夫の妹が新車を購入

夫のTwitterで、以前ちらっと投稿したが、夫の妹が先日、人生初の愛車を購入した。買ったのは、BMWミニクーパー3ドアモデル（クーパーD）だ。

写真を見せてもらったが、とてもお洒落でかっこ良かった。

ただ彼女は、免許を取ってから20年近く全くクルマを運転していないペーパードライバーなので、納車後も「一人で運転はできないから、練習に付き合ってほしい」ということで、ここ最近、夫が練習につきあうなどしていた。

妹の運転練習から帰宅した夫は、

僕が免許を取ってすぐの頃って、あんなに運転下手やったかなぁw
まず妹はまっすぐ運転ができひんのや。ガチガチに緊張してるから、周りの状況にすぐに影響されてハンドルがとられる。
トラックが来てはよろけ、トンネルに入れば壁にこすりそうになり、よろよろ運転になってしまってるわ。ミニは車体が小さいからええけど、車体の大きなクルマやったら、完全にガリガリいってると思うでw
アクセルも怖くてよう踏まんというし、少し運転したら「疲れた、疲れた」って言うてるわ。

と言っていた。

夫は半ば呆れながら話していたが、それを聞きながら、私は自分のペーパードライバー時代を思い出し、思わず「分かるわぁ〜」とつぶやいてしまった。

私は10年ほどペーパードライバーだったので、夫に促されて久しぶりに運転した時は、運転中歯を食いしばり過ぎて顎が痛くなり、10分ほど運転したら疲れて強烈な眠気に襲われ、路面の凹凸のたびに左右にふられ、本当に大変だった。

そして、クルマもよく擦った…。

だから初めの頃は「世の中でクルマを運転している人は、瞬時にこんなにもたくさんの情報を把握して、判断して、運転しているのか。本当にすごい…」と驚いた。

そんな私だったが、今では、曲がりなりにも大型SUVのカイエンやボクスターといったマニュアル車を運転できるようになっているわけだから、夫の妹もきっとすぐに運転に慣れて、ドライブの楽しさに目覚める日がくるんだろうなぁと思う。

今、クルマを購入した理由

そして先日、その義理の妹と話す機会があり「よう、新車でミニ買ったなぁ！結構高いもんなぁ、すごいわ！」と言うと彼女は、

そうやなぁ…多分、世間がコロナじゃなかったら、多分一生クルマは買ってないと思う。
万が一の時には公共交通機関を使えないし、その時にもしクルマが無かったら、自分や大事な人が大変なことになっても身動きがとれず、そのまま会えずじまいで終わってしまうかもしれないと考えた時に、とても怖くなってな。
前からクルマは欲しいと思ってたけど、高いし踏ん切りがつかなくて、でも今は「買うならこのタイミングしかない」って思ったから、今回購入を決めた。
買ってからも「購入費以外にこんなにお金がかかるのか」って驚いてるけど、自分のお金の流れを変えるきっかけにもなったから、買ってよかったわ。

と。

なるほど…。昨今のこの状況が、彼女の背中を押したのだなぁ。自分のタイミングで、自分の意志で物事を決めていく人もいるけれど、何かきっかけがあることによって大きく動けることもあるもんなぁ。

実際私も初めての愛車を購入した時は、クルマ購入に向けて背中を押されるきっかけがあり、一気に動いた感覚がある。そして今では、「あの時買ってよかったなぁ」と心底思う。

私の場合は購入したのがMT車だったが、これがきっかけでMT車を運転できるようになり、世界が広がった。タイミングがもう少し遅かければ、3人目の妊娠と重なってきっと買わなかっただろうし、今思えばあの時が絶妙なタイミングだったなぁと思う。

ブログで背中を押された方々

このブログには「ポルシェを購入するにあたり、背中を押してもらいました」という注文や納車の報告をたくさん頂いている。ただ私たち夫婦は、このブログを「読者の方々の背中を押そう」と思って書いているわけではなく、

自分たちのカーライフを、皆さんに楽しく読んでもらえると良いなぁ。そして少しでも何か役に立てると良いなぁ。

という気持ちで運営している。

とはいえ「背中を押された、きっかけをもらった」と言っていただけるのは、素直に嬉しい。

クルマはお金がかかるし、正直無くてもよいものだ。私も昔は「公共交通機関で十分派」だった。でもクルマがあることで、家族で好きな時間に好きなところに行くことたでき、思い出が増えて、日々の生活の中にも刺激やワクワクが生まれ、クルマ好きの方との出会いが広がったりと、私の場合は間違いなく人生が豊かになったと思える。

これからも微力ながら、ブログを通して読んで下さった方々の背中を押せるきっかけを作っていけると良いなと思う。