが妥協しないクルマ作りをするスポーツカーメーカーである」という部分も、ポルシェに惹かれる大きなポイントだと思います。

もちろん、僕の知り合いにも、フェラーリやランボルギーニに乗っている人はいますが、ポルシェの本当の良さを分かっている人は、絶対に一台はポルシェを持っていますし、ポルシェから離れることは無いですね。

あとポルシェはリセールも良いですよね。

ご主人:そうですね。最初の頃は妻からも、「ポルシェなんて分不相応じゃない?」と言われたこともありましたが(笑)「ポルシェは他のメーカーのクルマに比べて値落ちせずリセールが良い」といった魅力もあると知ってからは、妻のポルシェを見る目も変わった気がしますね。

僕はよくカーセンサーを妻にも見せるのですが、昔買ったポルシェでもあまり値落ちがしないどころか価値があがっていたりして…そういった部分からも、妻のポルシェへの理解が深まっていったように思います。

あと、ポルシェはノベルティグッズがいいので、ディーラーに行ってグッズをもらう度に妻は密かに喜んでいるみたいです(笑)

これからも、ポルシェライフを充実させていけるように、それを妻にも見守ってもらえるように、しっかり頑張っていきたいと思います。

【ブログ管理人所感】
Aさんは素敵なご夫婦で、ご主人が奥様と一緒にツーリングに参加したことを話される様子、奥様がクルマ好きのご主人について話される様子、どちらもが聞いていて爽やかで、とても温かい気持ちになりました。ポルシェっていいなぁと思わせて頂いたインタビュー、本当に有難うございました!

このブログが気に入ったらフォローしてね!

コメントを閉じる
  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。