GT SportプレーヤーとMCにインタビュー – GTが日本の自動車産業の救世主になる!?

わが家のカーライフ

リアルとバーチャルの架け橋に

実車と同じ部分、でも違った魅力、面白さがある。どちらも盛り上がればいいですね。

リコ:そうですね。PCCJバーチャルレースをやってみようと思った理由は「リアルレーサーと、バーチャルレーサーの、架け橋になれることをしたい」と思ったからなんです。

「リアルとバーチャルは全然別物」なんですけれどそれで終わってしまっていていいのかなって。

リアルレーサーには「所詮ゲーマーだろ、実際に実車に乗って走らせるのは無理だろ?」と思われる方もいると思います。一方のGT Sportプレーヤーには「リアルレーサーは僕たちとは違うから…」という思いがあり…

両者がそこでブツっと切れるのではなくて、純粋に、クルマのレースの楽しさや面白さをお互いに共有でき、そしてリアルとバーチャルのそれぞれの面白さや魅力を知れる場をつくれたらいいなと思っていました。

そのために、コミュニケーションの場を作り、お互いを繋げようと。その架け橋になるのが、今回のPCCJバーチャルレースだということで、企画して実施しました。

そして、結果的にそれが、両者にとって大変良かったと。

リコ:はい。先程もお話しましたが、PCCJドライバーの方に実車のデザインデータを頂いて作成して…という一連の流れの中で、「GT Sportが何か知らなかった」というドライバーの方がその存在を知ってくださり、自分のマシンが出来て喜んで下さったり、実際のクルマをGTSportプレーヤーが運転して勝った!ということで喜んで下さったり…

その後SNSで、リアルレーサーから「僕もGT買いました!」といった反応も頂きました。

逆に、GTsportプレイヤーの中にも「PCCJのレースがどんなレースなのか」「どんな選手が出ているのか」「このロゴのスポンサーはなんの会社なのか」など興味を持って勉強されている方もおられました。

微力かもしれないけれど、今回「バーチャルレーサーと、リアルレーサーの架け橋になることができたのかな」と思って、とても嬉しかったです。

菅原:リコさんは、リアルにもバーチャルにも染まりすぎていないですよね。どちらかに偏った人ではないからこそ、こういったことができるのだと思います。

あとは…人を頼るのがうまいですね。例えば、僕の使い方がうまいと思う(笑)

リコ:この前菅原くんと泣きながら話し合いしたんですよね。

菅原:僕は淡々と自分の意見を言ってただけなんですけど、泣かれてしまって…いや泣くなよって(笑)

リコ:ついつい、熱くなってしまって「年上が泣いてみっともない」って思いながらも熱くなりすぎて、結果泣いていました(笑)

熱い…こういう取り組みって、クルマ離れにも一役買いそうですよね。

菅原:はい。GT Sportは、将来クルマを買う若い世代に、とても大きな宣伝効果があると思います。「将来はこのクルマに乗ってみたい」「お金稼いでこのクルマを買おう」と思えるきっかけになりますよね。

リコ:GTのプロデューサーとして有名な山内さんも「プレイステーションは単なるゲーム機だと思われていたけれど、今は、自動車産業の救世主になるかも知れない」とおっしゃっていますが、まさにその通りだと思います。

GTプレーヤ、MCの未来

最後に、お二人の今後の展望を教えて頂けますか?

リコ今、こういった展開になっているのは、本当に人のご縁のおかげだと思っています。特に、ポルシェ ジャパンの松岡さんの存在が大きいのですが、あれだけ、eスポーツや若者のやりたい事に賛同して動いて下さる方は、どの業界でもそうはいらっしゃいません。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今の日本では「若者の車離れ」「クルマ文化の衰退」が課題とされていますが、GTの山内さんがおっしゃっていたように、GTは、その日本の課題を解決する、クルマ文化を盛り上げる、一つの鍵になるはずです。

だからこそ、「GT Sport放送局」から、GT Sportをさらに盛り上げられる企画を、自分たち発信でやっていきたいですね。

今私がやりたいと思っているのは「来シーズンのPCCJバーチャルレースのシリーズ化」です。オンラインで実施するので、途中がバグが起きたり、選手の誰かが入れないなど、色々ありますが、それもこれから勉強しながら、やっていきたいですね。

菅原:僕は…今年もたくさんの方々との新しい繋がりがあったので、来年もまたたくさんの良い出会いがあればいいなと思っています。

あとは、ワールドツアーで世界一になりたい。

今まで2位まではいったのですが、やっぱり1位になりたいです。今年、ワールドツアー5戦に参戦し、どんどんレベルが上がっていることを肌で感じているので、来年も同じように活躍するには、さらに頑張らないといけません。

僕はもとから負けず嫌いな性格ではありますが、それでも以前は「3位でも十分。表彰台にのぼれたからいいや」と思っていました。

でも結果が3位だと、大会直後はそれなりに注目して頂けますが、そこから2ヶ月、3ヶ月経つと、ほとんどの人が3位の存在を忘れてしまうんです。

その時に思いました。

やっぱり、みんな優勝者以外に興味ないんだなって。だから、勝たないとだめなんだって。

実際、GT Sport Porsche Esports Racing Japanのシーズン1で優勝できたからこそ、現在ポルシェ ジャパンさんと良い関係性をもたせて頂いて、このチャンネルもはじまったわけですしね。

リコ:これからも皆さんと色んな企画を考えて、盛り上げていきたいです。将来的には、私がGT Sportの大会のMCをして、菅原くんがそこでレースしてる、みたいになれたら、素敵だなと思っているので、MC 実況の腕もこれからどんどん磨いていきたいと思います!


大塚リコさん、菅原達也さん、今回はお忙しい中インタビューのお時間を頂き有難うございました。グランツーリスモが、まさかこんなに大規模に、自動車産業を変えるほどの影響力を持つほどになっているとは、驚きました。
「若者の力が世界を変える」そんなことを、強く感じたインタビューでした。本当に有難うございました!

Mina

ポルシェブログ「ポルシェがわが家にやってきた」管理人、3児の母。数年前までは、車に全く興味が無かったが、夫がポルシェを買ってきたことをきっかけにポルシェの素...

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  • コメント ( 2 )

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  1. yuke

    やりたいことを真剣に楽しんでるのがいいですね。
    若いから余計にキラキラしてみえます笑

    確かGTsportからポルシェが使えるようになったはずだからハンドルコントローラ買ってやりたいな~

    • MinaMina

      yukeさん
      若いって素敵だな〜と思いますよね(笑)
      若者のパワーってすごいですし、刺激になります。

      >確かGTsportからポルシェが使えるようになったはずだからハンドルコントローラ買ってやりたいな~
      ぜひぜひ!私は下手くそすぎるのですが、少しずつ練習していこうかなぁと思っています。