完全無欠のカレラT

先日、夫がカレラT（MT）で芦有に行き、いつも夫婦でお世話になっているポルシェオーナーのTAKUROさんに、カレラTを運転していただいたのだが、

TAKUROさん、えらい感激して、「完全無欠号ですね！」「ええなぁ〜ええなぁ〜ほしいなぁ〜」「ち、ちょっと、もう一回、おかわりいいっすか！？」「これ、今一番欲しいポルシェっす！」って大絶賛されてたから、よかったら詳しく感想聞いてみたら？

と夫が帰宅後、笑いながら報告してくれた（笑）

私も、自分のお金で買ったファーストポルシェということで思い入れがある上に、納車以降どんどん変わる乗り味や走りに大満足なので、TAKUROさんがそんな風に言ってくださっているのがとても嬉しかった。

というわけで後日、TAKUROさんに感想を送っていただいたので（かなり詳しく送っていただいた…有難うございます！）ぜひ今回、ブログでご紹介できればと思う。

ちなみに、こちらの内容に一切のやらせは無く（…というかそもそも個人ブログなので誰に忖度することもない）「981ボクスターGTSと964C2のポルシェをお持ちで、運転が大好きなオーナーが、992のカレラTに乗ってどう感じたか」という純粋な感想として読んでいただけると有り難い。

ポルシェオーナーが感じたカレラTの印象

乗り心地や足回り

まず想像していたより乗り心地が良く、快適だと感じた。992型のスポーツサスペンションの乗り心地については、かなり硬めな印象を持っていたが、これなら遠方や、ロングツーリングに行ってもお尻が痛くなったり、疲れたりしないだろうと思った。

シート座面のクッションの厚みによる影響もあると思う。（このカレラTはスポーツプラスの電動18wayシート）。

足回りに関しては、芦有の路面（結構うねる路面もある）では全く不快な点は、無かった。低速でも、足回りの硬さはそこまで感じられず、路面のウネリにより多少ユサユサと感じる場面もあったが、速度が上がるにつれ、安定感が増していった。

また、路面の状況をしっかりハンドルにフィールドバックしてくれるのも私にとっては非常に良かった。

ステアリング・シフト操作

ハンドルに関しては、最初「パワーステアリングプラスがついているのかな？」と感じてしまうぐらい軽く、操作性も非常に良かった。これならタウンユースでもかなり楽に操作できると思う。

またリアアクスルステアリングの効果が非常に高く感じられ（カレラTでは、通常S以上にしかつけられないオプションのリアアクスルステアリングがつけられる）、コーナーの途中からグイグイとイン側に吸い良されるように曲がっていき、めちゃくちゃ曲がることに驚いた。

ワインディングでは非常に楽しかった。思わず、ツーリングに行きたくなった。

リアもしっかり安定しているので、高い速度域でのコーナーリングも安心して曲がることができる。

マニュアルのシフトフィールは、ショートシフトで、カッチリした感覚。コレも私好みの感触で、何よりシフト操作が楽しくて仕方がない。オートブリッピングも優秀で、無駄にシフト操作したくなるくらいだった。

クラッチの操作感触は、思ったより軽く、長時間の移動や渋滞に遭遇しても楽だろうなと…ほぼATのような操作感で非常に気軽に運転ができた。

車重の軽さ・サウンドなど

全体的に車重の軽さを感じた。ご主人と調べて見たところ、バッテリーが、リチウムイオンバッテリーだった事や、その他軽量がなされているのか、軽快に走れ、ついついアクセル踏み込みたくなった。

エグゾーストサウンドもなかなか良かった。エンジンをかけた時の音量はなかなかの迫力。走りだすと静かに感じられるが、私にとってはちょうど良く、992のサウンドは空冷のエンジンサウンドの様で、好みだった。スポーツモードにすると、やり過ぎない上品なバブリングが気分を盛り上げてくれる。

その他、総評

あとは、好みの問題だが、やはり私には、左ハンドルのポジションがしっくりきた。操作もしやすく体にあっていると感じた。992は、完成度がかなり高く、サイボーグ的な速さを持つ印象だが、そこにマニュアル操作の楽しさや、リアアクスルステアリングや軽量化の効果もあり、すっごく楽しく、欠点が見つからない完全無欠マシンだった。

久々にワクワクして「あ〜もっかい乗りたいなぁ」といまだに思っているほど（笑）

なかなかこんな風に感じる事はないので、相当良かったんだろうなと改めて感じている。

992カレラT、普段使い、ロングツーリング、サーキットにも使えるオールマイティベストポルシェ。ボディカラーや、インテリア、各パーツがモノトーンでまとめられていて凄くよかった！

GPFがついていない、2023年式のカレラT

改めて言うが、私はTAKUROさんに「めちゃくちゃ良いように書いて下さい！」など一言も言っていない（笑）

何なら「こんなに大絶賛して頂いたら逆に嘘っぽいので、むしろなんか、どこか嫌なとこありませんか！？」と聞いてしまったくらいだ（それについては、無い、完全無欠号だと…）

おそらく、昔の空冷ポルシェが好きな方や、クラッチにも重みがあって、人間の手で運転しているダイレクト感を味わいたい方には、きっと物足りないとは思うが（よく出来すぎているので）、少なくとも私のような人にとっては、「こんなに楽しくてどこでも走れる911は無いのでは？」と思うくらい、楽しく、快適な、素晴らしい相棒だ。

あとこれは余談なのだが、夫がカレラTの足回りを写真に撮ったところ「どうやらGPFついてないっぽいで…」と。このあたりは、どのモデルからGPFがついているのか（年式なのか、グレードなのか…？）要検証だということで、夫が色々調査してくれるらしい（笑）

一枚目992カレラT（MY2023）、二枚目は992カレラカブリオレ（MY2020）。
結論、見る限りではカレラTにはGPFは付いていないように思う。ちなみにこの触媒の品番は両方とも992 131 703です。 pic.twitter.com/eDQfQMjk98

— Hiro@ポルシェがわが家にやってきた (@boxster_gts) June 17, 2023

兎にも角にもカレラT、ぜひ、他のオーナーさんにも乗っていただいて、色々な感想をお聞きしてみたいな。その前に、はやく慣らし運転を終わらせねば（現在ようやく900km）。

TAKUROさん、この度は有難うございました！ぜひまた乗ってやってください！