ポルシェ356を運転させてもらった!

ポルシェ356
レビュー・試乗記

昨日、ポルシェ356を運転させてもらった。その感想を、少し書いてみたいと思う。

ポルシェ356とは

ポルシェ356は、「ポルシェ」の名を冠した最初のスポーツカーだ。1948年、創業者フェルディナント・ポルシェの息子フェリー・ポルシェが中心となって開発し、オーストリアのグミュントで第1号車が生まれた。車名は設計プロジェクトの番号に由来するそう。

フォルクスワーゲン・ビートルの部品をもとに、リアに空冷の水平対向4気筒エンジンを積んでいる。出力はわずか40馬力ほどだったが、軽くなめらかなボディと優れた操縦性で、スポーツカー好きの心をつかんだクルマだ。1950年からはシュトゥットガルトのツッフェンハウゼンで本格的な生産が始まり、1965年まで作られた。

私がはじめて356を見たのは、たしかドイツのポルシェミュージアムだったと思う。

ポルシェミュージアム

当時はポルシェやクルマのことは全く知らなかったので「へえ、こんな古いポルシェがあるのか〜小さくて丸くて可愛いな〜」くらいの気持ちで写真を撮ったのを覚えている。その後もたまーに見かける機会はあったけれど、当然乗ったことはなく、もちろん一生のうちに乗れるとも思っていなかった。

早朝、芦有ドライブウェイへ

はやいもので、3番目の息子も6歳になり、子育ても少しだけ落ち着いてきた。来年は小学校にあがるので、それはそれでバタバタすると思うが、5〜6年前に比べると、だいぶ余裕が出てきた。そこで、久しぶりに芦有ドライブウェイにでも行ってみようかと思い立ち、日曜の朝に行ってみた。

「日曜の朝は、ほんまにかなり混むからなぁ!」と夫からいつも聞いていたので、朝6時半に起きて7時半着を目指したが、着いてみると、すでにほぼ満車状態。皆さん朝がはやい!

するとそこに、いつも夫がお世話になっている方がいらっしゃった。その方は、複数クルマを所有されているが、この日は356で来られていた。そして一言、

「よかったら、乗ってみますか?」

えー!!!!いやいやいや!そんな滅相もないです!…では、運転席に座るだけ座ってみてもいいですか、とお願いして、まずは運転席に座らせてもらった。

ポルシェ356

初、ポルシェ356

356のステアリングは、細くて大きい。不思議な感覚。ギアは4速だ。

ポルシェ356

車内はコンパクトだが、シートはふかふか。スポーツカーというより、ゆったりとしたラグジュアリーな車という感じだった。

356に座らせてもらえるなんて、なんと貴重な機会…!と思い満足していたら、「運転します?全然できますよ!」と言っていただいた。

「いやいや…でも、もちろんマニュアルだし、このあたりのクラシックポルシェは運転したことがないし、何か変な運転をしてしまったら怖いので、お言葉に甘えて、助手席に乗らせていただいてよいですか?」
ということで、助手席へ。(遠慮してるわりには自分から乗りに行ってるw)

また驚いたのが、当時の設計ではシートベルトはなかったらしく、後付けで、飛行機のようにお腹まわりをカチッと留めるタイプがついていた。こういうところもすごいなぁ、時代を感じる。

実際に助手席に乗らさせてもらってクルマを走らせてもらうと、驚いたのが、乗り心地がめちゃくちゃしなやかなこと。足まわりがしっかりしていて、接地感がすごい。それでいて全然硬すぎず、なめらかで乗り心地がいい。

スポーツカーというよりも、ラグジュアリーな感じで、なんとなく、現代のターボSとかそちらの感覚で乗れるイメージに近い気がした。(知らんけど笑)

この日、私は718スパイダーRSで行っていたので、道中、改めて「この足は硬いなぁ…低速でずっとこの感じだとちょっと疲れるかも…」と思っていたところだったので、よりその違いを感じた。

やっぱり「ポルシェ」は「ポルシェ」だ。ハンドリングの感覚にも足まわりにも、ポルシェの血がしっかりある。っていうかポルシェの原点のクルマなんだもんなー、これだけ時が経っても、ちゃんと「ポルシェの走り、フィーリング」が現代にも受け継がれているって、すごいことだと思う。

ポルシェ356の運転席へ

途中まで走らせてもらったところでオーナーさんが車を停められ、「せっかくだから運転されますか?きっと全然できますよ」と。

えー!!!!と、嬉しくもドキドキしながら、運転席へ。

まず驚いたのは、クラッチがすごく軽いこと。踏みしろは奥まであるのに、とにかく軽い。

「こんなに軽かったら、逆にどこでつながるかわかりにくそうですね…」と言うと、「いえ、そんなことないんですよ。全然やりやすいですよ」と。

本当かなと半信半疑で走り出してみると、たしかに全然あおらなくても、すーっと発進してくれて、気負わずにクラッチ操作ができた。

私は現代のポルシェの感覚で、1速で出てすぐ2速に入れたところ、ちょっと車がしんどそうになった。

「まだもう少し1速のままでいいですよ。3,000〜4,000回転くらいまで回してから2速にいれる感じで」

と、オーナーさんからのアドバイスを受けて一旦1速に戻して、ある程度スピードが出たら2速へ。
ここでの感想は既に、「めちゃくちゃ運転しやすい。気持ちいい!」だった。

アナログ感って、こういうことかぁ。

速さではなく、伸びやかさが気持ち良い

現代のポルシェは馬力もあるし、速いけれど、そういうことではなく、伸びやかな気持ちよさってあるなぁと改めて思った。めちゃくちゃ速い必要はなくて、アクセルを踏めば伸びやかに車速があがっていって、それがとても自然で、コンパクトで、自分で運転できている。そしてこれが、60年以上前の車なのに、今でもこんなにしっかり走れるなんて。

もちろん程度の良いクルマ、メンテナンスをしっかりしている、ということもあると思うけれど、それでも、本当にすごいことだと思う。

緊張しながらも運転を終え、オーナーさんにお礼を伝えた。この日は本当に人が多く(それでもまだましな方だそうだ)1時間ほどで失礼したが、ブログの読者さんにも何人かお会いできてうれしかった。

これからも、ちょくちょく日曜の朝に芦有へ上がってみようと思う。皆さん、どうぞよろしくお願いします!

Mina

ポルシェブログ「ポルシェがわが家にやってきた」管理人、3児の母。数年前までは、車に全く興味が無かったが、夫がポルシェを買ってきたことをきっかけにポルシェの素...

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