ポルシェ911 GT2 RSプロトタイプが姿を現す – 究極の空力と800馬力に迫るパワーを備えた最強の992
公開日:2025.05.16

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ポルシェが次世代911 GT2 RSのプロトタイプをニュルブルクリンクでテスト中とのこと。
ここ最近、多くのスパイショットが出回っているが、今回、今まで出ている複数の情報をまとめてみた。これらによると、これまでのGT3 RSをも凌駕する極端なエアロダイナミクスと、おそらく800馬力に迫るパワーを持つ究極の992になるようだ。
GT3 RSをも超える極端なボディワーク
ニュルブルクリンクで目撃されたプロトタイプによれば、新型GT2 RSのボディはGT3 RSよりもさらに広くなっているとのこと。
リアのフェンダーには特殊なクラッディングが装着され、これまでのポルシェのテスト車両では見られなかった新しいホイールが隠されている。フロントも同様に太くなり、GT3 RSのアーチベントやダクトは維持しつつも、はるかに幅広いデザインになっているようだ。

Photo by autoexpress
ラジエーターからの熱を逃がす大きな開口部を持つカーボンファイバー製ボンネットや、縦方向のベーンを持つカーボンルーフも装着されている。これらはモータースポーツサイズのリアウイングとそのDRS機能へと空気を導くための工夫だろう。自然吸気のGT3 RSと比較すると、リアセクションにはいくつかの変更点が見られる。新型992.2のリアガーニッシュが装着されているだけでなく、新しい排気システムを隠す異なるロアバンパーも確認できるという。
GT3 RSのツインセンターパイプの代わりに、リアバンパーの内側部分に仮設の排気口が取り付けられている。これらの出口は量産車に見られるものではないが、その配置は実際のものを示唆しており、ターボの排気システムを収めるために全く新しいリアエンドが必要になることを示唆しているそうだ。
800馬力に迫る可能性のあるパワートレイン
詳細は極めて限られているが、今年後半に登場する新型992.2ターボが発表されるまでは、このパワートレインについては推測するしかない。
GTSに搭載されているような、デュアルクラッチトランスミッション内に搭載された小型電動モーターと大型ターボ内に搭載された別の電動モーターを組み込むハイブリッドシステムを統合する可能性があるようだ。しかし、新型ターボがこの技術をどのように統合するかはまだ不明であり、そこからGT2 RSに何が搭載されるかも見えてくるだろう。

Photo by autoexpress
パワーに関しては、ポルシェは2017年に登場した前モデルのGT2 RSの690馬力という数字を大幅に上回る可能性がある。次期911ターボSがその数字に近づくと予想されるため、992.2 GT2 RSは簡単に700馬力を超え、潜在的には800馬力の壁に近づく可能性があるとのこと。特に欧州の排出ガス規制がこのような数字の実現を不可能にする前に、ポルシェが究極の極限を目指すならば十分あり得るシナリオだ。
パワーはほぼ確実に8速デュアルクラッチトランスミッションを介して後輪のみに送られるだろう。そのような巨大なパワーとトルクの推定値では、マニュアルは望めないだろう。
992世代の集大成となるGT2 RS
ポルシェ911の究極のバリアントが何かを特定するのは難しいが、それはGT2 RSである可能性を示す証拠は多い。
この高価なモデルは長い間、各911世代の総仕上げとなってきた。GT3 RSから派生した最も極端なシャシーとターボから拝借したさらに強力なターボチャージドパワートレインを組み合わせ、次世代モデルでさらに進化を遂げることになりそうだ。

991型のGT2RS
欧州の排出ガス規制がますます厳しくなる中、このような極端なハイパフォーマンスモデルを製造する機会は限られてくる。
992世代のGT2 RSは、ポルシェが内燃機関の限界に挑戦する最後のチャンスの一つになるかもしれない。ポルシェオーナーやモータースポーツファンにとって、この次世代GT2 RSの登場は大きな注目を集めることになるだろう。
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コメント ( 2 )
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いつも楽しく拝見してます!
GT2やGT3、スパイダーRS系にまだ辿り着いていないポルシェ初心者です。
前にポルシェ乗りのキャラクター区分けがありましたが、ポルシェの乗り継ぎパターンの区分けや、買い方(残花設定ローン、一括なのか).複数台持ちパターンとか、あればうれしいです!
サカイさん、こんにちは。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ポルシェの乗り継ぎパターン、買い方パターンなどという視点も面白そうですね。
また機会があれば書いてみますね!