鈴木紗理奈さんが「1人で生きていく覚悟」で買った997に共感。ポルシェは人生を変えるのか

981ボクスターGTS | 車, 空, 草地, 屋外, 夕暮れ, PORSCHE, Boxster, 981
ポルシェの買い方

鈴木紗理奈さんが、Instagramに愛車のポルシェ911カレラについて投稿していた。
読んで、強く共感した。クルマは人生を変えうる。ただし、変えるのはクルマそのものではない。そんなことを改めて考えさせられた投稿だった。

「1人で生きていく覚悟」で買った997

紗理奈さんの愛車は、997後期型(997.2)のポルシェ911カレラ。

997とは911の世代を表す型式名で、997.2はその後期型にあたる。長く乗り続けているこのクルマについて、紗理奈さんはこう書いている。
「14年くらい前、1人で生きていく覚悟として買った大切な大切な車。」
覚悟として買ったクルマ。この言葉に、私は強く共感した。

ポルシェを買った理由を聞かれると、多くの人は性能やデザインの話をする。もちろん、それも大切な理由である。ただ、性能の話ならカタログを見れば分かる。紗理奈さんの言葉は違う。買った理由が、これからの自分の生き方そのものなのだ。
クルマを「モノ」ではなく、決意を託す相手として選んでいる。ポルシェとの向き合い方として、これほどまっすぐなものはないと思う。

同じ997でも、何となく手に入れた人と覚悟を託して手に入れた人とでは、クルマの意味がまるで違うのだ。

10年以上変わらない「カレラのような女」

もう一つ、嬉しかった言葉がある。

「美しくて馬力のあるPORSCHEのカレラのような女になるんだーー‼︎‼︎」
実は紗理奈さん、2015年ごろの自身のブログでも、愛車のスポーツカーについて「上品でセクシーなラインなのに馬力がある」「まさに自分がなりたい大人の女性像」と書いていた。10年以上前から、同じことを言い続けているのである。

スポーツカーやポルシェを理解する女性は少ない。今は、クルマに興味のない女性も多い。
だからこそ、クルマに自分を重ね、ポルシェのように素敵になりたいと思う人がいる。ポルシェ好きとして、これが本当に嬉しいのだ。
速さだけでも、見た目だけでもない。美しさと力強さの両方を持つ存在として、カレラを見ている。ポルシェというクルマの魅力を、これほど自分の言葉で語れる人はそう多くないと感じる。

投稿には、こんな一文もあった。
「息子との車内での何気ない会話も、悲しくて1人泣きながらハンドルを握った日も、全部全部この車と共にある。」
クルマが、人生の時間と共にある。長く乗り続けてきたからこそ書ける言葉だと思う。

そして、こんな一文もある。
「あの頃の私が描いていた未来よりも人生が開けてる。」
覚悟を託して買ったクルマに、今も乗り続けている。その事実が、この言葉に重みを与えていると感じる。

新婚旅行のドイツで「いつか必ず買う」と誓った

新婚旅行のドイツで借りたポルシェの鍵

新婚旅行のドイツで借りたポルシェの鍵

紗理奈さんの投稿を読んで、自分の最初のポルシェを思い出した。

話は少しさかのぼる。新婚旅行の行き先はドイツだった。現地でポルシェ911を約1週間レンタルし、アウトバーンを走ったのだ。
借りたのは991前期のカレラ4S。991は997の次の世代にあたる911で、カレラ4Sは四輪駆動の上位モデルである。

そのとき、「いつか必ず買う」と誓った。
この旅のことは、妻がポルシェを買えるほど、稼げる人になるために大切なこと。に書いている。

憧れは眺めるもので、誓いは自分に課すものだ。この誓いが、最初のポルシェへとつながっていく。

981ボクスターGTSは「もっと成功する」覚悟とともに

981ボクスターGTSの納車日

マイファーストポルシェ、981ボクスターGTSの納車日

私の最初のポルシェは、981ボクスターGTSだ。

981はボクスターの世代を表す型式名である。買ったのは、結婚して間もない頃。仕事がようやく軌道に乗り始め、サラリーマン時代より少し余裕ができた時期だった。
決して小さくない買い物である。余裕といっても、少しだけだ。それでも手に入れたのは、もっと成功するという覚悟と一緒だったからだと思う。

納車後、初めてエンジンをかけた瞬間は今も忘れない。
紗理奈さんの「1人で生きていく覚悟」と、私の「もっと成功する覚悟」。中身はまったく違う。だが、覚悟と一緒にポルシェを手に入れたという点では同じだろう。あの投稿にこれほど共感したのは、きっとそのためだ。

参考までに、紗理奈さんの愛車と同じ997後期型(997.2)カレラの主な諸元を載せておく。

項目 911カレラ クーペ(997後期・日本仕様)
発表時の車両本体価格(税込) 1,162万円(6速MT・左ハンドル)/1,237万円(7速PDK・左右ハンドル)
エンジン 水平対向6気筒 DOHC 直噴(DFI)
排気量 3,614cc
最高出力 345PS/6,500rpm
最大トルク 390Nm/4,400rpm
トランスミッション 6速MT/7速PDK
最高速度 289km/h(6速MT)/287km/h(PDK)
0-100km/h加速 4.7秒(6速MT)/4.5秒(PDK)/4.3秒(PDK+スポーツクロノパッケージ・ローンチコントロール使用時)
車両重量 1,415kg(欧州仕様)
全長×全幅×全高 4,435×1,808×1,310mm
ホイールベース 2,350mm

クルマは人生を変えうる。変えるのは向き合い方だ

クルマは、人生を変えることがある。

読者の方からも「ポルシェを買って人生が変わった」という声をよく聞く。紗理奈さんの話は、その良い例と言っていい。覚悟を託して買った997が、14年ほど経った今も人生のそばにある。
ただし、誤解してほしくないことがある。ポルシェを買えば、自動的に人生が変わるわけではない。キーを受け取った日に、何かが勝手に好転するわけではないのだ。

紗理奈さん自身も、投稿でこう書いている。
「これ、愛車自慢がしたいんじゃない。」
「マインドセットが大切なんだとわたしは叫び続けます。」
まったく同感である。大事なのは、どんな気持ちで買い、どうポルシェと向き合うか。そこを間違えないでほしい。この考え方は、ポルシェを買えるようになるための3つの重要なマインドセットでも書いた。

誰かに見せるためではなく、自分がどうなりたいかのために買う。紗理奈さんの997も、私の981ボクスターGTSも、出発点はそこにあった。
ポルシェは高価なクルマだ。だからこそ、買うときの気持ちが、その後の向き合い方を大きく左右するのだと思う。

「腐るな。諦めるな。」
これも、紗理奈さんの投稿にあった言葉だ。覚悟でも、誓いでもいい。自分がどうなりたいのかをポルシェに託し、腐らず、諦めずに走り続ける。そうして初めて、クルマは人生を変える力を持つのではないだろうか。
これからポルシェを買おうとしている人にとって、少しでも参考になればうれしい。

Hiro

Minaの夫です。 ファッションやステータスシンボルのためにクルマは乗りません。 運転して楽しく、工業製品として優れ、作り手の意思が感じられるようなクルマを...

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