クルマに興味が無かった時代

ブログにも何度も書いているが、以前の私は全くクルマに興味が無かった。約10年前に夫と出逢った時、夫はBMW318iに乗っていたが、私はクルマに全く興味が無かったので、その乗り心地等については一切覚えていない。

休みの度にどこかに出かけていたので、結構な頻度で乗ってはいたが、車内では終始爆睡していた。また長らく「このクルマは4ドアだ」と思いこんでおり、随分と後になって「このクルマは2ドアだった」と気づいた時にはかなり驚いた。

それくらい、クルマに興味が無く、何も目に入っていなかった。

そして、2015年の秋、夫がボクスターGTS（MT）を購入したことをきに、「納車までに、AT限定免許を必ず解除しておき！」としつこく言われ、しぶしぶ解除できたが…そこから約3年半、ボクスターを運転した回数は10回にも満たず、その度にエンストし、とてもマニュアル車を乗りこなしている状態ではなかった。

そんな私が、今年の4月の芦有ドライブウェイの展望台で「マニュアル乗りになる！」と決意し、BMW320iのマニュアル車を購入するに至ったわけだが、

ポルシェのMT車を颯爽と乗りこなす、かっこいい女性になるために。

あんなにクルマに興味のなかった私が、そして「マニュアル車の運転なんて私には無理だ」と半ば諦めかけていた私が、今、毎日のようにマニュアル車に乗り、その魅力にはまってしまうなんて…自分でも信じられない。

718ボクスターGTS事件

なぜあの時、突如として「マニュアル乗りになる！」というスイッチが入ったのか…少し掘り下げて考えてみたところ、あることに気づいた。それは…

夫に、「初めてマニュアル車を運転することを止められた」ことで、負けず嫌いに火がついた

ということだった。

それまでは「もっとマニュアルの運転練習したら？」「今日はボクスター乗らへんの？」など、さんざん夫に「乗れ！乗れ！」と言われ続けてきたのだが、その日の芦有では、夫の様子が違っていた。

当時の記事にも書いているが、この日、718ボクスターGTS（MT）のオーナーの方が「奥さんも是非運転してみてください」と言ってくださり、芦有ドライブウェイにて、夫婦で718ボクスターGTSを運転させてもらうことになっていた。

私はこの時、全くマニュアル車の運転に自信がなく、ましてやひとさまの大事なお車ということで、とても緊張していたので、まずは夫が先に運転させてもらうことになった。そしてしばらく経って展望台に帰ってきた夫に、「どうやった？」と聞いたところ、第一声がこうだった。

Minaちゃんは、これは運転したらあかん。クラッチ壊してまうわ。今回はやめとき。

え…ッ(*_*)！？

マニュアル車の運転に自信が無いとはいえ、718ボクスターGTSを少しでも運転させて頂けるなどまたとない機会なので、かなり楽しみにしていたのだが、その淡い期待は一気に砕け散った。そしてすぐに、「くっそー！」という感情がふつふつと沸き上がってきた。

今後、オーナーのご厚意で乗ってみてくださいと言ってもらうことがあっても、私はその度に、夫に許可をもらわないと運転できないなんて…。

いつも夫ばっかり楽しい思いをして…私だって、私だって、やれば出来るんやからなっ！！！！

私の「負けず嫌い値」が一気に急上昇した（笑）

そしてその日以来色々と考えた結果、自分でマニュアル車を買って練習することを決め、その月に中古のBMW320iを購入し、現在に至る。